観音正寺(近江八幡市)本堂

 

適宜更新

作る事は出来ても、

滞りない更新や

メンテナンスは至難の業・・。

建物でもウェブサイトでも

YouTubeでもおおかた同じでしょう。

そんな難しい事をさり気なく、

心を込めて実行されているのが、

観音正寺の住職さんです。

こちらは、

毎月発行されているパンフレット、

「天使の雫 和の詩」。

題字は恐らく住職さんで、

内容も素晴らしいのですよ!

一部をかいつまんでみると

以下になります。

「一、「巡礼」

今年は、「巡礼」というものに

特化した一年であった。

スペインのサンティアゴ巡礼路との

友好協定や、

日本遺産西国三十三所観音巡礼の

教化に国内外を奔走した。

今こそ巡礼という精神安定剤的な

実践を人々に勧めなければならないと

感じたからである。

海外からの旅行者が、

コロナ禍前よりも多いと聞くが、

西国巡礼は

コロナ禍前には戻ってはいないし、

戻ることはないと思っている。

大切な精神文化が日本人の心から薄れ、

離れていくように思えてならない。

それは街を行き交う人々の

顔や姿を見れば一目瞭然である。

人が巡礼と出会う機縁は、それぞれ違うし、

一括りにはできない。

なぜならば人の数だけ宗教があり、

人の数だけ喜びや、

苦しみが違うからである。

だから私は、巡礼作法や、

巡礼の約束事にこだわらないように

人々に巡礼を勧めている。」

住職さんの柔軟で優しい思いに、

大いに共感し、

かつ敬服してしまいます。

内側の詩集。

どれも素敵な詩ばかりですが、

この中の一編

「山川草木 一切衆生」を

書き出してみます。

「山川草木

一切衆生の光が

私たちに

命の尊さ

命の儚さ

生きていることの

ありがたさを

教えてくれている

私たちはその光を

見ようともしないで

迷いに迷い

彷徨い続けて

自分を苦しめている

光り輝く仏性を見つけ出そう」

なるほど〜!

まずは「光を見る」ことですね。

年間カレンダーなども

シンプルかつ秀逸。

内側。

ここにも素晴らしいことが

書かれていますので、

かいつまみます。

「観音正寺と宗教」

「他宗教や神仏に優劣などない。

なぜならば我々が踏みしめる大自然界が

そもそも宗教であり、

そこから様々な宗教や神や仏を

生じさせたと考えるからである。

神仏や真理に本来姿や形などなく、

朝には日がのぼり大地を照らして温め、

夕には月がのぼり優しく照らすように、

神仏や真理は姿や形などなくとも

そこに存在するのである。」

僕たちは、

結婚式は神前、

お葬式は仏前、

クリスマスケーキも食べ(笑)

宗教にこだわらず受け入れる

ごく一般的な日本人ですが、

住職さんの書かれた

「大自然界が宗教」という言葉で、

何故違和感なく

そんな事ができるのか、

大納得ですね(笑)

本堂

駐車場から石段参道諸堂を巡り、

ようやく本堂へ・・・。

こじんまりした境内なのに、

体験するもの全てが、

僕たちの感性にビンビン響いてきて

ついつい長居をしてしまいます(笑)

本堂。

境内についた時は雨が降っていたのに

200mの参道を散策してるうち

こんなに晴れ渡ってくれたのは、

聖徳太子様と

千手観音菩薩様のお陰かも!

「観音正寺建立縁起」

聖徳太子が人魚と出会い、

人魚になった漁師を成仏させるため、

千手観音の像を刻み、

お寺が建立されたという

「人魚の伝説」、

聖徳太子が、

繖(きぬがさ)山の山頂に

紫雲が棚引いているのを見て、

霊山であることを知り、

お寺をここに定められた経緯、

そして、

「天楽岩」と名付けられた

巨岩のある奥之院のお話が、

書かれています。

本堂の前には

「おきよめの香」なるものが置かれ、

「堂内は観音様の聖域です。

一つまみ塗香を取り

両手に摺り込んでください 当山住職」

このように案内されています。

僕たちも「おきよめの香」を初体験し参拝。

ご本尊の千手観音は撮影禁止なので、

鰐口を撮影(笑)

そして、

ここで気になる柱を発見!

「施無畏の抱きつき柱」

上からは風神、雷神さんが

見守ってくださっていますね!

「施無畏」とは、

観音正寺のサイトによれば、

「勇気を施してくれる菩薩、

つまり施無畏(恐れ無きことを施す)

それが観世音菩薩の最大の功徳です。」

このようにありますので、

柱に抱きつく=勇気が頂けるという

ことでしょうか。

妻が抱きつきております。

梵字が描かれた「節」は、

全部で三十三あるそうで、

これは観音様が変化する

お姿の数と同じで、

大変有り難いもの。

そして、

よく見るとこの梵字、

前日訪問した比叡山延暦寺文殊楼

宝篋印塔に刻まれていた、

キリーク(西側)ではないですか!!

ちなみにこちらがその宝篋印塔です。

今回、偶然知ったのですが、

キリークは、

千手観音菩薩を表す梵字でもあるんですね!

なんか凄いご縁に

鳥肌が立ちそうですよ(笑)

そして、

柱について後から調べると、

左側の五色の紐が、ご本尊と

繋がっているというのです。

あ〜紐は見ただけだ〜(汗)

まあ、いつも通り「詰めが甘い」

僕たちでした(笑)

風神・雷神さんをアップ。

ちょっとお茶目なお顔が、

このお寺の優しさに

マッチしていますね。

次に

何となく授与品の展示場へ。

色々ありますが、

ここで衝撃の出会いが!

お〜!!

比叡山の横川(よかわ)でお墓に参った

元三大師さん

魔除けじゃないですか!

これには、僕も妻も大興奮。

普通は何も頂かない僕たちですが、

僕の強い希望で、

授与いただくことに決定。

魔除けは、住職さんが一枚一枚

丁寧に描かれる封筒に入れて手渡され

僕たちの感激はMAXに!(笑)

元三大師さん、

今では、ダイソーで買った

100円の額縁の中に入り、

我が家の玄関先で、

睨みをきかせてくださっています!

ツーショットで観音正寺の参拝は完了し、

本来の主目的だった、

観音寺城の散策へと向かいます。

 

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