山中城(静岡県三島市)後編
城址と花
桜の名所となっている城址は、
全国に多くありますが、
山中城のように「ツツジ」を
効果的に使った城址というのは、
少し珍しいかも知れません。
ツツジは花が咲いていれば華やかに、
また、咲いてなくても低木なので、
お城の散策には邪魔にならず、
ほどよいアクセントになってくれます。
山中城の復元整備をされた人、
なかなか良いセンスされていますね!
西の丸(曲輪)へ
西の丸横や西木戸方面から
絶景の富士山を眺めたあとは、
西の丸の曲輪へと向かいます。
城内道のすぐ横は
堀切のように急な崖になって、
ようやく「山城」独特の
雰囲気が出てきました。
堀切(多分)。
そして、曲輪へ。
西の丸。
ここで見つけたのが藤棚です。
お~!なんと藤色の藤と
白藤が同じ藤棚で咲いています!
精魂こめて藤棚を育てていた
妻のおばあちゃんを思い出し、
妻と藤棚を撮影。
次に物見台へ。
これは素晴らしい!
西櫓の全体像がしっかりと見られます。
形的に見て、
ここはやはり角馬出として
機能していたのでしょう。
そして、障子堀と富士山も!
どこまでも追いかけてくる富士山に
嬉しい悲鳴をあげながら次なる曲輪へ。
二の丸虎口と架橋
途中、元西櫓を通り、
二の丸方面へ。
架橋の左が元西櫓、右が二の丸。
二の丸から虎口と架橋を臨む。
二の丸から見た
元西櫓と富士山。
またもや富士山登場(笑)
二の丸~本丸方面。
二の丸
二の丸も芝生と植木で、
素晴らしく整備されていて、
ここが戦場だったとは、
全く想像がつかないくらいです。
二の丸の半分(笑)
二の丸の櫓台。
この櫓台の前にあるのが、
またまた障子堀です。
これだけ頑張って掘ったのに、
あっという間に落城とは・・・
北条方の無念さをひしひしと
感じてしまいます・・・
櫓台方面から見た
本丸(左側)と
二の丸(右)の間の畝堀。
櫓台から見た二の丸と遠景。
のどかだな~。
本丸
いよいよ本丸の攻略にっかります。
二の丸から架橋を渡り本丸へ。
本丸。
案内によると藤棚がある位置に
本丸広間があったそうです。
天守櫓跡。
ここに天守があったのかな?
北の丸
次に北の丸へ。
ここもやはり架橋。
堀を縦横に巡らせているので、
戦国の侍たちも
曲輪間の移動は橋を使っていたのでしょう。
橋から見た堀(堀切)。
土塁の上からも撮影。
北の丸に到着。
案内によると、
「(前略)
一般に曲輪の重要度は、
他の曲輪よりも天守櫓により近く、
より高い位置、つまり天守櫓との
距離と高さに比例すると言われている。
この点からも北の丸の
重要性さがしのばれる。
調査の結果、
この曲輪は堀を掘った土を
尾根の上に盛土して平坦面を作り、
本丸側を除く、
三方を土塁で囲んでいたことが判明した。」
このように書かれています。
帯曲輪
北の丸からは
本丸、二の丸の周囲に巡らされた、
帯曲輪を使って入口まで戻ります。
ここも山城を満喫出来ます。
さらに進みます。
溜池。
案内によれば、
「(前略)
この溜池へ、本丸、北の丸等の
堀水が集まり、また広大な西の丸の
自然傾斜による排水も
元西櫓の排水も流入するしくみである。
深さ4メートル以上発掘したが、
池底には達しなかった。
山城の生命は、
水の確保にあるといわれるが、
貯水への異常な努力を
うかがうことが出来る。」
このように書かれています。
やはり人間、水なくしては
何も出来ないのです・・・。
いつでも出る水道、ありがとう!(笑)
これにて山中城の散策は完了です。