御所ヶ谷神籠石(こうごいし)(福岡県行橋市)後編

 

遺跡を独占出来る楽しさ

僕たちの旅がマニアックなのか、

それとも世間が知らな過ぎなのか

御所ヶ谷神籠石に4時間滞在した中で、

出会った人は、10人ほど。

天気の良い休日に

こんな素敵な史跡に来ないなんて、

勿体ない(独りよがり)。

しかし、それは逆に

僕たちが御所ヶ谷神籠石を独占して

楽しみ倒すことが出来るという

意味でもあります。

事実、撮りたいと思った場所は、

人の写り込みを気にせず、

風景だけを心置きなく撮影出来ました。

観光客誘致で四苦八苦している

地方行政の方には申し訳ありませんが、

この静かで、観光客が少なく、

荒らされていない御所ヶ谷神籠石が、

SNSなどで有名にならないよう

ずっと今のまま保存されること

切に願っています。

景行神社へ

Wikipediaによると

「御所ヶ谷」の地名は、

景行天皇の熊襲征伐にあたり、

この地に行幸時の一時的なお宮である

行宮(あんぐう)がおかれたとの

伝承によるとあり、

その伝承に基づき、御所ヶ谷神籠石の

城内の高い場所には、

景行神社が鎮座しています。

中門の石積みの上を歩いて、

景行神社へ向かいます。

各所の案内は、

本当に助かります。

このあたりからの景色。

山の中なのに意外と

周防灘まで見渡せ、

海からの侵入も見逃さない

見張り能力完璧なお城です。

先に景行神社の拝殿が見えてきました。

拝殿。

天井の梁に自然木を使い、

実に趣のある参拝。

向こうに見える石のお社が本殿。

本殿。

この後ろには、

古代建物の礎石が残っています。

城内の高い場所なので、

ここに櫓かそれに類するものが

立てられた跡なのかも知れません。

礎石群と景行神社。

景行天皇はこのお城が出来る

ずっと昔、西暦100年前後の方なので、

ここに行幸された時は、

ただの山だったはずですが、

まさかその600年後、

こんな広大な城(神籠石)が出来、

その築城から1300年後、

平成の世に僕たちが訪問するなんて

考えもしなかったでしょう(笑)

ここで、ツーショットも完了。

馬立場(うまたてば)へ

景行神社からは

次の目的地馬立場へと向かいます。

大きな石が群生する道には沢があり

綺麗な山水に癒されます。

しかし、こんなところを通って

馬立場まで行く人が

いったい何人いるのでしょうか(笑)

貯水池だったと推定される馬立場。

やはり誰もいませんね。

遺構の石垣が

しっかり残っていて、

石垣好きな僕は興奮のあまり何枚も撮影。

デジタルカメラの時代に

生まれて本当良かった〜!!

いや、僕の人生の大半は、

フィルム時代ですから〜残念〜(古っ!)

西門跡へ

馬立場を見学した後は、

中門と並び、大規模な門である

西門へと向かいます。

途中の石もお城を構成するもの

だったかも知れません。

相変わらず随所の案内に

国指定史跡の威光を感じますね。

しかし、同じ国指定史跡でも

案内や保存が貧弱過ぎる

遺跡もあった事を急遽思い出し、

全部が全部こんなじゃないんだと

心の中で訂正(笑)

山側(城内側)から見た西門。

中門と同じく、ここにも

かなり大規模な門があったことは、

このお城が、国防上の重要拠点だったことを

示していると案内に書いてあります。

そして、僕たちの、

観光上の重要拠点でもあります(笑)

麓側(城外)から見た西門。

城外からのアップ。

城外から向かって右側の石積み。

崩れているものの

直方体や立方体に加工された

石群は、昔のまま残っていて、

古代の石工たちが腕をふるった

匠の技を堪能出来ます。

城外から向かって左側の石積み。

こちらも1300年前のままの

形が残っていて、見応え十分。

御所ヶ谷神籠石、

僕たちが行った場所以外にも

見どころはいくつも

ありますが、今回はここまでで終了。

あ〜お腹減った〜(笑)

西門から下る途中にも

祠や社がありました。

そして、池のほとりを通り、

遂に最終目的…

弁当を食べる場所へ(笑)

お腹が減リ過ぎて、整備された

池がある公園の写真を

撮っていないのに今気付きました(笑)

 

公園で、一枚だけ撮っていた写真、

奥はトイレですね(笑)

このあずまやの下、

妻が作ってくれた弁当で

胃袋も大満足。

御所ヶ谷神籠石は、百済(朝鮮)と

古代日本との技術の粋が詰まった

素晴らしいお城でした。

 

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