阿智(あち)神社(2017年初詣の旅)(岡山県倉敷市)
神社の名前
明治維新後に名前が変わった神社は
かなり多いようです。
神仏習合が神仏分離となったことで、
「仏」的な神社名は廃止されました。
その一つがここ阿智神社です。
江戸時代までは妙見宮と呼ばれ
妙見は北極星の仏教用語なので、
改められたのでしょう。
そんないきさつもあり、
このあたりで活躍した
先進文化の技術集団、漢の霊帝の曾孫、
阿知使主(あちのおみ)一族の関係から
明治に入り阿智神社の名前となったようです。
阿智神社へ
美観地区から入った参道。
ここからは「米寿段」と呼ばれる階段です。
石段が八十八段あり、ここを通るだけで、
長寿のご利益をいただけそうです!
次は「還暦段」
ここは六十一段。
もうすぐ六十一段も制覇(笑)
ここを登り切ると手水鉢があります。
一枚岩の手水鉢は古くから
神社に置かれているものでしょうか。
色も形も素敵ですね。
そして、ここからまた階段です。
こちらは三十三段あって、
「厄除段」と呼ばれる
有り難〜い階段。
ここに案内板がありましたが、
僕が注目したのは、
阿智神社略記(二)です。
どこかに(一)があるのかな?
気になりました(笑)
神社内には古墳もあり、
古代から祭祀がおこなわれてきた
神聖な場所のようです。
随神門に到着。
阿智神社の公式サイトによると
この中にも階段が七段あり、
登って来た、
八十八段、六十一段、三十三段と
この先の拝殿の五段、
境内社の荒神社の三段と合わせ、
母なる神の身の内、生命力の根源に
達すると言われています。
なんと考え抜かれ、計算し尽くされた
阿智神社なんでしょう!
難しいことを要求せず、ただ歩くだけで
こんなに凄いご利益をいただけるとは、
参拝者に優し過ぎる(笑)神社です。
ズボラな僕には相性バッチリですね!
拝殿に到着。参拝。
あっ!賽銭箱の向こうの五段、
登ってないや〜(汗)
あちゃ〜(阿智ゃ〜)
ダジャレにして神様ごめんなさい!
満願とならずに残念〜〜(笑)
昇殿参拝(正式参拝)しないと
満願成就にならないトラップか?
はたまた隠れキャラ的階段か?
また来てね!って
神様が言ってくださってるのでしょう(笑)
拝殿とは少し離れた場所にある本殿。
ご祭神は、天照大神と素盞鳴尊の
誓約(うけい)により生まれた
「宗像(むなかた)三女神」。
ここ阿智神社、その後参拝した
広島県の宮島鎮座の厳島神社と
今回の旅は何故か「宗像三女神」繋がり。
これは、昨年(2016年)
宗像三女神の総元締め(笑)宗像大社で
神宮大麻を授与してもらったからなのか
不思議なご縁を感じずにはいられません。
拝殿の向かい側には能舞台があります。
毎年市民から「宗像三女神」が選ばれ、
元旦にはこの能舞台で
「三女神の舞」も披露されるそうです。
僕たちは2日に参拝したので、
三女神には会えず…残念〜(笑)
東方遥拝所。
東方神起ファンの聖地になりそうですが、
伊勢神宮を遥拝する場所だと思います。
ここから伊勢神宮の方向は東ですから。
天照大神を祭った境内社。
この向にある磐境、磐座がご神体のように
存在しています(撮影忘れた…)
稲荷神社もあります。
倉敷の英霊を祭った倉敷護国神社。
高燈籠。
倉敷の町を見下ろせる場所に
まるで、灯台のように建っています。
そして、左に少しだけ写っているのは
「絵馬堂」
この絵馬堂、下から見ると
京都の清水寺のように、
「懸造り」になっているのですが、
写真を撮り忘れました…
そして、ここの見どころはこちら。
「金毘羅宮遥拝所」
四国香川県の金毘羅宮は
この方向にあるのでしょう。
社は備前焼のようにも見えますが、
違ったらゴメンちゃい(笑)
確かにここからは倉敷が見渡せます。
この神社に遺された、
磐境(いわさか)磐座(いわくら)
鶴亀の石組(古代庭園)の説明があります。
大きなクスノキに守られた「鶴石組」
反対側には「亀石組」もあります。
その石組の横にはこんな名所が!
甘酒振る舞い処〜(笑)
寒さにめげそうになっていた僕たち、
甘酒のお陰で、復活です!
ここが米寿段、還暦段、厄除段、
随神門、拝殿の階段と合わさって
生命力の根源にたどり着く
最後の三段です。
ここは登りましたよ!
あ〜拝殿の五段忘れたのが悔しい〜(笑)
また行くぞ、待ってろ、阿智神社!
戎大黒社、火産霊社にも参拝。
「画神」なので絵の神様かと思ったら
古筆奉納箱もある、書道の神様でした!
おみくじのトンネル「盛運小路」。
ここも通るだけで運が盛り上がります!
なんという優しい神社だことでしょう(笑)
拝殿前にてツーショットも完了。
御朱印もいただき、
神社をあとにしようかと思った矢先、
この自動販売機を見て、阿智神社には
有名な藤棚があることを知りました。
「阿智の藤」
へ〜自動販売機になるくらいに
有名な「藤」があるんだ!
今まで、案内板にも書かれていたのに
全く気づかなかった僕(笑)
もちろん季節外れで花は咲いていませんが
藤棚の様子を見に行きました。
「阿智の藤」
あち〜の〜ふじ〜
またもや相撲を思い浮かべてしまった(笑)
こんなに高さがある
藤棚を見たのは初めてです。
樹齢300〜500年と
超アバウトな案内でしたが、
僕の見立てでは400年です(笑)
ここから見るといっそう高さを感じます。
妻のおばあちゃんは自宅に藤棚を作って
大切に育てていました。
そのおばあちゃんの思いが、
ここを知らなかった僕たちに
「ここにも来てね〜!」っと
自動販売機で教えくれたのですね!
あとから調べると倉敷の花は「藤」だと
倉敷市のサイトに書いてありました。
やはり阿智の藤があるからでしょうか。
帰りは神社の北西側の参道から
倉敷駅を目指します。
参道途中にあった戎社、一言主社にも参拝。
ここが参道入り口。(僕たちには出口)
右には「鶴形山公園」の石柱があります。
阿智神社は鶴形山公園の中にある
というか阿智神社に鶴形山公園が
あるような(笑)一心同体的な場所でした。
今日の癒し
阿智の藤近くに咲いていた
季節外れのツツジの花に癒されました!
藤色のツツジは、
藤棚の色を想像させてくれ
なんだか妻のおばあちゃんや
天国にいる家族が来てくれたようで、
本当に癒されました。
ツツジのアップ。
正月にツツジを見られるなんて、
やっぱりラッキーな僕たちでした!