岡山城（令和５年３月）内覧編（４）
創業者への敬意
岡山城の展示を体験すると、
岡山という地を開拓し、繁栄させた
宇喜多家への大いなる敬意を感じます。
やはり宇喜多さん無ければ、
岡山は、
今とは全く違った町だった
かも知れませんからね。
４F 岡山 戦国の表舞台へ
このコーナーでは、
宇喜多直家、秀家親子を
大フューチャーしています。
宇喜多家に敬意を表するという意味で、
まずは、こちらの写真から。
直家の父、秀家のお祖父様である
宇喜多興家のお墓です。
刀剣で有名な、
岡山県長船町の妙興寺にあり、
僕たちは２年ほど前にお参りしました。
波乱万丈だった興家さんがいてこそ、
今の岡山城があり、
僕たちも訪問出来ている訳ですから
興家さんには改めて感謝です。
「岡山開府の祖 宇喜多直家
岡山ここに始まる」
直家さんが、下剋上的に、
のしあがっていき、
岡山の地を目指した理由などが、
書かれています。
「織田と毛利のはざまで
～宇喜多直家の苦悩と決断～」
ここでは、織田と組んだものの
翻弄され、その後、毛利と結ぶも
織田方の羽柴秀吉が攻め込んでくると
秀吉を通じて、織田を将来の道と定め、
これ以降、秀吉とともに
歩みはじめたことなどが
書かれています。
「宇喜多秀家、秀吉と出会う」
直家から秀家が家督を継いだのは、
１０歳にも満たない、
備中高松城攻めの数ヶ月前の事。
秀吉の「秀」をもらい、
おまけに秀吉の養女である
前田利家の娘「豪姫」と
結婚したことが書かれています。
後年、八丈島に流されても
仕送りが途絶えなかったのは、
豪姫と結婚できたお陰、
ひいては二人を引き合わせた
秀吉さんのお陰とも言えそうですね（笑）
礒田さんの薀蓄。
「秀家の母は女城主」
案内を要約すると
以下になります。
「秀家の母は「女城主」に
近い時期がありました。
秀家が岡山城主になったのは９歳。
それで母親のおふくが羽柴秀吉の力を背景に
家来たちをまとめていました。
それを物語る逸話があります。
備中高松城水攻めの後、
宇喜多・羽柴秀吉方と毛利方の
国境を定める交渉がありました。
毛利方の交渉役・安国寺恵瓊らは、
こう国元に書き送っています。
「（秀吉方交渉役の）
黒田官兵衛、蜂須賀正勝が
たとえ了承しても、
秀家の母が秀吉に手紙を書いて直訴したら、
決定が覆ってしまう」。
おふくの発言力、とりわけ秀吉への影響力が
極めて強いと信じられていたようです。」
官兵衛さんたちも
大変だったようですね（汗）
「豊臣ファミリーとしての活躍」
秀吉の後ろ盾で、
繁栄を極める秀家さんの姿が
書かれています。
しかし、秀吉が亡くなると・・・（汗）
礒田さん、頻繁に出場しています（笑）
１５９２年、
ここを通りがかった人が、
岡山が京都の町に似ていると
感想を延べたお話です。
ただ、この人はどこへ言っても
「京都に似てる」と言う癖があるので、
話半分だが、
広島城では聚楽第にも劣らないとか、
天守の話もしているが、
岡山城では天守のことは
何もいっていないので、
その時点では天守がなかったことが
わかる・・・という風な解説です。
「宇喜多秀家 岡山築城」
１５９０年築城開始、
（１５８８年説もあり）
１５９７年天守完成。
この時期、朝鮮出兵など
豊臣配下の大名たちは
大忙しの日々でしたから
これだけの年月がかかったのかと
勝手に推測しています。
秀家さんの肖像画。
なかなかイケメンで、
秀吉好みの顔？です。
（秀吉は男色家ではないですが）
妻は、中条きよしに
似ていると言ってました（笑）
５F 今につながる城下町
ここに設置された
プロジェクションマッピング、
岡山城の歴史が
めっちゃ楽しく体験出来ます。
宇喜多直家が岡山城を
造りはじめたころ。
そして、こちらが、
関ケ原の戦い後、
創業者、宇喜多氏に代わって、
小早川秀秋が整備した
岡山城下です。
見違えるほどの発展ぶりですが、
これも始祖、宇喜多直家はじめ
宇喜多家あってのものですからね。
無論、
プロジェクションマッピングは
この後、池田家の治世まで、
しっかり紹介してくれました！
６F ❜烏城❜ 岡山城の魅力
遂に最上階に到着。
人が多いのは、
岡山城が潤っている証拠？（笑）
この写真の奥の花頭窓についても
ちゃんと解説があります。
焼失前の花頭窓を
今回のリニューアルで再現したと
書かれています。
後楽園方面の景色。
本丸御殿敷地方面の景色。
最後は岡山城を背景に、
ツーショットで散策を完了。
実に中身が濃くなっていた
岡山城、大満足です！
