田中城(滋賀県高島市)前編
米田(こめだ)文書
明智光秀の前半生は謎とされていますが、
その名前が初めて文献に出てくるのが、
熊本大学付属図書館の所蔵品である
熊本藩家老の米田家に伝来した文書で、
この中に田中城で籠城した明智光秀が、
薬に携わる人としての存在が書かれています。
諸説あるのでしょうが、この米田さんは、
明智光秀とは仲良しだった細川家に
仕えていたというので、それなりの
信憑性はあるのかも?
そして、
こんなお話を知っていたのは、
僕ではなく妻。
ということで、
今回の田中城訪問も
「妻の一声」で決まりました(笑)
コミュニテイバスで田中城へ
お城周辺には駐車場がないという
情報を仕入れていたので、
安曇川駅からバスを使います。
コミュニティバスの時刻表。
僕たちが乗るのは上寺・田中線、
安曇川駅8:30分発のバス。
バスが到着。
乗車時間約20分、
終点の上寺バス停が、
田中城の最寄りです。
バス停にある田中城の案内板。
城主、佐々木田中氏の家紋
四つ目結が目に飛び込んで来ます。
案内には、田中城の由緒、
詳しい縄張り図もあり、
しかも米田文書のことも書かれ、
歓迎感満載ですね!
田中城へ
ここからは徒歩。
親切な案内に従い山の方へ。
途中見つけた「太神宮」。
これがお社なのでしょうか。
さらに山側へ。
民家の車庫で見つけたもの。
「田中城跡マップ
自由にお取り下さい」。
これは感動ですね!
もちろんマップはいただきました。
お陰で、お城散策が、
めっちゃ楽になったのは、
言うまでもありません。
ありがとう!車庫の持ち主さん!
とにかく道案内が頻繁にあり、
田中城攻略は安心です。
動物柵。
柵の開け閉めの案内。
路傍のお地蔵様。
田中城の攻防で亡くなった方を
弔うものかも?
歩くとお地蔵様は何箇所にもあります。
ここからが急勾配。
分かれ道。
マップで確認して右側へ。
金刀比羅宮。
お社は、石(磐座)です。
武者隠し・土橋へ。
ここが武者隠しかな?
そして、素晴らしい土橋に遭遇!
よくぞ残っていたものです。
堀切もかなりの角度で見応え十分。
堀切先の曲輪(郭)。
かなり広いので、
屋敷などがあったのかも?
石段が見えてきました。
石段下のお地蔵様にご挨拶。
上へ。
観音堂。
案内。
縄張り図での位置関係。
田中城が出来る以前からの遺構です。
観音堂斜め前から。
古い手水鉢は遺構の一つ?
こちらは丸形の手水鉢か?
「石書大乗妙典」の石塔。
一般的にこの塔の地中には、
法華経の文字が書かれた小石が
沢山納められているので、
ここにも埋まってるかな?
観音堂を上から撮影。
ここから天守台をめざし、
さらに歩きます。(後編へ続く)