2018/01/31

回天大神訓練基地(大分県日出町)

 

回天大神訓練基地

(かいてんおおがくんれんきち)

「み」を忘れたわけではありません、

「おおが」で正解なんです(笑)

人間魚雷の回天、

文字取り人間が魚雷と一体化して

敵艦に体当たりする兵器です。

戦況が悪化し切羽詰まった

軍の上層部が考えた必中の

「人間操縦の誘導魚雷」でしたが、

理想通りには行かなかったようです。

そんな特攻兵機である

回天の訓練基地が

日出町にあると知ったのは、

僕が利用させてもらっている攻城団という

お城巡りを記録出来るサイトで

団員の方がアップした写真でした。

日出城下から車で20分くらいの海辺に

回天大神訓練基地跡はあります。

魚雷調整プールの横に広い駐車場と

モニュメント、案内板などがあります。

とてもわかりやすい案内図ですね!

宇佐海軍航空隊といい、ここといい、

大分県の軍事施設跡保存に対する

取り組みは素晴らしいと思います。

回天の実物大模型とモニュメント

楠木正成の家紋と同じ

菊水のマークが入っています。

菊水隊の意味もあるでしょうが、

戦前、楠木正成は

最後まで後醍醐天皇に

忠誠を尽くしたヒーローとして

学校でも教えられていましたから

回天にもその精神を宿したのでしょうか。

大神訓練基地からの出撃は

戦争末期に一回ありましたが、

攻撃に向かう途中で終戦になり、

全員無事帰還していますが、

山口県の大津島基地などからは

多くの隊員が出撃し、

若い命を落とされています。

そんな涙が出て来そうな資料が

展示されておりました。

祖国の家族を守るために

必死だった若者たち、

きっと平和な日本を望んでいたのでしょう。

彼らが犠牲になってくれたからこその

今の平和をあらためて噛み締めました。

先ほども書きましたが、

ここの案内と残っている戦争遺跡が

本当に凄いのです!

魚雷調整プールは

完全に当時のまま残っています。

名前が「潜水艦」ではなく

「魚雷」と付けられているところに

「人は魚雷の一部品」として

考えられていたことが感じられ

悲しさを誘いますね….

回天格納壕

近づいてみましたら「水雷豪」と

書いてあり、やはり魚雷扱いですね。

こちらは回天一機が格納出来る小さな壕

圧縮酸素ポンプ室

これ以外、

周囲にはいくつもの遺跡が

残されていますが、

僕たちはこれから神社もお城も回るので、

急ぎ足で山の上にある

「回天神社」へ向かいました。

海を見下ろす小高い山の上に

回天神社は鎮座しています。

社殿が見えて来ました。

境内に置かれている二分の一スケールの

回天の模型。

このすぐそばに回天神社はあるのですが、

僕たちが登って来たのは

いわば裏口みたいなものでして、

ここは元々「住吉神社」の境内ですので、

山をそのまま反対側まで真っすぐに行き、

そこから階段で本来の住吉神社の

「入口」から

改めて参拝しました。

村の鎮守様のような雰囲気です。

石段を登って上の境内へ。

住吉神社拝殿。

左から「拝殿」「幣殿」「本殿」です。

神社参拝の手順は

「本社」→「境内社」の順ですので、

まずは、住吉神社に参拝しました。

次に境内社では回天神社よりも先輩の

恵比須神社だったか

(記憶が定かでない)に参拝

もちろん、小さな社にも先に参拝して、

最後はいよいよ回天神社です。

回天にまつわる記事がありました。

丁寧に張り出されています。

そして、参拝。

鳥居の形が独特ですね!

斜めから撮影

僕たちもツーショット。

妻は先人たちに敬礼しています。

前の海はどこまでも澄んでいて、

平和な世界が広がっています…

今日の癒し

駐車場の端にあった

お城風のトイレに癒されました。

清潔そのもの!

気持ちよ〜く使わせてもらいました(笑)

 

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