2020/03/16
新宮神社(福岡県新宮町)
駅誕生まで90年
明治時代、
鉄道が作られはじめたころ
日本各地での地元住民の反対は
熾烈なものがあったそうです。
「男達が鉄道で町に行き女遊びをする」
というのが、反対理由の代表格で、
今考えればおかしな事ですが、
時代が違えば、考えも違うのでしょう。
ここ新宮町でも流行に乗り遅れず、
「駅設置反対運動」が起き、
その結果すぐお隣の福岡市に
「筑前新宮駅」という
場所と名前が一致しない(笑)
新駅が出来たという訳です。
そして、90年後・・・
ようやく新宮町に「新宮」の名前を冠した
「新宮中央駅」が設置されたのでした。
その駅を利用したのが、
今回のプチ旅(笑)です。
新宮神社へ
今回は電車の旅。
と言っても電車に乗るのは
たったの二駅ですが(笑)
新宮中央駅から神社までは、
徒歩20分ほどで
かなりの運動量かも(笑)
海岸に近い緑の中に境内はあります。
参道の木漏れ日に
心癒されます。
御由緒。
御祭神は墨江三前神。
元は一つだった新宮神社は、
明治時代に二つに別れていて、
こちらは新宮町下府の
産土神(うぶすながみ)で、
もう一つ全く同じ名前の
新宮町上府に鎮座する
「新宮神社」が、降車した新宮中央駅を
挟んだ反対側に鎮座していて、
「新宮神社で待ち合わせ」
とか約束したらすれ違いなるかもと
心配になります(笑)
アートモードで撮影。
Instagramぽいですね(笑)
注連縄柱の向こうに拝殿が
見えてきました。
そして、
その手前に、あるのが、
時代物の手水鉢。
瓢箪型の蓋は、
後から作ったものでしょうが、
自然石を刻んだ手水鉢には、
沢山の盃状穴(はいじょうけつ)
(子孫繁栄・子授け祈願の穴)
が彫られているので、
江戸時代に寄進されたものでしょう。
拝殿にて、参拝。
左が拝殿、右奥が本殿。
境内社
明治時代にいくつもの神社を
合祀している新宮神社には、
それぞれの神様を大切に祭っています。
天満宮。
恵比須神社と小さな社。
若宮神社
御神木
境内のクスノキ。
注連縄は付けられていませんが、
この特異な形、間違いなく
御神木と言えるでしょう。
力こぶ?みたいな幹は、
見るものの目をひきます。
新緑のイチョウも清々しさを
醸し出しています。
新宮海岸へ
神社のすぐ傍には、
夏には海水浴場になる
海岸があります。
境内横の林を抜けていくと・・・
美しい海岸に出ます。
すでに水遊びしている人もちらほら。
やっぱり海はいいな〜。
テンション上がって、
ここでツーショット(笑)
新宮神社のフィナーレは、
神社に戻らずに、結局「海」。
まあ、海の神様(墨江三前神)なので、
これでOKなはずです(笑)
今日の砂紋
海岸で、綺麗な砂紋を発見。
自然の作り出す不可思議な世界に
思わずカメラを向けてしまいます。