北海道神宮(札幌市)福玉仙吉献桜百五十株記念碑

 

石碑捜索

明治八年(1875)、

北海道神宮(当時は札幌神社)に

開拓判官島義勇しまよしたけの従者だった、

福玉仙吉ふくたませんきちという人の手により

150本のエゾヤマザクラが

献納されています。

この植樹は前年、

明治七年の佐賀の乱で斬首された

島義勇の冥福を祈念したもので、

これが現在の桜並木の発祥で、

その後、大正五年に

福玉仙吉の献納を称える石碑が建てられ、

今もその石碑は、

参道脇でひっそりと佇んでいます。

この経緯を知った妻が、

是非、石碑に参りたいという事で、

表参道での「石碑捜索」(笑)

となったのです。

福玉仙吉献桜百五十株記念碑

北海道神宮には、

4箇所の鳥居(境内入口)があります。

写真左の建物、

六花亭神宮茶屋店で、

判官さま」を食べた後、

すぐ前の「令和の鳥居」から境内へ。

まずは案内図を確認。

表参道の桜並木は描かれていますが、

予想通り(笑)石碑の案内は無し。

「令和の鳥居」。

名称も質感もなかなか渋いですね!

この横参道を少し行くと

表参道と交差し、

そこを右に折れると本殿ですが、

僕たちはミッション達成の為、

左に折れ、表参道を逆行する形で

桜並木の出発点となる

第二鳥居へと向かいます。

第二鳥居前。

高さ5〜6mはあるかという燈籠。

こちらは左側で、

いずれも大正十年五月の建立です。

案内。

御祭神は、開拓三神と明治天皇。

島判官が御霊代みたましろを奉じ札幌の地に入り

札幌神社が創建され、

昭和39年、明治天皇が鎮座されたのを機に、

北海道神宮と改称したことが記されています。

今年の北海道神宮の桜の開花は、

昨年よりも10日位早く、

僕たちが訪問した時には、

エゾヤマザクラは満開で、

やはり島義勇さんと福玉仙吉さんが、

歓迎してくれているんだと

二人して勝手に大喜びです(笑)

2週間ほど前に行った福井旅行では、

札幌とは逆に開花が

昨年より10日ほど遅くなった事で、

満開の桜が見られたし、

桜さん、僕たちの旅に合わせて、

開花を調整してくれているのかな?(笑)

福玉仙吉と島義勇の

魂を感じながら眺める桜、

思わず涙腺が緩みます・・・

島さん、

この桜を空から見ているかも・・

そして、

鳥居から100mほど行った時、

突然妻が雄叫びを!(笑)

「あ!!ここじゃない?!」

これで石碑が見えてるなんて、

すごい捜索能力ですよ妻は!

まるで犬みたい(笑)

お〜確かに石碑だ〜!

まずは参拝。

修復されていますが、

何とか読めますね・・

「明治八年四月 献櫻百五拾株

札幌郡手稲村平民 島判官従者福玉仙吉」

島判官の命日が、

明治七年の四月十三日ですから

一周忌としての

献櫻だったのでしょう・・・

裏面。

「大正五年五月五日

為福玉仙吉翁献櫻記念

札幌市街軌道株式會社建?」

と刻まれています。

?は埋まっているので読めませんが、

恐らく建設の「設」でしょう。

石碑の先には桜の花が見えています・・・

仙吉さん、

ずっとここで見守っていてください、

本当にありがとう!

石碑参拝の後は改めて桜並木を堪能。

悲しいけども美しい・・・

石碑方面を振り返って撮影。

あ〜咲いててくれて

本当に良かった・・・

(続く)

 

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