輪王寺・大猷院(日光市)前編

 

質素・・

三代将軍、家光さんは

自分のお墓について、

「おじいちゃんのお墓よりも

質素に造るように」

こう言ったそうです。

しかし、

そのお墓(霊廟)である大猷院たいゆういんは、

僕たち庶民から見ると、

それはそれは、豪華絢爛で、

とても質素には見えません(笑)

まあ確かに

家康さんが眠る東照宮に比べれば

ちょっとだけ?

「質素」なんですけどね(笑)

仁王門

まずはエントランスで

案内を確認。

案内を書き出すと、

以下になります。

「徳川三代将軍「家光」公の廟所です。

家光公は、

父、秀忠公の政策を受け継ぎながら

「参勤交代」や「鎖国」など、

徳川幕府の特徴ある制度を

推し進めた名君です。

家光公は、慶安4年(1651)

4月20日、江戸城にて

将軍現職のまま48歳で薨去され、

遺言にしたがい

四代将軍「家綱」公によって

1年2ヶ月の短期間で

創建されたのが大猷院です。

「大猷院」は、

後光明天皇より賜った諡です。

大猷とは

中国の古典「詩経」から取られた言葉で

「おおいなる道」、

つまり家光公が江戸時代の

大きな道筋をつけたという意味が

込められています。

境内には

22件の国宝・重要文化財が建ちならび、

周囲の木立と相俟って

重厚で荘厳な雰囲気を醸し出しています。

建物の配置は

大黒山の斜面を利用しているため、

大小4棟の門をくぐるたびに景色が変わり、

あたかも天上界に昇って行くかのような

感覚を覚えます。」

おじいちゃんの家康さんんが眠る

日光東照宮は本殿までに門は三つ。

こりゃ、相当な規模ですよ(笑)

日光廟大猷院と書かれた石柱。

江戸時代までは御霊屋(おたまや)と

呼ばれていたそうです。

此岸しがん(この世)と彼岸(あの世)の

境界を表すかのような石橋。

仁王門。

金剛力士像の案内。

阿形「密迹金剛みっしゃくこんごう」。

吽形「那羅延金剛ならえんこんごう」。

仁王門前で振り返り此岸を俯瞰。

門をくぐって、

金剛力士像裏を確認。

黄金の蓮の花。

反対側も同じ蓮です。

門の表側で、

此岸からの侵入者に

睨みをきかせる金剛が「動」、

その裏側で、

彼岸を優しく見守る蓮の花が「静」。

こんな解釈でOKでしょうか(笑)

仁王門の周囲には

各地の大名から寄進された燈籠が、

無数に並んでいます・・・。

仁王門をくぐって左側に建つ「宝庫」。

何とこちらは、校倉あぜくら造りなんですね!

東大寺の正倉院をはじめ、

広島の多家神社の宝蔵など

宝物を入れる場所というのは、

校倉造りが最高級とされているのかな?

御水舎

さらに奥へ。

まずは右奥の御水舎(おみずや)へ。

ここでは「手水舎」ではなく

「御水舎」です。

装飾を施された豪華な屋根に、

石の柱が全部で12本もあるとは、

確かにタダの手水舎ではありません(笑)

「御水舎」

案内を書き出すと

以下になります。

「九州の大名、鍋島勝茂公が寄進した

御影石の御水舎です。

天井には、狩野永真安信による

龍の絵が描かれています。

水面に映る姿から「水鏡の龍」と

呼ばれていました。」

正面。

側面。

横に見える石の水管は、

こんなところから引かれています。

五重塔に不動明王、

龍神様から流れ出る山水・・・

まるで

極楽を絵に描いたような風景です。

(行ったことはないけど・・笑)

石製の水管、

葵の御紋まで入って、

実に凝っていますね!

こんな手水が出来るだけでも

やはり極楽です(笑)

龍光院

御水舎と二天門の間に参道があり

その奥が「流行イン」です。

立ち入りは禁止。

「龍光院」

以下案内です。

「三代将軍「家光」公の

8歳年下の家臣であった梶貞良

(梶左兵衛佐定良・

1612〜1698)は、

幼少より家光公に信任されて

常に側近に仕えた重臣です。

家光公亡き後も、

江戸から日光に移り住み、

元禄11年(1698)

87歳で逝去するまで47年もの間、

境内の警護にあたるとともに、

家光公に霊膳を捧げるのを日課としました。

逝去後、尊骸は大猷院近くに葬られ、

位牌は龍光院の仏間に祀られています。

また、寛文の水害や貞享の大火の際には、

私財を投じて

日光の人々の救済に尽くしたので、

地元民からは、「梶さま」と

現在でも敬われ慕われ続けています。」

梶さま、素晴らしい人だ!

家光さんも

こんな家臣を持てて幸せですね。

やはり家光さんの人柄も

あっての事なんでしょう。

こちらは二天門の石段を

登ったところから撮影した龍光院。

龍光院の参道から

視線を左にやると

二天門の勇姿が見えています。

最後に動画を撮影した後、二天門へ。

(続く)

 

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