内砥川八幡神社(佐賀県小城市)後編
マスコット的な狛犬
狛犬といえば、
ごつい体と、いかつい顔した
いかにも強そうなイメージを
思い浮かべるでしょう。
もっとも狛犬の本来の役目は
悪者から神様をお守りすること。
いわば用心棒のようなもの(笑)
ところが、このようなものとは
全く違う種類の狛犬が、
佐賀を中心として、長崎、
福岡、熊本に存在します。
肥前狛犬と呼ばれる
ちっちゃくて可愛らしい狛犬で、
用心棒の役目はまず無理(笑)
ゆるキャラといってもいいほどの
その愛らしい姿で、逆に悪者を和ませ、
懐柔してしまうのが、
得意な狛犬とも言えます。
力でねじ伏せるのではなく
ほんわか感で制するというか・・・
そんな肥前狛犬を
驚くほどたくさん見られるのが、
内砥川八幡神社なのです。
肥前狛犬
神社参道から境内まで、
戦国時代建立と推測される
初期型を含む肥前鳥居を
三基も見られた内砥川八幡神社。
ここでは、
もう一つの佐賀名産(笑)
肥前狛犬も鳥居に負けじと
境内のあちこちで僕たちを
迎えてくれました。
拝殿前の天照皇大神宮を守る
個性あふれる肥前狛犬たち。
こんなデフォルメした姿を
作り上げた石工さんたちの発想、
素晴らしすぎます。
それぞれをアップでも撮影。
何か考え込んでいるのか?
鼻がデカイ?
扁平型。
鷹の爪団の
レオナルド博士っぽい顔(笑)
これだけ個性あふれる肥前狛犬が
四体もいるだけでも凄いのですが、
実はここからが本番(笑)
本殿横の境内社(石祠)の奥で
待っていてくれたのは、この子たち。
もはや「この子」になってしまいました(笑)
うひゃ~!!
これは何ということでしょうか!
10体はいるでしょう。
しかも阿吽ではなく
全てが違うものというのが
またビックリです。
ここでもそれぞれをアップ・・・
といきたかったのですが、
少し割愛します(笑)
ピンぼけしましたが、
ぬいぐるみっぽい子。
歯をむき出して笑ってます。
平面顔。
小動物癒やし系。
レオナルド博士系。
カエル顔。
体を伸ばしたタイプ。
妻はあまり興味が無いので、
かなり暇を持て余しているようですが、
お構いなしに僕は
肥前狛犬たちと戯れます(笑)
稲荷社。
このすぐ近くにもこんな子が。
狛犬をここまでデフォルメ出来る
力量に感服します。
境内社(石祠)の両脇にあるのも
肥前狛犬に見えて来ます・・・
いや、肥前狛犬です!
これらも超々デフォルメ(笑)した
結果なのでしょうか?
佐賀の名木・古木
肥前鳥居、肥前狛犬の他、
ここでの見どころはまだ続きます。
それが、佐賀の名木・古木となっている
御社殿を守るようにそびえている
木々たちです。
樹齢380年のイチイガシ。
茂みの中、近距離から撮影。
次は、同じくイチイガシですが、
樹齢は500年。
あくまでも推定ですから
100年やそこらの誤差は
ご愛嬌ということで(笑)
根っこ部分に特徴があります。
葉っぱばかりで先端が見えませんね。
そして、真打ち登場。
樹齢600年のクスノキ。
かなり背が高いクスノキです。
大きさの比較写真。
これらの木々は、
神社の前から撮影すると
その高さがよく分かります。
三本とも樹高20m以上は
ありそうですね。
石馬
佐賀県の神社では、
石で出来た馬を見かける事が
よくあります。
馬を大切にする地域性か、
石工たちが馬をデザインする技量が
高かったからなのか、分かりませんが、
ここ内砥川八幡神社にも
心癒される石馬がいます。
何とも優しい表情と姿勢にほっこり。
初期型の肥前鳥居とともに・・・
これだけ切り取ってみると
江戸時代に
タイムスリップした気分になれます。
お尻も可愛い石馬。
馬の耳には葉っぱ?
いや虫です。
11月も末というのに
こんな虫が来てくれるとは、
妻のおばあちゃんを思い出しました・・・
お馬さんと妻のツーショットも撮影して
大満足の神社散策は完了です。
内砥川八幡神社、
僕たちにとって、
いや僕だけ?にとって(笑)
見どころが多すぎる、
素晴らしい神社でした。
Comment
紹介して下さるのは構わないのですが、肥前狛犬は盗難の恐れがあるのでできれば詳しい場所や置かれている状態などは紹介しないで頂きたいです。
実際にこれらの盗難が相次いでおり、海外のオークションで盗品として見つかり取り戻したケースなどもあるのです。
太田様コメントありがとうございます。
私も盗難については存じあげていますので、
今回の神社も含め既に他の方々が
場所を公開されているものだけを
私も紹介するというスタンスを取っております。
お気遣い、本当に感謝しております。