荘内神社(鶴ヶ岡城)宝物殿

 

妙に納得(笑)

今までに多くの

「藩主や藩祖を祭る神社」に

参拝して来ましたが、

宮司さんが常時不在だったり、

廃れてしまった神社もある中、

荘内神社の愛され度合い(笑)は、

かなりのものかと思います。

やはり、

藩祖、酒井忠次はじめ、

歴代藩主の「実績」が、

そうさせているのでしょう。

江戸時代初期、庄内を領していた

最上家の改易が無ければ、

酒井家が庄内を治める事は、

無かったかも知れません・・

最上家の消滅は残念ながらも

今の愛され具合を見ると、

これで良かったのかと

妙に納得します(笑)

校倉あぜくら造り

本殿横で気になる建物を発見。

神宝庫らしきこの建物、

奈良の正倉院と同じ校倉造りですね!

神社創建が明治時代なので、

それ以降のものでしょうが、

手が込んでいて、

見応え十分です!

宝物殿(寶物殿)

次は宝物殿内の観覧です。

手入れが行き届いた庭。

宝物殿内へ。

全景。

ここでテンション上げてくれたのが、

こちらの絵画です。

鶴ヶ岡城大手門の図。

こりゃ〜素晴らしい!

馬出し機能も備わっていた事が、

よ〜くわかる逸品ですね。

稲盛和夫氏の一周忌を記念して企画された

「稲盛哲学×西郷精神を

ひも解くパネル展」。

西郷さんを尊敬していたという稲盛氏、

そして、西郷ラブ(笑)の庄内藩、

良い組み合わせです!

パネル展全景。

二人は共に「鹿児島生まれ」。

年表の最初と最後は、

「思い一つで世の中を変えられる」

「無私の心で利他を実践」。

これでお二人は偉大な人物に!

逆境が人間を成長させる。

流罪になった時こそが、

飛躍の元になったというお話。

逆境をバネにするって、

簡単に言っても、

誰もが出来る事じゃないんですよね(汗)

「西郷隆盛と庄内のゆかりエリアマップ」

「西郷翁の肖像画を描いた旧庄内藩士」

石川静正が描いた上の絵が元になり、

一般的に有名な下の絵が描かれています。

酒田市の南州神社では元の絵が

本物に近いとのお話でしたが、

ここでは修正版が似ていると

書かれています・・

真相は如何に?

戊辰戦争敗戦後、

西郷さんの取り計らいで、

寛大な処置を受けたことに

感激した庄内藩士たちは、

鹿児島まで行き、

西郷さんの教えを受け、

それを「南州翁遺訓」として、

全国に配っています。

ちなみに「南州翁遺訓」は、

南州神社でも配布されています。

「庄内藩最強」と言われる所以が

この図で分かります。

奥羽越列藩同盟で近代装備を有し、

防衛戦ではなく、

自領の外に打って出て

戦果を上げているのは、

庄内藩だけかと思います。

人・物・金の三拍子揃った庄内藩、

さすがですね。

だからこそ、新政府も一目置いて、

寛大な処置も為されたのでしょう。

「幕末の庄内藩」

藩主、酒井忠篤と藩政顧問、菅実秀。

このお二人は、

動乱の幕末を舵取り、

戊辰戦争後は鹿児島まで行き、

西郷隆盛から教えを受け、

明治に入っての殖産興業、

さらに「南州翁遺訓」の発刊など

素晴らしい功績を残しています。

まさに「人財」ですね!

パネル展示の後は、

藩主酒井家関連の展示へ。

この家系図、二代を除き、三代以降は

全員が「忠」が使われています。

多くの外様大名が、

時の将軍の一文字を貰って

絆を深める(幕府におもねる)のに対して、

酒井家にそんな習慣は、

ほぼ無いようです。

やはり「譜代でも筆頭」という程の家格が、

そう出来た理由かも知れません。

酒井忠次の主君、

徳川家康の金陀美具足(真ん中)と

酒井忠次の兜(右)

レプリカですが、

迫力は満点!

馬具。

こちらは家紋入りが盛り沢山。

大名定番の「弩俵空穂」(左側)。

「江戸時代、大名道具として

装飾的に穂の部分を

特に大きく作るようになった。」

このように記されています。

なるほど、

言わば平和の象徴なんですね!

荘内神社御祭禮御行列之図。

明治十年と書かれていますので、

神社創建時のものでしょう。

神輿が三基なので、

当初の御祭神は三柱だったかも

知れません(現在は四柱)。

そして注目はこちら・・・

拝殿は神楽殿に変身するのですね!

宝物館を出て、

改めて拝殿を見ると、

神楽殿への変身要素満載(笑)な事が

理解出来ます。

参拝の最後はこれで〆。

今日の注目

鳥居横で見つけた黒電話。

これは懐かしい〜!

平成生まれの人、

知らないでしょうね(笑)

 

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