2020/04/19

咸宜園(大分県日田市)

 

山口市で日田市を知る

僕が咸宜園(かんぎえん)を知ったのは、

山口県山口市の

大村益次郎をフューチャーした、

鋳銭司(すぜんじ)郷土館で見た

こちらの絵です。

咸宜園では、歴史に名を残す、

そうそうたるメンバーを教えています。

これを見ただけで、

咸宜園がずっと気になっていました(笑)

やはり文章だけでなく、

ビジュアルというか、目からの情報は、

大切なんですね。

今度こそ咸宜園へ

咸宜園に到着する手前で

偶然にも廣瀬淡窓の墓の案内を

見つけた僕たちは、咸宜園の前に

そちらを先に訪問しました。

なので、「今度こそ咸宜園へ」なのです(笑)

咸宜園入口。

国指定史跡なんですね。

江戸時代から現存している

建物もいくつかあって、

往時の面影に思いを馳せるには、

もってこいの史跡です。

入場はここから。

先程の入口から少し右側にある入口。

冠木門も潜りたいし

こちらをチョイス(笑)

咸宜園の跡地は広大です。

桜塚 ~初桜之句碑~

木製の門をくぐって少し行くと右手に

存在感抜群の石碑が見えて来ます。

なんじゃ~こりゃ~!(笑)

いきなりの

亀石&盃状穴じゃありませんか。

しかも亀石の甲羅部分にまで、

何個もの盃状穴があるなんて、

凄い光景ですよ。

後ろ側から見ても

亀&盃状穴しか目に入りません(笑)

案内によると

「日田俳諧の中心的人物だった、

廣瀬月花の詩。

天保三年(1832年)

月花の弟であり、廣瀬淡窓の父である

廣瀬桃秋によって建てられた句碑」

このように書かれています。

廣瀬淡窓一族、

みんな偉かったんだ~(笑)

碑文よりもやっぱり

ここに目が行ってしまいますね・・・

咸宜園訪問で、

ここが一番の思い出になったかも(笑)

休道之詩碑

さらに奥に進むと

もう一つ石碑が見えてきます。

「休道之詩碑」

裏側。

案内。

廣瀬淡窓が現存地で咸宜園を開く前、

「桂林園」時代に詠まれた漢詩。

故郷を離れ勉学に励む

門下生たちを励ます内容となており

淡窓の代表的な漢詩である」

淡窓の門下生への思いやりや

愛情が詰まった素敵な漢詩ですね。

書蔵庫

現存建造物の一つ。

書蔵庫の全景。

全ての窓には瓦の庇がついた

豪華な造りです。

講堂(推定地)

講堂の推定地はここ。

分かりやすく区画されています。

案内。

講堂は後に小学校の校舎としても

使われたと書かれています。

遠思楼

こちらも現存する建物です。

全景。

案内。

「この二階家は、寛永二年(1849年)

淡窓が68歳のときに建てられ、

「遠思楼」と名付けられた」

この後移築されたものの、

またここに戻り、

平成13年、

移築、保存修理を受けています。

一階。

平成13年の修理記。

「資料保存2F雨戸」

(残っていた雨戸の中では

古い方 ただし洋釘仕事)

と書かれた古い雨戸。

こんな見せ方、素晴らしいです!

二階へ。

二間ありますね。

淡窓の息吹が

感じられる・・・かな?(笑)

招隠洞跡 梅花塢跡

ここも跡地です。

見せ方が秀逸。

案内。

淡窓の居宅、書斎と

書かれていますが、

注目は次のワンフレーズです。

「天保10年には、梅花塢を

南へ曳屋して招隠洞と

合体させている」

曳家工法、江戸時代にも

存在していたんですね!

気になって曳屋の歴史を

Wikipediaで調べると、

日本においては5~7世紀には

存在が確認出来るそうで、

第二次大戦後の復興期には、

ビル一棟まるごと曳屋で移動したなど

最盛期だったと書かれています。

まさか、ここで

曳屋に注目してしまうとは

予想外でしたね(笑)

書蔵庫跡

招隠洞、梅花塢に隣接しているのが、

書蔵庫跡です。

手前の石で囲った所が書蔵庫跡で、

その向こうが招隠洞、梅花塢跡。

明治23年に秋風庵の東に建てられ、

その後、現在地に曳屋されています。

ここでも「曳屋」か(笑)

秋風庵

ここが咸宜園のメインです。

Wikipediaによれば、

「秋風庵は、天明元年(1781年)に

淡窓の伯父に当たる、

俳人である廣瀬月化により

現在の場所に建てられた。

名前は雪中庵蓼太から送られた

松尾芭蕉の句よりつけられた。

後に淡窓が塾の建物として使用した。」

あの亀&盃状穴の廣瀬月花です(笑)

秋風庵全景。

今は通行出来ませんが、

真ん中が玄関です。

側面から。

庭側から撮影。

平成の修理記。

右は、教科及び教科過程。

左は、名を残した咸宜園出身者と

国別入門者数。

廣瀬淡窓の肖像画。

読み下し。

う~ん、難しい(笑)

「廣瀬淡窓先生の

咸宜園教育の背景にあるもの」

あくまでも中心は「敬天」ですね。

部屋から外を撮影。

二階へ。

横の柱も太くて立派だ~(笑)

ツーショットで咸宜園の散策は完了です。

今日の注目

土間にある木製の流し。

現代の蛇口が付いているのは、

ご愛嬌(笑)

ただし、これが注目ではありません。

流しの右側、

光が洩れている部分の

外側に注目なのです。

昔ながらの排水を

完全復元していますね。

ちょっと感動(笑)

 

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