安宅住吉神社(石川県小松市)後編

 

石像狛犬の宝庫

歌舞伎・勧進帳に出る「安宅の関あたかのせき」を

境内に有する安宅住吉神社。

実際に参拝してみると

勧進帳だけでなく、

古くて魅力的な「狛犬の宝庫」という

別の一面があることを知りました。

という事で、

狛犬さんも「推し」の一つとして

挙げておきましょう(笑)

弁慶像

巫女さんの詳しい案内で、

弁慶がいかに活躍したかを聞き、

本殿参拝後、すぐに弁慶像へ。

山伏姿の弁慶像。

白紙の勧進帳をよどみなく

読み(読んではいないが)続け、

安宅の関で関守の冨樫氏に

疑われた義経を

遂に逃すことに成功した弁慶。

なかなか迫力ありますね!

やはり、

ここでのヒーローは、

弁慶さんでしょう!

Wikipediaには、

今から15年ほど前、

タモリが赤塚不二夫の告別式で

白紙の弔辞を長々と読んだ

(実際は読んでないが)のは、

当時のマネージャーの名前が

「とがし」だったからと書かれています。

こんな「勧進帳リスペクトギャグ」の

「オチ」があったとは、凄いですね!

勧進帳の全文。

内容を簡単に言うと、

「東大寺再興の寄付」のお願いです。

寄付したらあなたに素敵な

見返りがありますよ!

な〜んて文言で、

今で言うとクラファン?

みたいなものかも(笑)

神亀石

弁慶さんにご挨拶した後は、

向かい側の神亀石へ。

なんだか頭と足を全部引っ込めた

亀にそっくりですね!(笑)

後ろ姿も全くウミガメだ〜!

案内を超訳すると、

「昔、住吉神社に大きな亀が現れ、

御神酒を飲まして海に帰してやると

翌日も、そのまた翌日も

神社にやってきて、

亀が住吉の神様を拝んでいるうちに

信心が高じて、遂に石になってしまい、

永久に住吉神社にお仕えすることになった。」

こんな感じです。

小さな亀さんの口から出る

清浄な水を柄杓に汲み、

それをかけてあげると

神亀石さんが喜ぶそうなので、

やってみました。

水を得た魚・・

いいえ、

水を得たカメ(笑)のように

イキイキして、

大喜びされております!

稲荷社(境内社)

次に二つの境内社へ。

弁慶像の右側が、

稲荷社の参道です。

一の鳥居&二の鳥居。

本殿。

左右に見える古くて可愛らしい狛犬に

思わず目がいってしまいます。

吽形でしょうか・

目元がめっちゃ愛くるしくて、

たまらんですな!

こちらは阿形かな?

こちらの表情も

作者の優しい人柄がにじみ出る秀作です。

素材は笏谷石のようですが、

確信は・・全く無し(笑)

金刀比羅神社

最後に向かったのは、

本殿向かって左横に鎮座するのが、

金刀比羅神社です。

金刀比羅神社らしく、

鳥居には神紋の「丸に金」が、

あしらわれています。

参道にせり出すように安置された狛犬。

左側の燈籠は地震で倒壊していますが、

右側は元気に建たれています。

何が運命を分けたのでしょう・・・

繊細な装飾を施された

金刀比羅神社の神額と

丸金の提灯。

参拝。

左右の壁に掲げられている絵馬は、

神社社頭の案内に書かれていた、

「合の子船の絵馬」かな?

手前に安置されている小さな御社殿は、

先代の御本殿かも知れません。

細身の八脚案の上に

ちょこんと乗せられている光景、

思わず笑みが出てしまいます。

そして、

改めて現役の御本殿に目をやると

ここにもいらしゃいますよ、

石狛犬さんが!

両脇のコロっとした

可愛らしい小さな石狛犬、

こちらも笏谷石製の

古いものでしょう。

拝殿内に安置された

鎌倉時代の狛犬を含め

三対のレアな石狛犬を堪能でき、

僕だけは大満足。

妻は狛犬に興味はないので

すでに忘れているでしょう(笑)

 

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