大井神社(静岡県島田市)後編

 

どっちもが主役

大井神社の本殿に向かう参道は、

御社殿正面に真っ直ぐのびる本参道と

御社殿向かって左横から入る、

横参道の二つがあります。

僕達は「間違って」(笑)

横参道から本殿へ向かったのですが、

この参道には、

江戸時代に奉納された玉石垣や

燈籠など、昔の風情が満載で、

人々の「横参道愛」を

ひしひしと感じました。

参拝後、

改めて本参道も歩きましたが、

こちらは、こちらで、

江戸情緒を大いに

楽しませていただけました。

結局

二つの参道は、どっちもが主役。

神社好きな方ならば、

両方歩くことを推奨いたします(笑)

本参道

本殿参拝後、

改めて本参道の入口へ。

社頭。

参道横には綺麗なブランコと

ジャングルジムを配置。

安産・女性・子供の守護の神様だけあって

子供たちや親御さんへの優しい歓迎ぶりも

素晴らしいもがありますね。

手水舎。

嘉永四年(1851)奉納の手水鉢。

横参道と同じく、

清浄な水が溢れ出て、

コロナ対策の竹筒は、

太さ、色、配置も完璧で、

綺麗な輪を描く水紋にも

ホントに心が癒やされます。

御由緒。

前編で書いたように、

三柱の神様のことや、

帯まつりのことなどが

案内されています。

左の標柱は、

「大井社 元禄二年社号標」です。

案内には、

「元禄二年(1689)この年に、

大井神社は元社地、

現御仮屋お旅所より当地に遷座、

島田宿の中心に氏神として鎮座し

広く信仰を集め崇敬された。」

このように書かれています。

遷座当時の社号標が

今現在も残っているのが凄いですね。

また、右側は、

「大井大明神奉献燈籠壱対」と書かれ、

元禄十六年(1703)の

建立と案内されています。

余談ですが、

同じ元禄十六年の二月には、

大石内蔵助はじめ赤穂浪士達が

切腹しています。

こちらが「対」になる参道左側の

大井大明神奉献燈籠です。

300年以上も前の古いものなのに、

ほぼオリジナルのようで、

石灯籠最大の弱点である火袋が割れず、

綺麗なまま残っていいるのは、

丸穴のデザインが小さいのが

幸いしたかも知れません。

御朱印

御朱印をお願いしようと

参道の終点右側の社務所へ。

そこで素敵なデザインの

御朱印帳を見つけてしまい(笑)

今回は御朱印帳ごとの授与となりました。

御朱印をいただく間

社務所から拝殿、庭園方面を撮影。

こちらが御朱印帳。

大井神社の帯祭りの帯が

デザインされた、華やかな逸品です。

帯祭りの銅像とのツーショットで、

さらにご利益倍増かも?(笑)

御朱印と神社の案内。

大井恵比寿神社

次に境内社へ。

(実際は順不同です)

横参道に面する大井恵比寿神社。

案内によると

出雲大社より大国主神(大黒様)

西宮神社より事代主神(恵比寿様)

の御分霊をおまつりしてあります。」

このように書かれています。

「福寿の手水鉢」。

案内には、

「江戸時代、享保年間

(1716~1736)

武州玉川の崇敬者の

奉納した手水鉢である」

このように書かれています。

武州とは武蔵国の事で、

玉川とは江戸時代、

「玉川上水」のあった

玉川でしょうか?

同じ「水」繋がりでの

奉納かも知れません。

(勝手な推測です)

恵比寿神社左サイドから

拝殿・本殿を撮影。

本殿前に建つ「先賢碑」。

案内には、

「江戸時代の島田宿は

度々の水害に見舞われていた。

寛永年間時の代官、

長谷川藤兵衛長勝長春父子二代、

私財をなげうって、

向谷横井に水門を設け、

宮川、中溝川、問屋川を堀り

水利をはかり

大きな水防工事を成し遂げた。

文化年中、桑原藤泰は

駿河全域の文化歴史の大要、

駿河記二十巻

濱葛籠(はまかづら)四巻を

執筆完成した。

この三人の尊い事績を伝えるため

大正十三年、

島田町長置塩藤四郎氏等によって

建立された碑文である。」

こう書かれています。

江戸時代に私財をなげうって

地元を救った偉人の話は、

各地方に残っていますが、

やはりここにも素晴らしい

お代官様はいたのですね!

祓戸社

本来は本殿参拝前に

お参りするのが祓戸社ですが、

今回は後からです(笑)

庭園内に鎮座。

参拝。

清め祓いの神井戸

祓戸社の右隣にあるのが、

古い井戸跡です。

現在は、埋められて

その上に案内板があります。

内容を抜粋すると、

「この井戸は、

古来すべての神事に用いられ

その水の霊力をもって湯立の行事等、

穢をはらう神聖な井戸として

尊ばれてきたものである。

この神祠は清め祓いの神をまつる。

本社参拝に際し、この神前に詣でて

心身の穢を祓い清める。」

このようになります。

ということは・・・

祓戸社+清め祓いの神井戸=最強の禊

ということだったのですね!

僕達みたいに本殿参拝後に参っても

ご利益はある?・・・はず(笑)

大井天満宮

本殿左側には、

境内社が三社並んでいます。

水の流れを石を伝って越えるのが、

なんだか清められた気になるから

不思議です。

神牛。

アルコールが準備され、

撫でる前後に消毒出来る

超スグレモノですよ!

参拝。

春日神社

次に春日神社へ。

ここは石橋です。

参拝。

静霊(しずたま)神社

春日神社の左隣は、

戦争で亡くなった御英霊を祭る

「静霊神社」へ。

鳥居も完備。

参拝。

妻の名前の漢字と同じ文字が入っていて

御英霊には申し訳ありませんが、

僕達のテンションは上がりまくりでした。

本殿にも参拝。

廻廊

大井神社には、

美しい廻廊も設えてあります。

結婚式場から本殿までは

廻廊で結ばれ、

雨が降っても傘いらずで、

新郎新婦&ご親族想いです。

廻廊から見た庭園。

本殿側から結婚式場側を撮影。

左右に配置された燈籠の暖かな光が、

心和ませてくれますね。

燈籠のご神紋。

なんと言う神紋かはわかりませんが、

シンプルでカッコいいな~(笑)

これにて、大井神社の参拝は完了です。

 

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