2019/01/12
高城神社(2019年初詣の旅)
移設された神社
高城神社は明治時代、
本明川近くに創建されています。
しかし昭和32年の大水害で
神社も破壊され、昭和35年、
今の鎮座地へと移されたそうです。
鳥居や狛犬なども流されたり
壊れたりしたのでしょうが、
その多くが被害の傷跡も無く、
無事引っ越しが出来ていて、
今は移築された痕跡さえもわからないくらい
現在の場所に馴染んでいる高城神社です。
高城神社へ
諫早公園の一角、高城の麓にあるので、
眼鏡橋などからは歩いてすぐの場所です。
一の鳥居。
大正9年奉納の狛犬。
多くの狛犬は阿形が参道の右、
吽形が左に配置されていますが、
阿形が左、吽形が右なのは、
この地域特有なのかも知れません。
単列ですが長めの参拝者の行列に並びます。
並んでいる途中にあった井戸。
「西郷井戸」と名付けられていますが、
西郷どんとは全く関係ありません(笑)
案内によると、
現在、高城神社の御祭神になっている
龍造寺家晴が豊臣秀吉から許しを受け
ここ高城を居城としていた西郷氏を攻め
城を手に入れた戦いの際に西郷軍の首を
洗った井戸だそうです。
手水鉢が二つあり、
どちらもが使用されています。
古い手水鉢。
青竹で櫓が組んであり、
なかなか情緒があって素敵です。
そして、天井付きの方は、
見た瞬間思わずビックリするものです。
巫女さん?の腕から伸びるパイプ(汗)
そこから流れて来る水でお手水をする妻。
「腕」を省略してしまい、
パイプにするデザインを思いついた人って、
発想のツボが違うのでしょうね。
ただ僕は以前、宮崎県の神社で、
女神様の像の両乳首に長いパイプを付けて
水を出している場面を体験しているので、
サプライズ感は、それよりは劣りましたが(笑)
個性的な手水鉢を見た後に、
またもや個性的なものを発見!
崖をよじ登って顔を出す狛犬!
横から見るとさらに躍動感溢れています。
後ろ姿の足の突っ張り具合がまた良い!
阿形はやはり左側。
こちらは倒立っぽいですね。
横から見てもまた素晴らしい。
これらは明治15年の作品でした。
拝殿前の石灯籠。
左側の石灯籠。
明治14年の奉納だそうです。
御由緒。
龍造寺家晴と共に
菅原道真公も祭られています。
行列に並ぶこと約10分ほどで参拝。
昭和35年の移築なので、
60歳近い拝殿です。
本殿。
屋根を見ると何か見えます・・・
亀!!
珍しいですよね、屋根瓦に亀とは。
実は、この高城神社が鎮座する
高城(諫早城)自体が、
亀の形に似ているのです。
こちらは「余湖くんのホームページ」管理者の
ご厚意によりお借りした縄張り図ですが、
確かに亀の形ですね!
それゆえに別名「亀城」とも呼ばれて来たのと
関係があるのか無いのかは
全く定かではありませんが、
正月から長寿の象徴である亀と出会え、
「こいつは春から縁起がいいわえ~」
ってな気分になれてラッキーでした。
社務所にて
社務所の前は人が多く、
ごった返していました・・・
御朱印をお願いするのも
少し憚られるくらいの忙しさです。
それでも思い切ってお願いすると
超多忙な巫女さんなのに
落ち着いた丁寧な対応で、
こちらを授与してくれたのです。
龍造寺氏(諫早氏)の家紋と
鍋島氏の家紋が金色で押されているし、
喧騒の中で書いたものとは思えない
素晴らしい文字だし・・・
巫女さんの心暖まるおもてなしに
感動した僕たちでした。
特典なのに凄い
社務所ではもう一つ授与品があります。
こちらは「初乗り!お年玉乗り放題きっぷ」の
特典で貰えるストラップです。
妻の今年のテーマカラーは、
「黄色」だそうですが、
なんとその黄色のストラップを
いただいてしまいました!
亀に続き、鳩もラッキーアニマルですね(笑)
ここでツーショット。
境内社
境内社といってもここには、
参道まである立派な神社があります。
最初間違ってここが
高城神社の参道かと思って撮った写真です。
神額には「鶴森稲荷神社」と書かれていて
間違いに気づいた僕でした(笑)
鶴森稲荷神社は
本殿向かって右側に鎮座しています。
江戸時代建立の鳥居。
「正一位守護大明神」は
お稲荷様の事ですね。
新しい鳥居には、
「正一位鶴森稲荷大明神」と
書かれていますので、
「鶴森」は明治以降に付けられた
名前かも知れません。
参拝。
これで、高城神社への初詣は完了です・・・
が、
最後に完了しないといけないものが
もう一つありました!
一の鳥居の横で売っていた梅が枝餅ならぬ
「梅乃枝餅」を食べる事(笑)
もちろん太宰府名物「梅が枝餅」の味ですよ!
これをお腹に入れて高城神社の参拝は
ようやく完了となりました(笑)
元旦最後のサプライズ!
家に帰って授与品の入れ物を覗くと
こんなものを発見しました。
特典でいただいたものなのに、
「宝船図絵」という
縁起の良いカードが入っていて、
「宝船の図絵を枕の下に敷き、
良い初夢を御覧下さい」と
結んであるではないですか!!
最後まで感動サプライズの高城神社、
ホントに参拝して良かった~!!