櫛原天満宮(福岡県久留米市)

 

言葉で伝える事の大切さ

櫛原天満宮に参拝して、

「こんな神社のあり方って

本当に素敵だな!!」

そう心から思いました。

理由は、二種類の張り紙です。

その一つ目は、

祈祷の予約が必要な事についての

詳しい案内です。

「宮司ひとりの神社のため

すでに予定が入っている事が多いこと、

基本的に一件ごと祈祷をいたします

(他の方と一緒にならない)ので、

受け入れ件数が少ないこと、

そしてなにより私自身が

万全な気持ちで祈祷を

斎行したいからです」

このように書かれています。

大きな神社が大量の祈祷をするのは、

そうせざるを得ない需要もありますので、

決して悪いとは思いません。

しかし、

こんな気持ちを

宮司さんから伝えていただくと

改めて感動してしまいます。

そして、もう一つが、

初詣についてです。

「初詣の分散がテレビ等で

呼びかけられていますが、

当宮は、そもそも

そんなに混み合いませんので

各自マスク等の十分な対策をされ、

普段通りご参拝くださいませ。

お正月三が日や例祭日、縁日は、

やはり神様の御利益も

普段よりはあると思います。」

この最後のフレーズ、素晴らしい!

「初詣をまるでイベントのように扱う」

マスコミの姿勢には、

少し違和感を感じていましたので、

なんだか胸のすく思いでした(笑)

初詣というのは毎月行う、

朔日参りと同じ意味合いですからね。

もちろん、櫛原天満宮さんの

コロナ対策は、

アルコール等万全でしたよ!

参道

参道の中程にある駐車場に車を置き、

社頭から参拝開始。

一の鳥居は、

寶永七年(1710年)建立。

随身門。

随身門をくぐると、二の鳥居の左側に

大きな石が見えてきます。

「石丸遺跡の大石」

案内には、

「この大石は、

甕棺墓の上に置かれていた石と

伝えられていますが、

古代における祭祀跡である

磐座とも考えられます。」

このように書かれています。

寶暦十一年(1761年)

寄進の燈籠。

文政十年(1827年)寄進の石橋。

真横から撮影。

手水鉢は狛犬の口から

水が流れるデザインとなっています。

(現在はコロナ対策で休止中)

寝牛。

ここから拝殿が見えてきます。

「石は語る」の案内。

境内の石に関しての記述は、

なかなか見かけませんが、

この案内のお陰で、

石玉垣を確認することが出来ました。

明和四丁亥年四月下浣(げかん)と

刻まれているのがよく分かります。

(明和四年は西暦1767年)

参道左側の玉垣にも

同じ年月が刻まれています。

熊本地震の震源に近かった久留米で、

こんなに古い石垣が壊れていないのは、

当時の人たちの技術力の賜物でしょう。

拝殿にて参拝。

人は誰もいないのに、

多くの授与品が置かれていて、

神社さんのサイトによると、

賽銭箱の所には、

いつ参拝しても授与出来るように、

24時間置いているそうです。

もちろん、これは参拝者と神社さんの

信頼関係が絶大という事ですよね!

ここでも改めて感動してしまいます。

年のせいかな?(笑)

左が拝殿、右が本殿。

境内社

本殿の周囲には、

多くの境内社があります。

廣瀧社。

御祭神は戦国時代の武将、

少弐高経。

御祭神は不明の古い石祠。

山王社。

伽藍社、英彦山神社のエントランス。

裏側に、

天保七年(1836年)と刻まれた

伽藍社(左)と、

寛政三年(1791年)と刻まれた

英彦山神社の石祠。

恵比須神社。

鯛だけがピンク色!

これ見ただけで、

福の神がやって来そうです(笑)

秋葉社。

燈籠と狛犬はどちらも

文化元年(1804年)の寄進です。

水神社、地神など。

鳥居

櫛原天満宮には、表参道とは別に

もう二箇所の出入り口があり、

それぞれの鳥居が古くて、

僕にはたまらない場所です。

本殿向かって左側の鳥居は、

安政四年(1857年)建立。

参道右横からの入口の鳥居は、

天保十五年(1844年)

再建と刻まれています。

拝殿前でツーショット。

これにて、

櫛原天満宮参拝は完了です。

今日のいただきもの

拝殿前の授与品に混じって、

「ご自由にお持ち下さい」と書かれた

ものを発見。

やはり無料には弱いか~(汗)

「まんがで学ぶ日本書紀」

いただきました・・・。

子どもたちには、

日本の神話を楽しく教え、

日本国に、そして、何よりも

かけがいの無い

自分自身に誇りを持った

素敵な大人に

なってもらいたいものです。

(僕は出来なかった事ですが・・・)

 

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