彌彦(伊夜日子)神社(札幌市)

 

心の拠り所

彌彦やひこ神社と言えば、

新潟県の代表的神社ですが、

何故、そんな神社が、

北海道札幌にも鎮座しているのか?

旅する前までは、

そう思っていました。

しかし札幌にまみれて見ると(笑)

それは「必然」だったことが、

理解できます。

北海道は日本各地の人々が

開拓をしていて、

特に、

「戊辰戦争で負けた側」の人々の

力は大きかったと感じます。

新潟県(当時は長岡藩)の人々は、

奥羽越列藩同盟の一翼として

戦い、そして負け、

はからずも「賊軍」の汚名を着せられ、

人間としての尊厳も奪われた中、

遠く故郷を離れ未開の地での開拓、

様々な苦しみや思いが

あったかと推察できます・・

そんなの人々の心の拠り所は、

やはり故郷の彌彦神社だったのでしょう。

由緒

まずは神社のパンフレットから。

表側。

内側。

御由緒略記を抜粋すると

以下になります。

「当社は本社が由緒ある

新潟県の彌彦神社で、

天之香具山命をお祀りし、

皆様の無事安泰を

お祈り申し上げております。

(伊夜日子は彌彦の万葉仮名書きです。)

明治の末、

新潟県から札幌に移住された

有志の方々により、

この中島公園の地に小さなお宮を

建立したのが始まりで、

大正九年には

六十坪の社殿が造営されました。

そして、昭和四十五年の

太宰府天満宮(福岡県)より

学問の神様である菅原道真公の

御分霊を拝戴し「札幌の天神様」と呼ばれ、

今日に至っております。

毎年一月下旬に

「太宰府天満宮梅の使節」が来道し、

当社にも太宰府天満宮の

神職と巫女により紅梅・白梅が献花され、

菅原道真公の御霊をお慰めすると共に、

学問の神様として深く崇敬者の心に

開運・繁栄がもたらされますよう

献花祭が斎行されます。」

中島公園の神社では、水天宮に続き、

ここも僕たちの地元「福岡県」との

深い繋がりがあったとは、

なんか嬉しいではないですか(笑)

両部鳥居

彌彦神社の象徴は、

社頭の立派な両日鳥居です。

満開の桜と真っ赤な鳥居、

このコントラストが実に素晴らしい!

社号表は「伊夜日子神社」と

万葉仮名書きで表記されています。

御由緒。

この両部鳥居、

新潟の彌彦神社の一の鳥居を

オマージュしたものと推察できます。

こちらが本家新潟の彌彦神社の鳥居です。

札幌のものは前後の控え柱の頭が

「燈籠」になっていて、

さらなる豪華さも演出されていますね。

手水舎

鳥居をくぐると

石畳は直進と

左右とに分かれています。

参道を覆う松の木が

まるで龍神様のようですね!

右は手水舎ですが、まずは左へ。

お〜ここから見る桜、

なかなかいいですな〜!

そして手水舎へ。

これは、歓迎感満載だ〜!

花手水&桜の装飾が満開で、

宮司さんの人柄が、

ここに集約されていますね!

ここで、優しさに包まれよう!

龍神様&カエルちゃんの

雨の日コンビにも

めっちゃいやされますな〜

伊夜日子様は「いやしこ」様かも?(笑)

何気に伊夜日子様とご縁の深い、

うさぎちゃんもいますね!

御社殿&御朱印

手水舎で

彌彦神社ファン(笑)になった僕たち、

ウキウキしながら拝殿へ。

ここにも桜は咲いていますね。

参道右側が「吽形」の狛犬。

左側が阿形。

どちらも

「北海道特有のお顔」です。

拝殿にて参拝。

この後、御朱印を授与いただき、

再度拝殿前へ・・・

御朱印。

そして、

これを書いていただいた

御朱印帳がこちらです。

新潟の彌彦神社の御朱印帳です。

万難を廃し北海道開拓をされた

先人達への敬意と、感謝の気持ち、

そして故郷の彌彦神社を

懐かしんで頂ければとの思いで、

ここで撮影させていただきました。

本殿にも参拝。

桜&両部鳥居とともに

ツーショット完了。

境内散策

参拝後、御社殿周りの散策へ。

小唄塚。

神輿庫。

案内を抜粋すると

「此の建物は神興庫と称し、

大正十三年に神社創立を祝し、

株式合資会社地崎組の初代

社長地崎宇三郎翁が、

当時の金二、三〇〇円を以て

米原仏具店にお神興の制作を依頼し、

初めて神興市内巡行を致しました。」

このようになります。

神社の神輿庫を仏具店が作った

というくだり、

思わずニヤッとしましたが、

現代においても

意外と仏具店が神具店を兼ねているもの

今も昔も変わらないのかもですね。

 

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