八王子神社(岐阜県恵那市)
性善説を信じる
「明智光秀御手植えの楓」で
有名な八王子神社ですが、
実際の参拝で知ったのが、
拝殿や本殿などは、江戸時代初期に
再建されている
大変貴重なものだという事。
しかし、
県の重要文化財にはなっていますが、
国指定重要文化財ではありません。
従って、防火設備は貧弱です・・・。
過去何度も書いて来ましたが、
文化財は一度焼失したら
取り戻せない貴重なもの。
平成時代に放火で失われた文化財も
数多くありますし・・・
でも
お金の出どころが無いと
設備もままならないし・・・
僕たちのお賽銭では、
焼け石に水にもならないし・・・(汗)
ただただ、性善説を信じるしか
ありませんね。
御社殿へ
明智光秀供養塔を訪問した
龍護寺と八王子神社の境内は、
本殿側で繋がっていて、
明智光秀御手植えの楓や、参拝だけなら
あっという間に終わります(笑)
しかし、そこで終われないのが、
神社好きの性(さが)。
まずは、唐門まで行き、
ここから再度参道を進みます。
明知城(白鷹城)の大手門を
移築したとされる唐門。
参道。
鳥居前の案内には
「古木 大杉」と書かれています。
見た目は若々しいので、
以前は別の御神木があったのでしょうか。
手水舎。
手水鉢には、
安永七年戊戌と刻まれていますので、
西暦だと1778年、
今から250年ほど前のものです。
上段へ。
案内には、
「古事記によれば、
天照大神の胞衣(えな)を
納めた山・胞衣山が、
恵那の地名の始まりとされている。」
「現在の社殿は、延宝四年(1676年)
時の領主遠山半九郎伊次による造営である」
このように書かれています。
恵那=胞衣だったのか~
頭の中が、いきなり戦国時代から
神話の時代まで遡ってしまいます(笑)
拝殿前の灯籠。
傘部分には、
領主、遠山氏の家紋「丸に二つ引」が、
しっかりと刻まれています。
高欄が巡らされ、
豪華さの中に渋さがある
素晴らしい拝殿ですね。
参拝。
拝殿の左右には、
「鬼」とか「鬼板」と呼ばれる
古い屋根部分のパーツが、
大切に吊り下げられています。
左が拝殿、右が本殿。
明智光秀公手植えの楓
一番の目的である
明智光秀公手植えの楓は、
柿本人麻呂社の前にあります。
案内。
「伝承によれば、文武を志す
明智光秀公が、学問所には天神神社を、
八王子神社には柿本人麻呂社を祀り
社前には紅葉(楓)を
植えたと伝えられています。」
このように書かれています。
こちらがその楓です。
この木が樹齢450年位もあるのか、
それとも、無いのかは想像次第・・かな?。
柿本人麻呂さんに参拝。
御社殿右前にある重軽石。
重く感じるか軽く感じるかで、
願いが叶うか否かが決まります(笑)
お寺ならば石の仏様などを
持ち上げたりしますよね。
境内社群。
全て檜皮葺の古い御社殿です。
最後にツーショットで参拝は完了です。