国史跡船原古墳展

 

地元初の国史跡

今から5年前、2016年に

古賀市初の国史跡となったのが、

船原古墳です。

Wikipediaによると

「6世紀末から7世紀初頭に

造営されたと推測されている

前方後円墳である。

現存部の長さは37.4mで、

復元した全長は45m以上と推測される。

中央に緑色のガラス玉がはめ込まれた

辻金具等、国内では初の

シャンデリア状の金銅製馬具装飾、

金属製武器などが出土した。

馬具の豪華さは奈良県の

国宝藤ノ木古墳の出土品クラスに

匹敵するとされる。

国内では初となる

玉虫装飾の杏葉など

貴重な出土品も確認された。」

このように書かれています。

古墳にあまり興味がない僕たちですが、

たまたま駅でみかけたポスターで

今回の古墳展を知り、

「なんか凄いものがあるらしい・・」

くらいの乗りで出かけた次第です(笑)

古賀市立歴史資料館

古賀神社に参拝後、

すぐ近くのリーパスプラザ古賀へ。

駐車場。

僕が駅で惹きつけられたポスター(笑)

歴史資料館への階段。

Wikipediaで書かれていた、

「シャンデリア状の金銅製馬具装飾」を

メインに雰囲気づくりが成され、

歓迎ムード満点ですね!

そして、階段を登りきった所、

資料館入口横にあるのが、

予想もしなかった「馬」(笑)

これはテンション上がりますね!

出土された馬具をキルティングで復元し、

実物大の馬に飾っているのですから。

(大きさ比較のため妻も登場)

中に入ると馬具が出土した一1号土抗の

実物大写真が床にはられています。

主な出土遺物と出土位置。

1号土抗の遺物埋納状況の復元想定図。

古墳に興味がない人も、

これなら掴みはOKでしょう!

なんか引き込まれていきます(笑)

今回展示されている馬具の解説。

そして、これらが復元される元になった

最新調査方法が案内されています。

発掘前に

埋もれたものの形がわかる技術、

凄いですね!

もし、10年前に発見されていたら、

このような展示は出来なかったはず。

やはり「ちょうど良い時期」というのは、

何事に於いてもあるのしょう。

歩揺付飾金具

やはり馬具で気になるのは、

シャンデリア(笑)です。

キルティング復元物。

3Dプリンターでの復元。

これが見られるのも

最新技術の賜物ですね。

二連三葉文心葉形杏葉

次も国内初の発掘、

玉虫杏葉とも呼ばれる

二連三葉文心葉形杏葉です。

「二連三葉文心葉形杏葉の

実測作業中、

文様板の下に

昆虫の翅のようなものがあるのを

発見しました。

「馬具に虫の翅・・・、

そういえば朝鮮半島には

タマムシで装飾された馬具があるぞ。

これはもしや、

タマムシの翅かもしれない!」

これが日本初の発見の瞬間だったと

書かれています。

学芸員さんの興奮度は、

確実にMAXだったでしょう(笑)

キルティング。

本物。

職員さん手作りのレプリカ。

凄いテクニックをお持ちですね!

本物のタマムシも展示。

辻金具

次は辻金具。

まずはキルティング。

こちらも最新技術で、

貝殻ではなくガラスと判明。

本物。

職員さん手作りのレプリカ。

この職員さん、

別の仕事でも大成するかも?

そう思うほどまでに

出来栄え最高なのです。

こちらは同じく

緑色のガラス玉を使ったもので、

「雲珠」(うず)と呼ばれる馬具。

案内によれば、

「革帯の交差部をつなぎ留める金具。

5本以上をつなぎ留められるものを雲珠、

4本以下のものを

辻金具と呼び分けています。」

このように書かれています。

鳳凰文心葉形杏葉

杏葉とはイチョウの葉のこと。

しかし、僕にはハートに見えてます(笑)

キルティング。

ハートです(笑)

左が本物、右がレプリカ。

レプリカもハート(笑)

そう言えば先程参拝した

古賀神社の手水鉢とも似ています。

こちらは葵(あおい)だそうですが、

なんかハートに縁がある日だな・・・

いや、どっちもハートじゃないか~(笑)

鐙の金銅板

馬に乗った時、

足を置くものが鐙(あぶみ)です。

「本邦初公開!」

僕は全てが初でした(笑)

馬冑

甲冑(かっちゅう)ならぬ

馬冑(ばちゅう)。

馬の顔を防御するのが馬冑。

この日は本物ではなく

レプリカで紹介されていました。

ホントに凄いものばかりで、

小さな展示場なのに見所が多く、

僕たちはかなり長い時間

滞在していました。

そんな僕たちに職員さんが寄ってきて、

即興解説をしてくれたのも

楽しい思い出です。

今日の発見

出入口に戻る時、

古賀市の神社の紹介を発見。

かなり参拝していますが、

知らない神社もたくさんあります。

僕たちの興味津々さを察した職員の方が、

親切に神社のパンフレットを

渡してくれました。

古墳だけじゃなく

神社情報までGETできるとは、

ラッキーにもほどがある?かも(笑)

 

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