2021/02/16
明王院(2019年福山の旅)前編
旅程変更
瀬戸内海に面する温暖な福山市で、
幸運にも珍しい雪に遭遇した僕たちは、
急遽この日の旅程を変更しました。
午後からの訪問予定だった
国宝の本堂や五重塔がある
明王院と、お隣の草戸稲荷神社を
朝一番に持ってきました。
理由はただひとつ、雪が溶けないうちに
「雪景色」を撮影するため。
結果的にこれは大正解でした。
午後には雪は大方、
溶けてしまっていたからです。
雪をあまり見る機会が無い僕にとり
「雪景色」というだけで、
アドレナリンが湧いてくるから
かなり単純ですね(笑)
レンタカー
僕は多くの場合、
「たびらい」というサイトで
レンタカーの予約をします。
それは全プランが免責補償込みで、
総額(ここが大事)も安いし、
全てが明確だからです。
そのサイトの最安値で多く出てくるのが、
オリックスレンタカーです。
今回の車は福山駅前店で借りた
軽自動車(右手前の車)。
さて、明王院を目指し、出発!
案内板たち
明王院の駐車場を降りると、
いくつもの案内板があります。
歴史散策路。
明王院の前を流れる芦田川の底には
鎌倉時代に栄えた門前町、
「草戸千軒町遺跡」が眠っています。
今、改めてこれを見ると、
あまりにも見所が多くて、
ここだけに半日かけて巡りたくなりました。
草戸千軒町遺跡の詳しい案内。
昔の明王院全図。
五木寛之の著書の碑、
「草戸千軒町とフィレンツェ」。
イタリアの都市と姉妹都市なの?
いえ、違いました、
今までのルールにとらわれない
明王院の本堂の建築様式は、
先駆的で革新的なものを創造した
フィレンツェと共通点がある
というお話です。
なんとも凄い本堂なんですね!
境内へ
雪が溶けないかドキドキしながら(笑)
境内へ入っていきます。
なかなかいい雪景色!
「国号 明王院」の石碑。
閻魔堂 十王堂草葺。
明王院縁起。
弘法大師の開基で、
江戸時代初期までは、「常福寺」と称し、
福山三代藩主、水野勝貞の時代に、
今の明王院となったそうです。
ここから既に五重塔が見えていますね。
山門手前左側。
瓦に積もった雪景色、
なんとも情緒があります。
山門手前右側には、
手水舎があります。
凝った手水舎ですね!
この竹の形、素晴らしい!
ここから流れ出る水は、
ただの水ではないはず?(笑)
手水鉢の周囲には梵字があしらわれ、
よく見ると、鉢の底にまで、
梵字が彫られています。
意味は全くわかりませんが(汗)
山門
いよいよ山門に到着。
江戸時代の再建です。
山門から本堂を臨む。
本堂・五重塔
遂に、国宝の本堂と五重塔とご対面です。
福山の旅を計画した時、
福山市に国宝があるとは、
全く知りませんでした。
重要文化財でも凄いのに、
それよりもはるかに数が少ない
国宝建築物があると聞けば、
行かない手はありませんから(笑)
お~いい配置だ!
瓦に雪が残る本堂と五重塔が、
横並びです。
本堂は鎌倉時代の
元応三年(1321年)建立。
700年も前からここに建っているとは、
凄いものを見られました!
まずは、参拝。
五重塔は、南北朝時代の
貞和四年(1348年)に建立。
こちらも700年近く前のものです。
五重塔の案内。
雪に埋もれて何も見えません。
しかし、
何も見えない事自体が特別感なので、
雪はそのままにして撮影しました。
明王院書院
一般には公開されていない書院。
こちらも江戸時代の建物です。
明王院庫裡(くり)
僧侶の居住する場所を庫裡と言います。
この中では、
明王院のDVD映像を流し、
来観者が自由に見られる
貴重なサービスがありました。
もちろん、僕たちも見ましたが、
五重塔内部など、ただ拝観しただけでは、
お目にかかれないものも多くあり、
中身の濃い映像でした。
その映像の中でも
特に素晴らしかったのが、
住職さんによる説明です。
明王院に行かれたなら
この映像はかなりお勧めですよ!
境内散策
映像に大満足した後は、
散策再開です。
まずは、ツーショット(笑)
鐘楼も入れて撮影。
江戸時代寄進の鐘を撞く妻。
かなり控えめな音でした(笑)
今日のゆるキャラ
ここにはゆるキャラもいます。
「くさどん」
明王院の五重塔と、
お隣、草戸稲荷神社の
キツネ様との合体キャラです。
そして、
何故にナスビなのか・・・
ナスの名産地なのかも?