宮園のイチョウ(熊本県五木村)
常緑樹と落葉樹
巨木を訪問する時考えるのは、
「今どんな姿なのか」です。
クスノキやスギなどの常緑樹ならば、
一年中いつ行っても緑の葉がついた
同じ姿を見られますが、
落葉樹の場合、冬場の訪問は、
どうしても「枯れ木」然とした姿を
見ることになります。
落葉樹であるイチョウを訪問するのは、
やはり、葉が生い茂った夏か、
葉が黄色く色づいた秋でしょう。
そんな理由もあって、
以前から気になっていた
宮園のイチョウへの訪問は、
間違いなく(笑)葉が生い茂っている
夏となりました。
歓迎されている感満載の駐車場
宮園のクスノキに到着して、
いきなり驚いたのが、
この広~い駐車場です。
いや~ありがたい!!
わかりやすい案内板もあって、
素晴らしいおもてなしではないですか!
こんな気持になるのも
巨木巡りでいつも心配なのが、
駐車場だからこそ。
そして、感激するのは、
駐車場だけではありません。
引き戸になったバリアフリーのトイレ。
しかも温水便座装備で、
清潔感は満載です。
駐車場とトイレで、
巨木巡りの前から僕のテンションは
上がりっぱなし(笑)
こんなに整備が行き届いた巨木は
正直珍しいものですから。
イチョウとご対面
駐車場の真ん前に目指すイチョウは
そびえ立っています。
幹の下部分が枝分かれしていない、
スッキリとしたイチョウです。
早速、大きさの比較写真を撮影。
根本の案内板によると
「文禄・慶長の役の時、
相良藩二十代長毎公とともに従軍した
五木の者が朝鮮から記念として
持ち帰って植えたと言い伝えられている」
こう書かれています。
案内には樹齢推定500年と
書かれていますが、令和元年の現在は、
文禄・慶長の役から数えて420年くらい。
樹齢は推定ですし、多少の誤差はあっても
この木は、言い伝えの通りである
可能性が大ですね!
朝鮮から持ち帰った一個の銀杏の実が
ここまでの巨木に成長したことに
ロマンを感じずにはいられません。
熊本県指定天然記念物。
太い幹に樹勢のある枝。
イチョウの前にある、
宮園地域の案内によると
ここは平成30年に整備されたというから
1年前後前のことですね。
だから駐車場もトイレも
あんなに便利だったのかな?
それにしてもいい時期に
訪問したものです(笑)
そして、イチョウの周囲を歩いてみると
気になるものを発見。
くまモン?
いえ、
少し違うような・・・。
「天女母子」と名付けられた石像。
「五木の子守唄」で有名な、
五木村ならではの
デザインだと解釈(笑)
天女母子とイチョウ全景。
最後にツーショット。
想像以上に地元愛溢れる
宮園のイチョウでした。