美保関灯台(島根県松江市)
世界灯台百選に選ばれた灯台
人は権威に弱いもの。
僕は特に権威にはひれ伏します(笑)
ここ美保関(みほのせき)灯台は、
国際航路標識協会 (IALA) が、
世界でも重要な灯台として、
「世界灯台百選」に選んだ、
それは凄い灯台なのです。
(権威の威を借りて喋る僕..笑)
日本から選出されたのは、
ここ以外には次の4つだけ。
犬吠埼燈台(千葉県銚子市)
姫埼灯台(新潟県佐渡市)
神子元島灯台(静岡県下田市)
出雲日御碕燈台(島根県出雲市)
驚きなのは、島根県から二つも
選出されていること。
島根県の凄さは、神話と古代遺跡以外に
「灯台」というのもあったのですね!
もっとPRしてはどうでしょうか?
島根県知事さん(笑)
美保関灯台へ
美保神社から岬の突端にある
美保関灯台までは、車で10分ほど。
元々予定にはなかったのですが、
美保関の海岸があまりにも
素敵なので、灯台にも行ってみようと
急遽追加で訪問しました。
ここは、地蔵崎という地名で、
灯台も以前は地蔵崎灯台と
呼ばれていたそうです。
しかし、全国に「地蔵崎」という地名が
あちこちにあって、分かりにくいので、
美保関灯台に改名されたそうです。
…と書きましたが、この看板の
内容とは全く違う事を
書いてしまいました(笑)
中国地方最高峰の山、「大山」が
雲の上から頭を出しています。
1729mの高さは壮観ですね!
案内図。
島根半島東部の地図ですが、
半島下部の美保関港の入り江が、
ワニの口に見え、半島東部は
ワニの頭に見えてしまいます(笑)
そのワニの口に鎮座しているのが、
美保神社でした(笑)
地蔵崎の前には、
「美保之碕」という地名だったそうで、
船舶の事故で多くのお地蔵様が
打ち上げられたので地蔵崎と
なったそうです。
灯台が見えてきました。
ここから3kmほど沖合にある
「沖の御前島」は、
神話の時代、美保神社の
ご祭神の一柱でもある
事代主命が魚釣りを楽しんだ「等々島」
のことだそうです。
灯台に到着。
山陰最古の灯台。
この案内板の敷地には、
こんな建物が。
レストランです!
「美保関灯台ビュッフェ」
なんで灯台にレストランなのか
理由は分かりませんが、
人を引きつける一つの
魅力になれるならば、
それは大いにありでしょう。
また、レストランのエントランスには
こんな椅子がありました。
鬼太郎。
裏側には、
「天体の森から妖怪の海へ」の文字。
そうです、この美保関と
ゲゲゲの鬼太郎で有名な
水木しげるの出身地、境港市は、
橋を渡ってすぐの場所なんです。
そんなご近所さんからの
プレゼント?なのかも知れないですね。
こちらが灯台。
無人化されていますが、
今もバリバリの現役です。
灯台のアップ。
灯台の造りと
コーディネートされたレストランの外観も
なかなか素敵です。
海を見る。
レストランで食事しながら
海を見るのは最高でしょうね!
僕たちには時間もお金も余裕がなく
今回はレストランはパスです(笑)
ちょっと調べたら
夏の夜にはここから無数の漁り火が見え、
幻想的な世界を堪能出来るそうです。
隠岐の島も見えるそうですが、
僕たちが訪問した時には
霞んでいて、見えませんでした。
そして、この岬では
悲しい事件も起きていました…
昭和二年に発生した遭難事件です。
海軍の遭難事件だったので、
秘密裏に処理され
亡くなった方々の慰霊は、
事件のずっと後のことでした。
合掌。
妻は亡くなった方々に敬礼!
海軍式の敬礼は、
もっと脇をしめないと
いけなかったかな?
僕の指導不足を反省です。
美保之碕の由来。
出雲国風土記によると
この美保之碕は北陸地方から
引いてきたものと
伝えられています。
事代主命が釣りをしていた
「沖の御前島」の遥拝所。
神額には、もう一つの地之御前島の名前もありました。
この灯台も含めで、
美保関、
ここには他にも風光明媚な場所や
神社や隕石が落ちた家などもあり
出来れば、美保関界隈だけで
一泊二日くらいの旅をしたいと
思わせる位で、
僕にとって「また行きたいところ」
ベスト10に確実に入りました(笑)