上杉神社(米沢城)上杉謙信像
毘と龍
米沢城跡に鎮座する
上杉神社の参道両脇には、
毘沙門天を意味する「毘」と
不動明王を意味する
「龍」(懸かり乱れ龍)の旗が
掲げられています。
舞鶴橋(堀に架かる石橋)の手前から。
舞鶴橋の右横から。
上杉謙信が敵を総攻撃する時に、
これを掲げさせたそうですが、
ここでは常に総攻撃体制(笑)で
参拝者を歓迎してくださいます。
これって、
謙信さん一流のおもてなしでしょう!
参道
米沢城の本丸と二の丸は、
「松が岬公園」として整備され
その中心となるのが、上杉神社です。
典型的な輪郭式の平城で、
現在、三の丸は完全に市街地と
なっているようですが、
本丸と内堀、二の丸の2/3ほどが、
残されているのは嬉しいですね。
冒頭に書いた「毘」と「龍」が
はためく舞鶴橋。
欄干の石像物は何でしょうか?
鯱かな?
欄干から見た北側の堀。
南側の堀。
本丸に入り、まずは案内板へ。
「米沢城」
以下、案内の要約です。
「鎌倉時代に地頭・長井時広が
居館をおいたのが米沢城の起源で、
その後伊達氏が領し、
天文十七年(1548)
伊達晴宗が本拠を米沢に移し、
輝宗・政宗の三代で米沢城下が整備された。
天正十九年(1591)米沢には
蒲生氏郷の家臣・蒲生郷安が入るが、
慶長十三年(1598)に
上杉景勝が会津百二十万石に入封、
米沢城には重臣・直江兼続が配された。
関ケ原の戦いで西軍についた景勝は、
三十万石に減封され米沢城に入った。
寛文四年(1664)
後継問題で十五万石となるが
270年間上杉氏の居城として
明治維新を迎えた。」
鎌倉時代の長井時広さん、
Wikipediaによると
何と大江広元のお子様で、
承久の乱で後鳥羽上皇に味方し
失脚した兄に変わり、
大江家の惣領となった方でした。
ここでの注目は家紋です。
上杉家と伊達家の家紋は
共に「竹に雀」。
ホントよく似ていますね!
案内には以下のように
その理由が書かれています。
「そもそも「竹に雀」を最初に用いたのは、
藤原氏の一族・勧修寺家ですが、
上杉家の祖が、勧修寺重房であることから
「竹に雀」の紋を使用しました。
一方、伊達家は
稙宗(政宗の曽祖父)の三男が、
越後上杉家(謙信の山内上杉家とは別)の
養子に決まり、越後上杉家から
「竹に雀」の幕紋が
贈られた事に始まります。
養子の話は反故になりましたが、
贈られた幕紋は華やかにアレンジされ
伊達家の紋として
用いられるようになっったのです。」
伊達男と言われる政宗さんの伊達家、
上杉家の質実剛健的なものに比べ、
確かに華やかなデザインに
なっています。
上杉謙信像
案内板の反対側に
上杉謙信の銅像はあります。
ちょっと遠景。
「上杉謙信公」
経歴を簡単にまとめると
「越後春日山城に生まれ、
毘沙門天を深く信仰し、
その信仰心に基づき、侵略の戦いをせず、
義戦のみを行う。
詩歌、連歌の道にも堪能で、
天正五年、七尾城外で詠んだ
「九月十三夜」は、
いまも人々に親しまれている。
天正六年(1578)三月十三日、
突然として逝った。享年四十九歳。」
なんか謙信公、
13にご縁があるような(笑)
正面から眺めていると、
突然妻の雄叫びが!
「あっ!スズメちゃんがとまった!」
お〜!謙信公の刀の先端に
スズメちゃんが!
悟り切ったようなお顔と
可愛らしスズメちゃんのコントラスト、
めっちゃ素敵ですね。
謙信公お顔アップと
スズメちゃんのお尻アップ(笑)
上杉家の家紋「竹に雀」を
彷彿とさせてくれ、
僕たちのテンションは爆上がり(笑)
斜めからの謙信さん。
お顔ドアップ。
後ろ姿にも隙はなし!
上杉景勝公と直江兼続の像
大河ドラマ「天地人」。
僕は全く見ていませんが、
主従のツーショット銅像が、
その時に建てられているようです。
全体像。
以下、案内の抜粋です。
「慶長六年(1601)
上杉家は関ヶ原戦の責めを負って、
会津百二十万石から
米沢三十万石に減封されました。
二人の主従は固い絆で結ばれ、
米沢二百七十年にわたる
政治の礎を築きました。
この像は、不屈の意思をもって
未来へと向かおうと、
米沢入部の途次、
新しいまちづくりについて
主従が語り合う姿を表現しています。」
確かに先を見て
語り合っていますね!
がしかし、
ちょっと違うかも知れません・・
実は二人の視線の先にあるのは・・・
何と石碑ですね!
それは・・・
「伊達政宗公生誕の地」。
景勝「こやつが生まれた城だったか・・」
兼続「御意!」
景勝「果たして縁起が良いのか悪いのか?」
兼続「すべては殿様次第です!」
景勝「・・・」
な〜んて会話しているのかも(笑)
上杉鷹山像
伊達政宗公生誕の地碑のお隣は、
松岬神社の横に続き、
参道二つ目の上杉鷹山の銅像が、
建立されています。
「上杉鷹山公之像」。
やっぱ、
草彅剛っぽいお顔です(笑)
(続く)