岡山神社(佐賀県小城市)
藩主が御祭神の神社
岡山神社という名前だけ聞くと
岡山県にある神社なのかと
思ってしまいますが、
今回参拝したのは、
岡山県の岡山城近くに鎮座する
岡山神社ではなく
佐賀県小城市の岡山神社です。
鎮座する場所は佐賀藩の支藩である
小城藩の庭園内に鎮座していて
初代鍋島元茂と二代の鍋島直能が
ご祭神となっています。
岡山神社へ
天山神社から車で10分ほどで、
小城公園に到着します。
例によって駐車場は無料(笑)
しかも綺麗に整備されています。
佐賀県は、どこに行っても「無料」が多く、
お金が無い僕たちにホントに優しい県です。
小城公園案内図。
岡山神社は公園の真ん中下あたりです。
心字池。
白鷺たちが寒そうに丸まっています。
こんなに丸っこくなった鷺ちゃんを見るのは
初めてかも知れません。
池のほとりが参道で、
いきなり肥前鳥居が待っていました(笑)
明治12年2月に設立された
県内最古の銀行である第九十七国立銀行の
株主より奉納されています。
明治21年4月落成した鳥居で、
最後の藩主鍋島直虎の
幼少時の師であった久米邦武の撰文で、
文字は中林梧竹の書となっています。
ここには中林梧竹の本名、
中林隆経と刻まれています。
池の向こうには社殿や社叢が見えます。
二の鳥居。
この石橋を渡ると境内です。
樹齢250年のクスノキと妻。
神社側から見た庭園の景色。
灯籠も中林梧竹の書です。
こちらも同じく
中林梧竹の書で、
文字は左右使い回しではなく
別々に書かれています。
沿革。
手水鉢も銀行の株主の奉納です。
神馬。
鈴が沢山置かれています。
何かのご利益なのでしょうか?
有田焼の灯籠(右側)
有田焼の灯籠(左側)
柵があって、細かな網の檻があり、
その中に有田焼の灯籠がある・・・
こんなに厳重にして有田焼の灯籠を
ここに建てる意味があるのでしょうか?
神社の景観を考えて、
強化ガラスで覆うのはどうでしょう。
拝殿。
迫力満点の狛犬。
建立年代は不明ですが、
江戸末期くらいでしょうか。
拝殿前の小さな狛犬。
肥前狛犬系だと思いますが、
牙がむき出しになったものは
あまり見ないもので貴重です。
吽形はかなり愛らしい口元をしています。
左が拝殿、右奥が本殿。
本殿。
本殿裏手にある明治23年建立の祠。
初代小城藩主鍋島元茂死去の際
殉職した十名の小城藩士を祀っています。
天満神社
本殿の北隣に鎮座する天満神社。
本社並みの立派な鳥居と
参道があります。
拝殿。
ここにもちっちゃな狛犬がいます。
味のある狛犬に癒やされまくりです。
左が本殿、右が拝殿。
玉成社・武正社
天満神社の北側の端に
こんな一角があります。
古い石積みが素敵。
玉成社は柳生宗矩、
武正社は宗矩の子、
柳生十兵衛を祀っています。
玉成社。
武正社
一通りの参拝を終えて、
拝殿前でツーショット。
妻のウサギの耳は何を意味するのか(笑)
北参道
岡山神社には表である
南側の参道の反対側に
北参道があります。
ここにも肥前鳥居が。
こちらは表参道の鳥居建立から
六年後、明治二十七年の建立です。
それにしても
明治時代の肥前鳥居が二つもある神社は
佐賀県でも珍しいのではないでしょうか。
多くの肥前鳥居は江戸時代の建立ですから。
やはり「小城」は、
石工の里である砥川の地元でもあり
その流れで肥前鳥居への思いも
他の地域とは違ったものが
あったのかも知れません。
ここで、岡山神社の参拝は完了です。
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