観音正寺(近江八幡市)諸堂
人魚の為に開基した寺
観音正寺のサイトによると、
以下の縁起が紹介されています。
「観音正寺は、今から約1400年前、
聖徳太子によって、
標高433メートルの
繖山の山頂に開創されました。
推古天皇の御代、
近江国を遍歴していた聖徳太子は
湖水から浮かび出てきた人魚と出会います。
人魚は「私は前世漁師であり、
殺生を業としていたため、
このような姿になりました。
繖山にお寺を建て、
どうか私を成仏させてください」と
懇願しました。
聖徳太子はその願いを聞き入れ
みずから千手観音の像を刻み、
堂塔を建立したとされ、
日本唯一の人魚伝説が残る寺院として
その歴史は脈々と
受け継がれております。」
人魚と言えば、
コペンハーゲンの
人魚姫の像を連想しますが、
漁師の人魚とは
いかなる姿だったのか・・・?
気になるところではあります。
参道(続編)
駐車場から石段のお言葉に癒され、
参道に入ってからも
ずっと住職さんの
優しいお人柄を
感じまくってきましたが、
手水舎もまた、その一つです。
一見、普通の手水舎ですが・・
参拝者各人の価値観を重視した
柄杓と流水のハイブリッド仕様で、
扁額には「観音水」と書かれています!
めっちゃ有難い〜水に思えるのは、
僕が単純だからでしょうか(笑)
「礼堂」
お堂内。
本堂と同じく
千手観音像が安置されています。
礼堂向かい側の御神木の杉。
大きさの比較で妻登場。
御神木を守るかのような
お地蔵様にご挨拶。
紅葉の中のお地蔵様と五輪塔。
護摩堂。
この時、
「あれ、見て!
六角氏の四つ目紋よ!」
と妻が雄叫びを(笑)
お〜ある〜!
この後、観音寺城の散策に行くので、
めっちゃテンション上がってきますね!
太子堂。
参拝。
「南無観世音菩薩」と
「南無上宮太子」の提灯。
上宮太子(じょうぐうだいし)とは、
聖徳太子の別名です。
ようやく本堂に近づいてきましたが、
気になるのは、
右側の石積みの山です。
観音像も安置されていて、
これは何を表現しているのでしょう?
なんか、供養塔的でもあり、
観音寺城の大石垣を
オマージュしたようでもあり、
深い意味はわかりません(汗)
「縁結びの橋」を渡った先、
石積みの山の麓にいらっしゃる
「えんむすび地蔵尊」に参拝。
石積みの左端にも祠があります。
「水かけ観音」、
「魚濫(ぎょらん)観音」と
書かれています。
「コトバンク」で調べると、
観音様は三十三の姿になって
人々を助けるそうで、
そのお姿の一つが魚の上に乗った
「魚濫観音」です。
水をかけると
ご利益があるとかで、
もちろん僕たちもしっかりと
かけさせていただきました。
(本堂参拝編に続く)