天橋立ビューランド(京都府宮津市)後編
飛龍観
長い砂州の造形美、天橋立。
この姿は周囲の山々から
あらゆる角度で俯瞰することが出来、
この眺望の良さもあって、
京都府を代表する景勝地となっています。
天橋立散策マップ。
ビューランドは地図の右下、
砂州南側の山上で、
ここから見る天橋立は、
龍が天に昇っていくように見える事から
「飛龍観」と呼ばれるように
なったようです。
股のぞき
リフトを堪能した後、展望所へ。
ゲート。
「名勝 飛龍観」
案内を書き出すと
以下になります。
「昔 文殊の地形は山鼻がきりたって
海に入りこんでいて
山すその路は巌石が出ていて
飛石傳の処や、波をかぶる処もあった。
そのために往来の人達は
やむなく山越絵をして
麓の渡舟場まで降り、
そこから渡し舟で
文殊堂や天橋立へわたり
参詣や見物をしたのである。
ここ、ビューランドは、
その当時の山路の跡で
台地が設けられていた。
往来の人達はここまで来ると、
ひとまず肩の荷をおろして、一ぷく、
眼下に見える文殊堂から
対岸に延びる白砂青松の
天橋立を眺めつつ汗をふいたのである。
そして文人墨客たちは早速筆をとり、
歌や詩をつくり絵画を画いた。
天橋立の「股のぞき」のことは
昔より誰ゆうとなく巷に流れたもので
今日では全国的な愛称となっている。
各所に設けてある「股のぞき台」の上で
股をひらき頭を深くさげていると、
だんだん頭に血が充血して
目が廻るようになり、
まさに天橋立が幻想的に
紫紺の空につづくようになる。
皆様も、是非一度ごらんになって下さい。
古歌に
神の世に 神のかよいし 跡なれや
雲居につづく 天橋立 村田春海
即興詩
股間観望有公評
笑見景光殊態呈
萬松懸倒蘸波生
即題而飛龍観矣
文政三年 難波の旅人
ここからの眺望の「飛龍観」の名は、
この旅人の詩からつけたもので、
まさにここより天橋立観望にふさわしい、
マスコットネームとして、愛されている。」
これは凄いですね!
今から約200年前の江戸時代、
文政三年(1820)の歌が、
その名前のルーツなんですから。
「あなたの漢詩のお陰で
良い名前がついていますよ!
どうもありがとう!」って、
200年前の旅人さんに
教えてあげたいな〜(笑)
「飛龍観・股のぞき」
股からのぞくと海も空に見え、
あたかも龍が空に
舞い上がる姿に見えるそうです。
股のぞき中の妻。
なんか不知火型土俵入りみたい(笑)
展望図も確認。
実際の飛龍観。
縦位置でも撮影。
飛龍観廻廊
股のぞきコーナー以上に
高い場所から天橋立が見えるのが、
飛龍観廻廊です。
飛龍観回廊へ。
なんかジェットコースターみたい(笑)
爽快な気分に喜ぶ妻。
そして、景色は・・
お〜やっぱ、
ここからがイイ〜!(笑)
横位置でも撮影。
ズームすると外海側(右側)の
スカラップ状になった砂浜や、
手前の観光船の出港風景が
綺麗に見えています。
動画でも撮影。
ここでのツーショットは必須(笑)
公園散策
主目的(笑)を果たし、
ホッとしながら園内の散策へ。
「宮津市街展望図」
宮津湾と宮図市街。
観覧車。
運転棟は
昔の電話ボックスのような配色です。
「かわらけ投げ」
かわらけを投げて、
輪っかの中をくぐれば、
良いことある・・・はず(笑)
「智恵の輪灯籠」
これはこの山の麓、
智恩寺境内の海岸にある
江戸時代に建立された
「智恵の輪」と呼ばれる
輪灯籠を模したものです。
天橋立を入れて撮影。
何となくご利益があるような・・?
「ダンベル知恵の輪」
筋トレと脳トレをミックスした
重さが3Kgもある知恵の輪です。
後から来た僕たちよりも
先輩と思われる男性が
あっという間に成功させ、
思わず二人して拍手してしまいました(笑)
「みんな仲良し
なかよしじぞう」
ここに来られた事を感謝して参拝。
帰りもリフト。
絶景で〆。