綿津見神社(福岡市東区)

 

歴史の宝庫はご近所様

旅行ガイドやネットなど見ながら

遠く離れた場所の観光地や

歴史的な場所に思いを抱くのは

旅好きな人にとって

ごく普通のことでしょう。

もちろん僕も「今度はどこに行こうか」

と県外だったり県内でも少し遠方を

探していることが多いのです。

しかし、灯台下暗しとは良く言ったもので、

2年近く「ご近所ぶらり旅」を始めてから、

こんなにも近くに歴史的な舞台や

由緒ある場所があったのか!

という体験を

たくさんすることが出来ました。

そんな中でも僕を興奮させてくれたのが、

僕たちが暮らしている

福岡県古賀市のすぐご近所、

福岡市東区三苫(みとま)に鎮座する

綿津見(わたつみ)神社でした。

綿津見神社へ

自宅から車で20分ほどで、

綿津見神社に到着します。

境内の前に

ちょっと駐車テクニック?を必要とされる

「縦列駐車専用の駐車場」(笑)が

2台分ほどあり、

久しぶりの縦列駐車で

手に汗握る奮闘の末

無事駐車を完了。

こちらは駐車場の前からの

境内入り口ですが、

ここは本殿に向かって

右横からの参道で、

表参道の入り口は本殿の正面、

少し離れた場所にあります。

僕流の参拝方法は

出来るだけ正面からなので、

一旦表参道を戻り

その入り口から参拝に向かいます。

このあたりがスタート(笑)

木々に囲まれた参道。

結構長い。

まだ続く!

参道終点。

御社殿は新しい感じですが、

鳥居や境内社などを見ると、

明治以前からのものも多く、

かなり歴史がある神社のようです。

そんな思いを抱きながら

拝殿手前にどっしりと

鎮座するように存在感満載で、

立派な石碑に刻まれた御由緒があります。

これを読んでみると、

神社の歴史は明治以前どころか、

神功皇后の三韓征伐まで遡るものでした。

そして、

この辺りが「三苫」(みとま)という

地名になったいきさつまで

書いてありました。

御由緒書きを僕なりの書き方で

要約すると次のようになります。

「今から1800年ほど前、

神功皇后が三韓征伐に向かう途中、

対馬を出たあたりで暴風雨にあい、

その時、

船の覆いである「苫」(とま)三枚を

海中に投げ入れ

「この苫が流れ着いた場所に神様を祀る!」

と海神に祈ったところ

暴風雨はたちどころに止み、

神功皇后は無事征韓の大業を成し遂げた。

その苫が流れ着いたのが、

ここ綿津見神社の鎮座する海岸であり、

よって、ここが「三苫」と名付けられた。」

な〜〜るほど〜!

だから

福岡市東区三苫、

三苫駅、三苫幼稚園なんだ〜(笑)

ちょっとぶらり旅に寄った神社で、

こんなことを知るなんて、

やっぱり旅って、素晴らしい!!

三苫の由来に感動もさめやらぬうち

参拝しようと拝殿に向かいます。

拝殿手前には砂を敷いた

上にアワビやサザエ、カキなど

貝殻が敷き詰められた

不思議なものがあったので、

ここでも一旦足が止まります(笑)

いったいこれは何を意味するのか?

説明などは無かったのですが、

神饌(神様のお食事)として

アワビは海の幸として

大切にされていたようですから

これは「お潮井」(身を清める砂)の上に

神様のお食事をのせて

供えているものと勝手に解釈しました。

この神社、参拝する僕の気持ちを

ワクワクさせてくれる

素敵な仕掛け(笑)が

いっぱいですね!

改めて拝殿を縦位置で撮影。

この拝殿、

本当に青空に映えて美しいのです。

参拝。

木製で、縁取りが金色の神額が

実にオシャレですね!

拝殿から振り返ると風だけが吹いています。

本殿にもご挨拶のため

拝殿右から回ってみました。

本殿。

境内には藤棚もありますね。

ここにもまた、

いくつも気になるものがありましたので、

それを紹介します。

石造りの社(やしろ)に

大切に置かれた古い神額(扁額)。

この案内をめっちゃ短く要約すると

「香椎宮編年記によると

香椎宮から神輿に乗せて

ご神体をここに御遷しした。

昔は「竜王社」という名前だったものを

明治の神仏分離令で

名前を綿津見神社にした。

その古い竜王社の

「八大竜王」と書かれた

扁額を大切に祀っている。」

と、このような内容です。

古い境内社にも参拝。

御祭神はわかりませんが参拝。

そして、ここがまた凄い場所なんです!

ここには木造が5体あり、

南北朝や平安時代に

作られたものと書いてあります。

うわ〜こんな凄いものまであるんだ〜

綿津見神社!

お寺っぽいですが

注連縄もありますので神社です。

この中には四体の

木造の仏様がお住まいになっています。

まずは、参拝。

神社だけど、鈴ではなく、

よくお寺にある鰐口です。

一体の木造の説明でビックリ。

教科書でも習った、

あの天台宗の開祖、

最澄がここに来ていたんですよ!

しかも僕の住む

古賀の海岸に上陸していたなんて、

古賀海岸には何度も行ったのに

何も書いていなかったぞ〜!(笑)

これだけ有名な

歴史的人物が上陸したんだったら

「伝教大師最澄上陸の地」とか書いたり、

古賀海岸名物「最澄団子」とか

販売したりしてもいいのに(笑)

木造の仏像はこちらです。

お隣、小さい方の社には

大日如来像がお住まいです。

まさにここは、

神仏習合の場所になっていますね。

本当に素晴らしいものばかりに出会え、

大満足です、

大満足の二人はこんな感じです(笑)

これで、綿津見神社の参拝は完了….

ではありません!

もう一つ素晴らしい仕掛けが

海側に準備されていました。

神社のすぐ横は三苫海岸。

境内から歩いて数十秒でこんな

素晴らしい景色を満喫出来るんですよ!

ここが、

「苫」が流れ着いた海岸なのでしょうね!

しばらく海風にひたっていました。

波しぶきもちょっとカッコいいですね。

海をバックにもう一枚ツーショット。

今日の癒し

相島(あいのしま)のメガネ岩

沖合に見えていたのでズームを使って撮影。

素敵な景色に癒されました。

 

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Comment

  1. MITOMAHAMA より:

    はじめまして、
    綿津見神社にある、虚空菩薩様は、お寺になります。
    神仏習合の名残です。

  2. TAKA4 より:

    初めまして。
    こちらの神社には、御守り等の販売は行われていないのでしょうか?
    ご返答、何卒宜しくお願い致します。

    • tabibito1722 より:

      コメントありがとうございます。
      管理人の山本です。

      私が参拝した時は、
      社務所は閉まっておりました。

      お祭りなど、
      何かの節目では、
      開けられるとは思いますので、
      問合せなどされては
      いかがでしょうか。

      わたしが神社のものでなく、
      これくらいの回答になりますこと
      お許しください。

    • 平井 より:

      ここは基本無人なので
      正月やお祭りがあるときだけ
      お札などを売ってます

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