福岡城ピクニック・潮見櫓復元工事1
資料
福岡城の潮見櫓工事見学会では、
参加者一人一人に、
詳しい資料がもれなく付いてきます。
福岡城の歴史。
「福岡城は梯廓式の平山城で、
西側から博多湾の入り江を利用して
水を引き込み、
南側の丘陵を切断して四方を濠で囲む。
城内には48の櫓があったとされ、
本丸御殿、御下屋敷など
多くの建物群で、構成されていた。
築城時より縄張りに大きな変化はない。
明治時代以降、城内の建物のほとんどが
解体や払下げによって失われていった。」
このように書かれ、
文化遺産という観念がない時代の
「お城あるある」の歴史ですね・・・
「潮見櫓復元に至る経緯」と「平面図」。
以下、経緯を時系列に要約します。
江戸時代・・・福岡城築城当初から存在。
明治40年・・花見櫓と共に崇福寺に移築。
まるまるまるま仏殿として使用。
昭和30年・・県の有形文化財に指定。
平成2年・・・櫓の復元を目指し福岡市が、
まるまるまるま崇福寺の仏殿を買い取る。
平成31年・・文化庁から潮見櫓復元整備の
まるまるまるま許可が下りる。
令和3年8月・石垣復元工事完了。
令和5年1月・櫓建物の復元工事着工。
令和7年2月・完成予定(パンフ未記載)
立面図・断面図など。
このパンフだけで、
潮見櫓復活プロジェクトの
概略はインプットでき、
お城マニアでも喜びそうな、
かなり突っ込んだ内容ですね。
K氏の笑顔
さて、ここからが、
福岡城ピクニックの本番です(笑)
見学開始前の総合受付。
このすぐ横に、
K氏の姿はありました・・
これから始まる大冒険に、
ワクワクが止まらないK氏(多分)
実にいい笑顔ですよ〜!
そして、
その視線の先にあるのは・・・
「伝潮見櫓」(右)。
突っ込んで言えば、
「潮見櫓と思っていたけど、
やっぱ違った櫓」です(笑)
ここは後ほど
K氏が詳しく解説してくれた事もあり
勝手に「視線の先」としていますが、
違ったらゴメンなさい!(汗)
外観見学
午前10時、遂に城門が開き櫓へ。
P氏撮影、「櫓に向かう冒険者たち」。
この写真、
赤い帽子のP氏を先頭に、
今から行くぞ〜って感じが出て、
ワクワクさせられます。
現場関係者皆さんでお出迎え。
かたじけない!
ヘルメット着用からスタート。
歌舞伎役者用のキャップ?を装着し、
大見得を切っている妻(笑)
現場の責任者の案内に聞き入る冒険者達。
入口の低さを撮影する僕。(P氏撮影)
「危険です!!足元注意」
ですが、
頭も危険ですよね(笑)
お〜櫓の外壁だ〜!
工事現場の足場を歩けるとは、
貴重過ぎる体験に、
めっちゃテンション上がりますよ!
壁の近影。
袴状の石落としも間近で堪能。
監視と明かり取りを兼ねた
連子窓(れんじまど)。
お城の窓は、これが基本です。
櫓に魅了される冒険者たち。
(P氏撮影)
内観
外観を堪能後、内覧へ。
相変わらず低い天井。
形だけのヘルメット着用が多い中、
ここでは、
ヘルメットのお陰で、
何度命拾いした事か(笑)
櫓入口。
内部に突入。
お〜これなら
敵兵もよく見えます(笑)
内側は壁などは未完成ですが、
そこを見られるのが、
また良いんですね〜!
冒険そっちのけで(笑)
見回したり写真撮ったり、
もうみんな興奮の坩堝です!
二階への階段の急角度に
戦国時代を思い出します・・
って、
そんな時代に生きていないし(笑)
本物を忠実に再現。
責任者のお話によると、
櫓が公開されても階段が急なので
二階は立ち入り禁止に
なるんじゃないかとの事。
これが一番太い柱。
一階で使った旧部材は、
仏殿時代の茶色の柱のみだそうで、
二階には他の旧部材も使っているとか。
あとはほぼ新品を使用したと
責任者の方は話されていました。
大興奮の冒険を終え、櫓の外へ。
いや〜楽しかった〜!!
(続く)