伊能忠敬旧宅(千葉県佐原市)内覧
うなぎのついで(笑)
伊能忠敬旧宅への訪問は、
「時間があれば行く」でした。
理由は、近所にある鰻の名店、
「うなぎ割烹山田」での
待ち時間が長くなった場合は、
「割愛」して香取神宮へ直行するという
「うなぎ優先」の計画だったからです。
ただ、
「絶対にうなぎを食べるぞ!」という
悲壮な覚悟とは裏腹に(笑)、
幸運にもお店での待ち時間はなく、
結果としてスケジュールに余裕が出来、
伊能忠敬旧宅への訪問が叶ったのです。
ということで、忠敬さん、
めっちゃ「うなぎのついで感」満載で、
本当にごめんちゃい!
忠敬橋
どんな経緯であろうとも
忠敬さんとのご縁があったと言うもの。
10年以上前、東京の富岡八幡宮で見た
忠敬さんの銅像が、
僕達を覚えてくれていたのでしょう!

こちらが富岡八幡宮の銅像で、
背景が日本地図というのが、
業績にピッタリの秀作です。
忠敬さんは測量に出かけるたび、
江戸での居住地近くに鎮座する
富岡八幡宮へ参拝していたそうで、
銅像は、伊能測量200年記念として
建立されています。

忠敬さんの旧宅は、
うなぎ割烹山田の南側で、
両者の道のりは約500mほど、
車ではあっという間です。

有料駐車場に停めて散策スタート。

バスのりば、「忠敬橋」の競演(笑)

忠敬橋から見た情緒ある風景。

扉の厚さが半端ない!

土蔵も江戸仕様?。

川を上り忠敬さんちへ。

この風景にも癒されますな〜

「佐原の街並」
以下、案内全文です。
「利根川図志(1855)に
「佐原は、下利根附第一繁昌の地なり、
村の中程に川有りて、
新宿 本宿の間に橋を架す(大橋と言う)、
米穀諸荷物の揚げさげ、
旅人の船、川口より此所まで、
先をあらそい、両岸の狭きをうらみ、
誠に、水陸往来の群集、
昼夜止む時なし」と記してある。
江戸時代の佐原は「小江戸」と呼ばれ、
この周辺の町並には、
国指定史跡伊能忠敬旧宅や
県指定有形文化財小堀屋本店店舗、
仝正文堂書店店舗をはじめ、
土蔵造りの古い商家がある。
また、
関東三大祭りの一つとして数えられる
「佐原まつり」は、豪華絢爛を競い、
山車で奏される県指定無形文化財佐原囃子は
水郷情緒を代表するものである。
昭和六十一年六月十五日 県民の日
佐原市」

この界隈の案内図。

あと少し。
伊能忠敬旧宅・内覧
程なくして伊能忠敬旧宅に到着。

正面。

旧宅の前、小野川沿いに立つ石碑。
「史蹟 伊能忠敬舊宅」
旧字体からして戦前の建立でしょう。

「佐原の歴史的街並み」
僕たちの「持ち時間」は30分ですが、
ここをゆっくり散策し、
さらに佐原市内の各所を巡れば、
丸一日は必要でしょう。
それほどまでに見所、感じ所が満載です。

以下、旧宅内でいただいた
パンフレットの全文です。
「国指定史跡 伊能忠敬旧宅」
「伊能忠敬が17歳から
50歳まで住んでいた家で、
店舗・正門・炊事場・
書院(母屋)・土蔵からなります。
伊能家の主な商売は酒造りで
酒造や米の倉庫が建ち並んでいました。
その他に米の売買、
船での運送などでも収入があり、
江戸に薪や炭を売る店も出していました。
家は船に原材料や商品の
積み下ろしが便利なように
小野川に面しています。
忠敬がいた当時から比べると
建物や土地の大きさが縮小していますが、
昭和20年代まで
伊能家の住居として使われ、
伊能家資料を守り、公開していた場所です。
商売を行った「店舗」は、
土蔵だった建物を作り変え、
帳場(商品の支払いや
売買の記録を付ける場所)を設けています。
また旧宅奥にある「土蔵」は、
観音開きが普及する以前の
引き戸形式の扉が残る、
佐原でも貴重な建物です。
これらには江戸時代の雰囲気が
よく残されています。」

正門からお邪魔しま〜す!

渋い表札。

庭側から中へ。

店舗部分へ入ると
途端に窓の外から
「ザ〜」という水の音が!

お〜これはすごい!
橋の左右の欄干下から
水が壁となって流れ落ちていますよ!
江戸時代に造られた用水橋、
熊本県の通潤橋の水が
左右に流れ落ちる様を
彷彿とさせてくれますね!
目的としては通潤橋と同じ
「水路の掃除」、
なのかも知れません。

「帳場」。

案内はパンフと同じ内容です。

忠敬さんもお出迎え(笑)

「炊事場」

「象眼儀(中)」(右)と「半円方位盤」
二つともレプリカですが、
国宝の原資料は伊能忠敬記念館に
所蔵されているそうです。

「象眼儀(中)」
「星の高度をはかる道具です。
主に観測地の緯度を求めるために
用いられました。
忠敬は江戸の自宅で、
この1.5倍ほどの大きさがあり、
目盛の精度が高い象眼儀(大)で
観測していましたが、
全国測量では持ち運びやすい大きさの
象眼儀(中)を使用しました。」
「半円方位盤」
「山や島の方位・角度をはかる道具です。
中心に円形の方位磁石があり、
そのまわりには半円状の分度器があります。
複数の地点から共通の目標
(山や島)を測っておき、
作図するときに誤差の補正に役立てました。」

「半円方位盤」アップ。

こちらが分かりやすいかな?

ここは炊事場ということ、
竈を見て思い出しました(笑)
(続く)