惣社八幡神社(福岡県みやこ町)

 

神様全員集合

律令時代、

国ごとに「国府」が置かれていました。

国府とは今の県庁に当たるもので、

そこに中央から国司が派遣され、

統治するのですが、

国司が赴任して一番にする仕事は、

統括地の全ての神社への参拝でした。

電車も車も無い時代、

正直、これは相当に大変だったようで、

ある時期、その負担を軽減する為、

地域の神様総てを全員集合させ、

そこに参拝すれば全部の神様に

ご挨拶した事になるという

「惣社(総社)」というものが

建てられました。

神様からしたら、

「おいおい、ちょっと待ってくれよ!

ワシは、人間の事情で、

十把一絡げにされるのは嫌じゃ~」

な~んて気持ちになったかも?

こんなお話が、

スラスラ書けるようになったのは、

神社検定のテキストで知ったからで、

検定を受けた事は、

思った以上に神社巡りの場で、

役に立っております(笑)

神社検定さんにはホント感謝ですね!

横参道

惣社八幡神社は、

豊前国府跡

西側に隣接して鎮座しているので、

まずは一番近い

西側横参道から境内へ向かいます。

境内入口。

左側の木の前に

案内があります。

「ムクロジの実」

僕は全く知らない「実」ですが、

内容を書き出すと

「(前略)

この実は面白く、

さまざまな用途に使用出来る。

ムクロジはせっけんの木と

呼ばれることもあり、

ムクロジの実の果皮を

水に浸してこすると

実に含まれるたくさんのサポニンによって

せっけんのように泡が立ち、

汚れを落とすことが出来るのである。

また、果皮を剥ぐと

中から黒い種が現れる。

この種はかたくて光沢があるので

羽根つきの羽の玉や

数珠玉としても使われる。」

このようになります。

ネットで調べると、

ムクロジ石鹸も、

ムクロジの羽の玉や数珠玉も、

ごく一般的に

存在していることがわかりました。

こんな知識が得られた事で、

惣社八幡神社のご利益、

早速GETです(笑)

表参道

やはり参拝は表から・・・。

社頭。

一の鳥居をくぐり奥へ。

二の鳥居。

趣のある石橋。

石橋を渡った後、

御神木とともに二の鳥居を撮影。

この風景、

なんとも言えず、癒やされますな~!

拝殿。

神社の御由緒には、

冒頭に書いた事と

ほぼ同じ内容が記されています。

書き出してみると、

「この神社は、古代において、

豊前国内に鎮座する

すべての神々を集めて

祀ったことに由来する神社で、

隣接する豊前国府との

関わりも深い神社です。

古代の地方行政単位

「国」の長官として

中央から派遣された「国司」が、

任地に赴任後、最初に行うのが、

国内に鎮座する神社を巡り、

平安を祈願することでした(国司巡拝)。

しかし平安中期以降はその労を省くため、

国府に近い場所に

国内神社の神々を「総て」集めて

祀る神社を設け、

それを参拝することで、

巡拝に代えるようになりました。

これが惣社(総社とも表記)で、

神社の名称はこのことに由来しています。」

このようになります。

自分の知識と神社の御由緒が

こんなに合致するって、

ちょっとした快感ですね!(笑)

こんな快感をくださった神社検定さんに、

改めて感謝です。

(感謝ばっかりだ~汗)

オリジナリティあふれる手水鉢。

お隣にあるのは、

先代の手水鉢でしょうか。

実に上品で、素晴らしい作品です。

御社殿

見どころが多く、

少し時間がかかりましたが、

ようやく拝殿に到着。

拝殿にて参拝。

オシャレな神額。

本殿。

屋根上の千木ちぎ鰹木かつおぎが、

一体化したデザインが、

なかなか、カッコいいですね!

近影。

正面から本殿に参拝。

ここで、珍しい彫刻を発見!

鷹でしょうか?

本殿正面の左右に配置され、

外敵から神様をお護りになっています。

側面の彫刻にも

手抜かりはありません。

繊細で、手のこんだ逸品で、

その中でも特に目立つのが、

こちらの神龍です。

パッと見て「鹿」を連想しましたが、

本物の鹿の角を使っているのかも

知れません(勝手な想像です)

本殿右横の境内社に参拝。

拝殿前のツーショットにて

惣社八幡神社参拝は完了です。

 

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