予科練平和記念館(茨城県)零戦

 

阿見町(あみまち)

予科練平和記念館がある

茨城県稲敷郡阿見町は、

霞ヶ浦の北西部に位置しています。

予科練平和記念館へは、

成田空港から高速道路を使い、

車で約40分。

飛行機の離陸が遅れた事と、

レンタカーを借りるまでの時間を

甘〜く見積もったため(笑)、

予定よりも45分遅れの到着です。

零戦実物大模型

ここでの最初の目的は、

零戦実物大模型を見ること。

予科練平和記念館入口。

「市政に向い、みんなで歩もう!」

やはり合併でのメリットは

大きいのかな?・・知らんけど(笑)

紅白の花に癒されながら、

零戦模型の格納庫へ。

空襲でメチャメチャになったとは

全く想像できないほど、

ここはのどかな光景です・・・

零戦と共に妻の海軍式敬礼で、

まずは御英霊の方々を慰霊・・・

その後説明板を確認。

「零式艦上戦闘機(零戦)二一型

実物大模型

全幅:12.000m

全幅(羽根折畳時)10.955m

全高(3点静止):3.525m

自重:1,754Kg

○模型制作理由

「零式艦上戦闘機 二一型 実物大模型は、

平成27年で予科練平和記念館が

開館して5周年を迎える。

その記念事業として製作されました。

昭和15年(1940)に採用されて以降、

零戦はその活躍により

海軍パイロットを目指す

予科練生の憧れの的でした。

冷戦採用の年に阿見町に誕生した、

予科練の教育部隊である

土浦海軍航空隊で勉強していた少年たちも、

卒業後に零戦で大空を翔ることを

夢見ていた方が多かったそうです。

その当時の思い出が強い零戦が

採用されました。

○零戦について

零式艦上戦闘機。

通称「零戦」は、昭和15年7月24日、

海軍に採用された戦闘機です。

設計開発は三菱(三菱重工)。

生産数は10.000機を超えており

日本軍が生産した飛行機で

最多の生産数です。

採用後は終戦までの5年間、

複数回の形式更新をしながら

海軍の主力戦闘機として使用されました。

零式艦上戦闘機の「零戦」は、

海軍の命名規則に従い、

採用された昭和15年に当たる

皇紀2600年の下2桁の数字から

名付けられました。

また、戦闘機ですが、

これは敵の航空機との空中戦闘を

主な目的として製作された飛行機の

機種のことを言います。

地上への攻撃や軍艦への攻撃などに

使用される場合もありましたが、

基本的には敵航空機との戦闘が

主な任務でした。

二一型や五二型などの形式は、

昭和17年(1942)ころから

数字の10の位は機体設計などの改修回数、

1の位は発動機(エンジン)の

改修回数を意味しました。

さらに武器変更などの

小さい改修があった場合は、

五二甲型、五二乙型など甲乙丙で表します。

採用された当初は一一型。

羽根を折りたためるように

改修したものが二一型となりました。

また、

零戦尾翼には文字列が書いてあります。

これは、その飛行機の所属部隊内の

登録番号を表しています。

例えば、真珠湾攻撃に参加した

零戦二一型のある機体の尾翼には

「AIー102」と書かれています。

「AI」は

「空母赤城」所属であることを表し、

後の数字は、

その部隊内の登録番号となります。

所属を表す記号は多くあり、

アルファベット以外にも、

数字や漢字やカタカナで表されました。

ほぼすべての海軍航空隊ごとに

略号を持っているため、

ここを見るだけでどこの所属かを

判別すことができます。

※実物大模型の尾翼にある

「A60ー05」は架空の番号と

なっております。

「A60」は阿見町

町村合併60周年を表しており、

「05」は予科練平和記念館5周年を

表しています。

実物大模型仕様

全幅:12.000m

全長:9.050m

全高(3点静止):3.525m(実物と同一)

重量1620kg

材質:純アルミ板、スチール

平成27年9月完成」

以上のように書かれています。

赤城の「AIー102」をネットで調べると

中国戦線から真珠湾攻撃、

そして終戦まで戦い続けられた

進藤三郎少佐の乗機という事が判明。

文章を書いた方の胸の内には、

進藤三郎少佐への

敬意があったかのかと想像しています・・

また、小学生から知っていた

零戦二一型や五二型ですが

この形式の内訳は初めて知りました!

幾つになっても

新たな発見は楽しいものです(笑)

実物大零戦模型の正面。

左斜め。

右斜め。

「零戦模型ができるまで」

様々な困難を乗り越えて、

ここに展示された零戦模型、

御英霊の皆様達も

「懐かしいな〜!」

なんて空の彼方から

見てくださっている事でしょう・・

(続く)

 

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