菊池神社(熊本県菊池市)前編
共存
菊池神社は、
菊池氏の居城であった「菊池城」の本丸跡に
明治時代初期に建立された神社ですが、
麓から参道を歩いていくと
菊池神社が創建される以前から
ここに鎮座していたいくつかの神社に
出会うことができます。
新旧の神社が参道を共有し、
共存しているという形でしょう。
地元民でない僕たちにとっては、
分かりやすくて、
実に有り難い共存です。
参道
菊池神社の参道は、
菊池武光さんの銅像が建つ
菊池市ふるさと創生広場の
真横を通るコースです。
菊池氏の家紋、
「並び鷹の羽」の幟で、
気分は高揚。
二の鳥居。
ここからは石段で山登り。
少し登ると左側に見えてきたのが、
気になる井戸と赤い鳥居です。
鳥居の神額には、
「城山菅原神社」
幟には、
「虫気観音堂」、「九龍神」の文字。
この脇参道の先には、
三社が鎮座しているようなので、
まずはこちらを参拝することに。
境内。
最初に九龍神を参拝。
由来を抜粋し書き出すと
以下になります。
「この龍神は法華宗木下泰静上人が
正福寺境内の泉水の上に卒塔婆を建て
一心に祈念され、その強盛なる信力により
昭和57年11月13日より
不思議にも生きた龍神の姿となって現れ、
大衆のいろいろな悩みや病気を
治されるようになり信仰の的となっている。」
僕たちは、たくさん旅をして、
いくつもの不思議な出来事を
体験してきましたので、
龍神様が現れたと書かれていても
何の疑義も感じません(笑)
龍神様の
ご多幸を願って参拝完了です。
次に
「虫気観音さん」と呼ばれる祖霊舎へ。
参道入口に建つ案内。
内容を書き出すと
以下になります。
「高野瀬地区管理の霊社である。
多くの祖先を合わせた霊社で
神社庁誌にのっていない
私的なものである。
ご神体は享禄五年(1532)
勧請の順善、逆修、地蔵尊一阡体である。
このお地蔵さんに江戸時代、
宝暦五年(1755)
細川重賢公が御印を賜った石碑である。
「もののふの住家はあれてくつわ虫」と
よばれたのでこれから子供の勘の病に
よくきかれるので虫気観音と
言うようになったのであろう。
今も子供の虫気拂いに
お参りが多いのである。」
参拝。
ご神体の案内もあります。
ここで気になったのが、
こちらです。
右側の壁に架けられていた
虎の絵が入ったタオル(笑)
手水鉢があるわけでもないのに、
タオルとは、これ如何に?。
寅年(令和4年)だから
干支の縁起物的なものとして
トラちゃんのタオルを掛けているのかも!
次に、城山菅原神社へ。
案内を要約すると
以下になります。
「創立と沿革:
不詳なるも社記に御神像の台座裏に
「再色 寛政十一年七月吉日
仏師藤田銀勢とある」という。
肥後国誌に「天満宮」とある。」
本殿前の猿田彦大神。
この台座を見ると・・
「台風十八号で倒壊
よって修復再建す。
平成十一年、十一月二十三日」
猿田彦さんの歴史、
しっかと確かめました・・・
本殿。
こちらが、案内に書かれている
菅原道真さんの
御神像かと思われます。
道真さんに参拝後、
再び元の参道に戻り、
菊池神社本殿を目指します。