お石トンネル(寶満宮 参拝隧道)

 

人の噂も・・・

太宰府天満宮境内の北側に

レンガ造りのレトロなトンネルがあります。

このトンネル、Googleマップには、

「お石トンネル」と表記されていますが、

これは正式名称ではありません。

トンネルの本名は、

「寶満宮 参拝隧道」と

至ってお堅い名前なのに、

何故「お石トンネル」なのか?

それは地図左下の「お石茶屋」と

関係があります。

昭和三年にこのトンネルを寄進したのが、

元総理大臣、麻生太郎氏の曽祖父、

麻生太吉という人で、

この太吉さんが惚れ込んだ

お石茶屋の「お石さん」が、

宝満宮竈門神社近くの自宅から

茶屋まで通いやすいようにとの思いで、

このトンネルを作ったから

「お石トンネル」と呼ばれているそうです。

しかし当のご本人、お石さんは、

生前この話を否定していたようで、

実際に単なる噂かも知れませんが、

トンネルが出来てもうすぐ100年、

Googleマップやネットで目にするものは、

今でも間違いなく「お石トンネル」という

名前なのですから、

人の噂も七十五日なんていうのは、

真っ赤な嘘ですね(笑)

お石茶屋

太宰府天満宮の末社、

天開稲荷社からの石段を

降り切った所が、

お石トンネルへの分岐点です。

右へ行けば天開稲荷社、

左の道奥には、

既にトンネルが見えています。

そして、

この手前の崖下を見ると・・

緋毛氈が敷かれ、

素敵な雰囲気のお店が見えています!

これがトンネルの名前の由来となった

「お石茶屋」です。

出入口。

後ほどここで昼食をとも思ったのですが、

その後の散策コースから外れていたので、

思っただけで終わっています(笑)

トンネル(南から北へ)

ここからは、

ほぼ人が来ないトンネルへ。

もうすぐ。

鉄道でもないのに、

めっちゃ鉄道っぽいトンネルですね!

お〜これは素晴らしい!

葉っぱに覆われてはいますが、

「寶満宮 参拝隧道」と

右から左へ書かれています。

トンネル内も感動!

レンガの積み方を確認。

これは「イギリス積み」ですね。

北側の出口付近。

トンネルを出て突き当たりの

道路の向こう側の標識を見てみると・・

お〜ありますね!

噂の元になった竈門神社が(笑)

しかしこのトンネルがあればこそ、

すんなりここまで来れたのですから

徒歩での移動が主であったであろう頃、

太宰府天満宮から竈門神社へ向かう人は、

大変重宝したことでしょう!

トンネル(北から南へ)

ここで回れ右して、

トンネルを太宰府天満宮境内へ。

「歩行者 専用道」の案内。

北側入口には燈籠もあり、

ここが参道であることを

再認識させてくれます、

太吉さんのお名前も

ちゃんと刻んでありますね!

トンネルを施工したのは、

朝倉村の古賀さんです。

再入場・・

テンション上がって、

トンネル内でツーショット。

何故か妻は敬礼しています(笑)

南側出口からお石茶屋方面へ。

お石さんの魂に感謝しつつ

お石茶屋を通過。

(続く)

 

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