岐阜護國神社(岐阜市)
鎮魂だけじゃない
護國神社は御英霊を祭るところ。
だから「鎮魂」「忠魂」そんな
石碑やオブジェが多くあります。
岐阜護國神社も
もちろん基本は同じです。
ただ、ここは、
いくつもの「楽しませポイント」
というのか、
護國神社としては珍しい
境内社や神事もあって、
神聖な場所ながらも、
御英霊にも参拝者にも
楽しんでいただけるという
そんな楽しさをもった神社です。
例えば、河童がいるとか(笑)
岐阜護國神社へ
岐阜城、大河ドラマ館を観た後は、
岐阜護國神社へ向かいます。
最初に見えて来るのは、
駐車場の前の慰霊塔。
ここから参拝開始です。
一の鳥居。
車祓所。
さらに参道を進みます。
左手に見える大八州(おおやしま)
大八州とは、日本国の古称です。
神社のサイトによると、
「境内の庭は、大八洲を見立てた
庭造りになっており、
祖国の平安を祈念し、
我が日本の国生み創生を
造形しています。」
このように書かれています。
二の鳥居。
鳥居をくぐって右側の神馬。
左側には御神田があり、
その真中では河童が見守っています。
拝殿へ。
姿勢の良い狛犬。
吽形。
拝殿内へ。
護国神社の造りとしては珍しく、
拝殿の前にもまた外拝殿が
ついています。
神社のサイトによると、
「前側の拝殿(外拝殿)は
終戦50周年記念事業として、
平成7年に竣工しています。」
このように書かれています。
この外拝殿のお陰で、
強烈な日差しもしのげて、
本当に有り難い限りでした。
参拝。
拝殿右側から本殿へ。
本殿の御英霊に参拝。
ここで、ツーショット完了。
防人像
僕が一番気になったのが、
本殿向かって右手の一角です。
防人(さきもり)像と名付けられ、
石に囲まれた一角に
子供のような石像が見えます。
神社のサイトによると
「防人(さきもり)とは御英霊のことで、
ここではサイパンの
バンザイクリフに見立てて、
御英霊が遠く日本の未来を信じ、
玉砕する様子を表しています。」
このように書かれていています。
そうか・・・防人は御英霊か・・・
空を見上げる防人達の表情に
心を打たれます・・・。
鎮霊社
防人像の先に鎮座しているのが、
鎮霊社です。
石の参道。
鎮霊社の御由緒。
サイパン島、テニアン島で
亡くなった方々の鎮霊のお社です。
陶器製の狛犬。
飛び出した眼球の迫力に
一瞬足がすくんでしまいます。
吽形の躍動感も凄い!
御英霊に参拝。
奉安殿
次に本殿向かって左側の
境内社などを散策します。
奉安殿とは、
御英霊簿をお護りする社です。
参拝。
かわらけ割り
神社では時々見かける、
「割ると良いことが起きる」という
神事の場所です。
護國神社でこのようなものは、
ちょっと珍しいかも知れません。
愚多羅愚多羅のかわらけ割。
案内には、
「山際に鎮まる愚多羅愚多羅様は
その名前の通り多くの愚を
捕まえると言われております。」
「自身の「負」の気持ち、
取り除きたい「悩み」かわらけに移し
御神石にて、割る事で、祓い清められ、
「ぐうたら ぐうたら」した気分から
活力を生み出すとの信仰があります」
このように書かれています。
ぐうたらしたまま、かわらけも割らずに
参拝を終えてしまった僕は、
相変わらずの「ぐうたら」です(笑)
招魂祭場
神社のサイトによると、
「御英霊を御本殿にお祀りする際に行う
合祀際に使用する場所。
祭場中心にある美しく苔むした岩を
磐座に見立て、
御英霊の御霊をお招きします」
このように説明されています。
神聖な場所ですので、
招魂祭場の写真は橋の手前からにしました。
足乳根(たらちね)宮
招魂祭場の手前に鎮座するお社。
あまり耳慣れない名前です・・・
案内には、
「御英霊を支えられた女性
(母、妻、恋人など)を
女神としてお祀りしております」
確かに女性は女神です・・・
特攻隊の遺書の多くには、
母、妻、恋人にあてたものが
多くありますし・・・
足乳根という名にふさわしい、
足を突き出し、乳をあらわにした
女性の像が鎮座されています。
陶器製なのでしょうか、
素晴らしいデザインに
思わずため息が出ますね。
河童大明神
ここにも護國神社として
異色の神様がいらっしゃいます。
河童大明神。
神社のサイトには、
「この地はもともと長良川の河川敷であり、
古くから河童がいたという伝説によって
創建された河童大明神。
子供達の水難除け、
水練上達などを願うかっぱ祭が
毎年7月に行われます。」
このように書かれています。
河童堂に参拝。
藤の願い札
最後に御朱印をもらおうと
社務所に行くと、
こんなものを発見しました。
藤の願い札。
なかなか珍しいものがありますね!
岐阜護國神社さん、
御英霊の鎮魂だけでなく
楽しませる天才かも知れません。
妻のおばあちゃんが大好きな藤棚に、
思いを込めて奉納。
素晴らしい思い出が出来た、
岐阜護國神社さんでした。