早鐘眼鏡橋(福岡県大牟田市)
日本最古
「日本最古」というフレーズに弱い僕(汗)
しかし、「日本最古」は、
単純に人の感動に繋がる
秀逸なフレーズなのかも知れません。
そんな「日本最古の水路橋」が、
福岡県大牟田市にあると
知る事が出来たのは、
「近世以前の土木・産業遺産」という、
素晴らしいサイトのお陰です。
灯台下暗しと言うのか、
思った以上に僕が住んでいる福岡県や
九州地方には、「土木・産業遺産」は、
かなり多く現存しています。
全部回っていたら、人生を5回位
やり直さないといけない位の数です(笑)
そんな中でも「最古」のフレーズが
心に響く(笑)一つが、
この旅の最後に訪問した、
早鐘眼鏡橋(はやがねめがねばし)です。
早鐘眼鏡橋へ
宮原坑から専用鉄道敷跡沿いの道を
10分ほど歩くと、幹線に突き当たります。
専用鉄道敷跡にも
写真付きで宮原坑の案内があり、
大牟田市の世界文化遺産をPRする
気持ちがしっかり伝わって来ますね。
ここから道路を挟んだ反対側に
目指す早鐘眼鏡橋があります。
入口。
公園っぽくなったスペースの先に、
石橋が見えてきます。
大牟田川に架かる、
早鐘眼鏡橋の全景。
ここから先は立入禁止なので、
橋の上には登れません。
案内版。
冒頭に書いたように
日本最古の水路橋で、
延宝二年(1674年)に
完成しています。
大牟田市観光情報サイト
「おおむたnavi」によると、
「早鐘谷を締め切り、
堤を築いて早鐘池を作り、
そこからの水路橋として
この橋を作った」と書かれています。
元々は「谷」だったのが、
「池」になったというのは、
現代のダムを作る方法と似ていますね。
さらにサイトを引用すると、
「半円型にすると橋が高くなって
水流が悪く、
橋を低くした半円型にすると
橋間が狭くなり、
下を流れる逆川があふれて
洪水の恐れがあるため、
円心を2.46メートル下げた
3分の1型の眼鏡橋とした。
藩独自の土木技術を駆使した、
日本で初めての石造水道橋であった。」
「158分の1の勾配をもって
水流を調整しながら・・・・」
僕は技術的な事は分かりませんが、
素人でもこれ読んだだけで、
早鐘眼鏡橋が、江戸初期の
最先端技術の粋を集めた
凄い橋という事がわかります。
橋の真ん中にある要石には、
こんな銘が刻まれていると
案内に書かれていたので、
確認してみました。
お~確かに刻まれていますね!
ここでは、妻の指南のお陰で、
最近なかなか出番のない
「双眼鏡」も活躍出来ました(笑)
案内によると、
この石碑は、
「早鐘池弁財天碑」で、
早鐘池が完成した時、
池の傍に建てられたものです。
その後、
この橋のたもとに移設されました。
よく見ると、
「寛文四年甲辰夫正月日」の
文字が確認出来ますね。
寛文四年は西暦1644年で、
「生類憐れみの令」で有名な
五代、徳川綱吉の一つ前の将軍、
四代、徳川家綱の時代です。
ここまでで、橋の散策は完了。
大牟田の旅のフィナーレにふさわしい
「江戸時代」をダイレクトに感じられる
日本最古の水路橋、
早鐘眼鏡橋でした。
最後にこれ(笑)
眼鏡橋でのツーショットは、
このポースしかないでしょ(笑)
目の前にあるバス停
「早鐘眼鏡橋」から大牟田駅へ。
ここは3路線のバスが通っているので、
思った以上にバスの本数は多く
予定したバスよりも
一本早いバスに乗れたのは、
ラッキーでした。
余談ですが、
早鐘眼鏡橋バス停の真ん前には、
こんな名前のお店もあります(笑)
「めがねばしコンタクト」。
地元愛溢れる素敵な名前ですね!
繁栄と発展を切に願っています。
大牟田駅に到着。
夕陽に染まる大牟田市。
改札。
アプリでの乗り換え案内は、
ベストでは無い気がしていたら
ここに表示されていました。
やはり、こちらが正解(笑)
お陰様で、無事帰宅出来ました。
ありがとう!JR九州。