2020/07/03

松江城(島根県松江市)前編

 

国宝5城を制覇!

江戸時代に建立されて、

今もそのまま残っている天守(天守閣)を

一般に「現存天守」といいます。

現存天守は全国にたった12城、

もちろん全て国指定の重要文化財で、

その中でも国宝に指定されているのが、

松本城(長野県)、犬山城(岐阜県)、

彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)、

それに、ここ島根県の松江城の5城です。

30年以上前に行った犬山城も含め、

この松江城で、国宝のお城は

全て行ったことになります。

ただ、お城に興味はなかったけど

明治村のついでに行った(笑)

犬山城の記憶が全くないのです…

いつかまた訪問して、

記憶の中でも?

完全制覇したいものですね!

松江城へ

昨日の雨とはうって変わった

快晴の二日目、

朝から美保神社の雅楽と巫女舞に癒され、

地蔵岬にある美保関灯台では、

絶景の海に英気をもらい、

佐太神社の神聖な空気に浄化された(多分)

僕たちは、次なる目的地、

松江城を目指しました。

途中のスーパーマーケットで

パンと飲み物を買い、車の中で

豪勢な(笑)昼食を食べ、

城攻めの準備万端で、松江城に到着。

お城好きの僕が、心行くまで巡ると、

恐らく5時間以上は必要でしょう…

今回は広く浅くの旅なので、

天守を含む、城域の三分の一ほどの

散策となりちょっと残念(笑)

いや〜松江城、見どころ多過ぎ〜!

広大な内堀。

松江城の凄いところは、

船で堀を一周出来るところなのです。

要するに江戸時代の堀が

そのまま残っているという、

なかなか貴重な船旅になるのですが、

時間がないので、今回はカット(泣)

お城の前には初代藩主、

堀尾吉晴公の像が、

松江城の天守を指差しています。

国宝指定は2015年。

江戸から明治に入って

壊された名城は数知れず…

そんな中、松江城の天守は

有志の力によって守られたのです。

しかし、そんな明治期を乗り切った

現存天守も先の戦争では数多くが

灰燼に帰しています…

広島城、和歌山城、岡山城、

名古屋城、大垣城、福山城などです。

松江が大都市でなかったのが

幸いしたのもあるでしょうが、

やはり「運」というのが

大きく左右したのだと思います。

大手門前の馬溜。

井戸の跡。

このあたりは発掘され

かなりの遺構があったようです。

大手門の石垣。

今現在、大手門を復元しようと、

その詳細図がないか、

懸賞金をかけて探しているそうです。

凄いですね!懸賞金とは!

大手門から見た、

太鼓櫓(右)と中櫓(左)

ここだけ見ると、なんとなく、

彦根城の天秤櫓みたいに見えますね。

そして、「二の丸下の段」

江戸時代には米蔵や屋敷があった場所。

今では、こんな広場になっています。

広大な敷地ですね。

そして、石段を登って、

二の丸上の段に向かいます。

その途上に見つけた案内が

こちらです。

いや〜なんと言うラッキーでしょうか!

今の時期に限って、

天守の中にごちゃごちゃした

展示品が一切無く、創建当時の

内部が堪能出来ますとの案内です。

しかも6月末からはまた

展示品を入れるそうで、

たま〜たまこの時期に、

初訪問したからこその特典なのです。

何だ〜この運の良さは〜!!

そんな案内にウキウキしていたら

大きなクスノキに出逢えて、

さらにウキウキ(笑)

推定樹齢350年と書かれています。

二の丸下段を背景に撮影。

この木は見て来たのです、

江戸の二の丸下段を…

ここに石垣の案内があり、

石には刻印があって、

その中でも分銅の形をしたものは、

堀尾家の紋だそうです。

ありました!

左上の石二つには分銅の刻印が。

ここは櫓跡とは書いてなく

縄張図を見ても

何があったか良くわからないのですが、

階段からすると見張り場所みたいに

使われていたのかも知れません。

松江城にはこのような案内が

各所に設置されていて、

松江市が総力をあげて国宝に

指定される活動をした

その思いが感じられます。

実は国宝に指定される決定的証拠も

「懸賞金」を懸けて見つけたそうですよ!

武具櫓跡の石垣。

少し、天守が見えて

テンション上がってきます。

太鼓櫓は復元されています。

やはり復元物があると

当時のことが良くわかって

楽しいですね!。

当時の正確な設計図が、

残っていることを条件として

予算があるならば、

いや予算をもらってでも

復元してほしいものです。

このあたりも発掘調査で

昔のことが分かったそうです。

中櫓。

この中では、

刀の体験が出来ます。

南櫓。

南櫓は二階建てで、

城下の監視場所だったと

推定されています。

井戸跡(復元)

井戸アップ。

井戸の中。

水面に撮影する僕が映っています(笑)

それにしても

井戸回りの木の質感といい、

井戸の中の石の積み方といい、

素晴らしく丁寧な復元に脱帽です!

松江市の気合いというか

気概というか松江城を

誇りに思う気持ちが、

ビンビン伝わってきますね!

そして、この二の丸上の段には、

明治期に立てられた洋館があります。

興雲閣(こううんかく)

皇太子だったころの

大正天皇が山陰行啓(ぎょうけい)の時、

ここに宿泊されたそうです。

なんか僕の地元、福岡市にある

貴賓館のエントランスに似ています。

いや、この時代のこのような洋館は

全て似ているかも知れませんが(笑)

ここで、結婚式の前撮りをしたら

めっちゃ映えるだろうな〜

和装もドレスもどっちにもいい感じ!

な〜んて、

やはり前職で染み付いた

「婚礼ロケフォトに最適な場所探し」の

習性はそのままですね(笑)

また、この洋館の右側には、

松江神社が鎮座しているのですが、

それはまた松江神社のブログにて

紹介します。

二の丸上の段からさらに石段を登ると

いよいよ天守とご対面です!

(中編に続く)

今日の癒し

船着き場の横に

ちょこんと座っていた

「雨粒和伝」に癒されました。

なんか可愛いけど

いったいなんなのか?

ネットで調べたら公式サイトがありました。

サイトにある文章を抜粋します。

〜〜抜粋〜〜

雨粒の形をした石像

「雨粒御伝(あまつぶおんでん)」は、

年中雨の多い松江市の観光を

盛り上げるために作られました。

雨粒御伝は、利伝さん・笑伝さん・

和伝さん・美伝さん・愛伝さん・

友伝さん・澄伝さん・信伝さんの8体

〜〜抜粋終わり〜〜

へ〜そうだったのか…

素晴らしい発想ですね!

ちなみにこの和伝さんは

「心を鎮め、穏やかに

寛大な心と調和をもたらす」

そうです。

僕もあやかりたい!(笑)

 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください