萬歳亭はなれ(宮崎県・高鍋城跡)

 

「藩」を感じる場所

江戸時代が終わり、明治となり、

その後、廃藩置県で、

「藩」という存在が消えたのは、

今から150年ほど昔の事。

しかし、神社や城を旅していると、

至るところで「県」や「市」ではなく、

「藩」を意識させられ、

江戸時代の名残を感じます。

秋月氏を藩主とする

高鍋藩の政庁であった高鍋城や

その周辺でも藩政時代を感じ、

高鍋町ではなく高鍋藩と

言ってしまいそうでした(笑)

萬歳亭はなれへ

高鍋城跡、萬歳亭は、

高鍋町歴史総合資料館の

すぐ側に位置しています。

鯉のぼりがお出迎え。

石段を上って右奥に見える

「萬歳亭はなれ」へ。

入口。

門の左側にある案内を書き出すと、

「萬歳亭は、秋月種樹

(たねたつ)公の住居で、

明治24年、宮田の三好退蔵邸を

移築したものである。

(約60坪[200㎡])

昭和17年に老朽化のため、

主屋を取り壊し、

東側(現在の資料館の位置)に

秋月邸を新築したが、

別棟(8坪[26㎡])は

そのまま残し屋根を瓦に改め、

種英(たねひで)公が

書斎として愛用していた。

その後、内部を改装し、

台所、湯殿などを増築した。

昭和62年2月に老朽化のため、

保存も含め復元した。

名前の由来は諸説あり。

1.版籍奉還の際に誤って返還した

福嶋(現串間市)の私有山林が

種樹のもとに返還された際に旧臣が

萬歳(ばんざい)と喜び連呼したことから

「ばんざいてい」とするもの。

2.縁起のよい言葉

「鶴は千年亀は万年」及び

舞鶴神社参道西側にあった

種樹公の旧宅を千歳亭

(せんざいてい)としたことから、

後に建築した住宅を

「まんざいてい」とするもの。」

このようになります。

門をくぐり敷地内へ。

東南側の縁側。

部屋には五月人形が飾ってありますが、

何故か張子の虎だけは3つもあります。

この姿を見ると、

奈良県の朝護孫子寺

(ちょうごそんしじ)に参拝した時に見た、

巨大な張り子の虎を思い出しました(笑)

こちらがその虎で、

「世界一福寅」と名付けられています。

水琴窟(すいきんくつ)

過去、多くの水琴窟に出会ってきたので、

至って冷静な気持ちで向かいます(笑)

エントランス。

「我 唯 足 知」の蹲居(つくばい)。

妻に「山口県の瑠璃光寺でも

同じデザインのものを見たよね~!」

と僕が言うと、

「う~ん、覚えてないな~!」

という予想通りのお答えが・・(汗)

蹲居の案内。

書き出すと、

「「我 唯 足 知」

「我 唯 足るを知る」

「われ ただ たるを しる」と読み、

一言で言うと

「人は欲張らず、

今の自分を大切にしなさい」

という意味で

「足る事を知る人は、不平不満が無く、

心豊かな生活を送ること出来る」

という事の様です。」

「京都・龍安寺にある蹲居に

刻まれている言葉として有名です。

蹲居とは茶室の庭先にある

手水鉢の事で、低く据えてあり、

茶客が手を洗うのに、「つくばう」

ことから、こう呼ばれています。」

このようになります。

蹲居は「はいつくばう」の蹲居ですか!

この意味、初めて知りました。

水琴窟の案内には、

詳しい内容が書かれています。

ここからは個人的な話になりますが、

内部構造や音色は、

男子トイレに相通じるようで、

時々僕は「その最中」に

流れ落ちる音を聞き、

水琴窟を思い出す時が多々あります。

全く侘び寂びの分からない

残念な奴なのか、

それとも、「おし○こ」でさえ、

水琴窟の音色に重ねられる

スーパー風流人なのか・・・

是非、後者であって欲しいな~(笑)

水琴窟の音色に妻も感動。

(男子トイレ事情は知らないはず・・笑)

御殿井戸

水繋がりで、次は井戸へ。

御殿井戸。

案内には、

「明治24年(1891)

種樹公の住居として

萬歳亭が建てられた際に

掘られた井戸と推測される。」

この様に書かれています。

領国境標柱

萬歳亭の裏側で見つけたのが、

江戸時代の「領国境標柱」です。

案内を書き出すと、

「この二本の石柱は高鍋藩領の

境界に建てられていたものです。

右側の標柱には

「これより東南高鍋領」とあり

延岡藩との境であった日向市幸脇に、

左側の標柱には、

「これより北東高鍋領」とあり

佐土原藩との境であった

新富町鬼付女(きづくめ)に

建てられていました。

このような標柱は県内でも

七つしか発見されておらず、

しかも三面に文字が刻まれているのは、

他県にも例が少ない

貴重な資料であります。」

このようになります。

文字もあまり風化せずに

よく残っていますね。

 

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