臼杵城(大分県臼杵市)前編

 

石高とお城の規模

素人の僕には、

石高の高い大名が、

大きなお城を持ち、

石高が低い大名は、小規模な城、

または陣屋と呼ばれる館を本拠地(政庁)と

しているのかと思っていました。

おおよそは当たっているとは思いますが、

お城を巡っていて、

島原藩のように、

身分不相応なくらいに大きな城や、

逆に鹿児島の島津氏のように

70万石以上もあって、天守も

高石垣も無い陣屋に

毛の生えたような城もあり

石高=城の規模

では無いようです。

お城というものは、

やはり人の心を具現化しているもので、

築城者や改修者の考え方や

生き方を体験するのも

城巡りの醍醐味と感じています。

大分から臼杵へ

2時間弱、府内城を散策した

僕たちの胃袋はもう空っぽ(笑)

臼杵行きの列車には

まだ時間の余裕があるので、

大分駅から府内城に来る途中、

目をつけていたカフェに入る事に。

府内珈琲。

とろとろのオムライス(だったと思う・・笑)。

食後の珈琲も美味しくいただき

身も心も大満足で大分駅へ。

大分駅ではソニックの共演も見られます。

僕たちが乗るのは、

12:25発佐伯行き普通列車。

そして、面白いのが、大分駅の表示版で、

下りは「にしおおいた」ですが、

上りは「まき」「たきお」「ふるごう」と

三駅もの名が連ねていますね!

地図を見てみると、

これは日豊本線、久大本線、豊肥本線の

三路線の起点が大分駅だからでした。

この列車で臼杵へ。

臼杵駅。

臼杵と言えば、

やはり国宝の石仏です。

勿論、これはレプリカですが(笑)

ここから臼杵城までは歩いて10分ほど。

臼杵城の大手口付近の案内。

臼杵城の変遷。

今では市街地の一角の小山にありますが、

実は元々は「島」だったのです。

その形状がよくわかるのが、こちら。

国立国会図書館デジタルコレクションから

ダウンロードした正保城絵図の臼杵城。

周囲は干潟っぽいですが、完全に「島」ですね!

正保城絵図とは、正保元年(1644年)に

幕府が諸藩に命じて作成させた城下町の地図で、

現代のお城好きには、大変貴重な資料です。

徳川家、グッジョブ(笑)

ここから登城。

城内に鎮座する臼杵護国神社の

境内入り口でもあるので、

鳥居や灯籠もあります。

石垣もかなり残っていますね。

石垣下端の犬走りは、

府内城の構造と似ていますが、

やはり近隣だったので、お互いに

影響し合ったのかも知れません。

石垣の上真ん中には、大門櫓、

右端には、畳櫓が見えています。

石橋を渡って城内へ。

案内板。

こちらは、柵は造らないけど、

落ちたら自己責任(笑)ですという

注意喚起の案内板。

雁木をの先には・・・

お堀です。

確かに、お堀に落ちるよりも

石垣下の犬走りで、

骨折または打撲は免れないでしょう(汗)

しかし、柵が無い石垣を持つ城は

もっと凄いのがあります。

その一例をあげると、この八代城です。

目の前の石を踏み外すと、この高さから

真っ逆さまに堀へと向かいます(笑)

しかし、この景観と散策の醍醐味は、

柵がある石垣では味わえませんから

臼杵市役所は、

いい仕事していると言えますね!

土塀も復元してあり

雰囲気は素晴らしい臼杵城。

畳櫓が見えてきました。

現存する畳櫓。

石垣と畳櫓。

中門櫓跡の石柱。

関ヶ原の戦い後、稲葉貞通が入封、

その後明治維新まで、

稲葉氏の藩政が続いています。

この案内には、その稲葉氏が行った

登城口の変更と畳櫓が、

明和年間(1764年~1772年)の

建立と推測されるという事が書かれています。

大門櫓(復元)

帯曲輪と大門櫓、先に見えるのは畳櫓。

ここから二之丸に入ります。

井樓櫓跡。

二之丸から見た畳櫓と臼杵市の町並み。

会所櫓跡。

この石垣はいい感じで残っていますね!

櫓への石段アップ。

散策はまだまだこれからですが、

見どころが多いので、この先は、後編にて。

今日の注目

大門櫓前に置かれた案内に注目です!

ローマ字が書かれていて

めっちゃ親切ですね!!

城主の漢字、読めないものが殆どですから。

そして、もう一つの注目は、

歴代城主の名前に、

全員「通」が使われていることです。

「miti」というローマ字が並ぶとちょっと壮観(笑)

 

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