瑞巌寺(宮城県松島町)本堂・庫裡

 

穴場?

瑞巌寺本堂の拝観は、

本堂正面の中門からではなく、

本堂手前右側の高麗門をくぐり、

庫裡からの入場ルートになります。

そんな導線もあってか、

参拝客が多いにもかかわらず、

本堂正面の門内には誰もいなく、

そして誰も来ず、

僕たち二人だけの

プライベートスペースでした。

伊達政宗公が建てた国宝の建造物を

独占して見られるとは、

なんと贅沢な事でしょう(笑)

瑞巌寺の本堂正面、

意外と穴場?かも知れませんよ!

御成門

参道を真っ直ぐ進み本堂正面の中門へ。

この先、

工事中の柵の先を左に曲がり、

まずは向かって左側の

御成門へと向かいます。

手前は「明治天皇松島行在所あんざいしょ」の石碑、

左奥が御成門です。

御成門正面。

「御成」という位ですから

明治天皇はこの門から

中に入られたのでしょうか・・

本堂(外観)

次に正面の中門から本堂前の

境内に入ります。

守護神の如く聳える

参道両脇の御神木の杉は、

伊達政宗公が瑞巌寺を再興した時に

植えられたのかも知れませんね!

中門。

「瑞巌円福善寺」の扁額。

「巌」の文字は、

デザイン性の高い異字体です。

お〜本堂が見えた〜!

本堂正面。

ここに立入可能な場所を

作ってくださっている瑞巌寺さん、

本当に感謝です!

本堂右手に植えられた、

枝ぶりが素晴らしい臥龍梅。

瑞巌寺の案内には3月末〜4月初めが

見頃と書かれていますが、

僕たちが訪問した2月29日に、

ここまで蕾が膨らんでいるとは、

かなりラッキーな事でしょう(笑)

本堂左側の「御成玄関」。

花頭窓の格子も「御成」に相応しい、

細やかなデザインです。

国宝の本堂を目の当たりにし、

テンション上がったところで

ツーショットを完了。

庫裡

次に本堂拝観へ。

本堂へ通じる玄関、「登竜門」。

ここからは入れませんので、

案内通り、庫裡へ。

「庫裡」(国宝)

案内を要約すると

以下になります。

「禅宗寺院の台所のこと。

切妻造本瓦葺の屋根上にさらに

煙出の入母屋造の小屋組を乗せる。

妻最上奥部の唐草や四段に組む

梁を受ける肘木が花肘木となるなど、

伊達政宗公の美意識が反映されている。」

サイドから見た庫裡。

お城で言えば、

望楼型天守といった感じで、

僕はこれを見て、

宮崎県の綾城を思い出しました。

ちなみにその写真がこちらです。

綾城の模擬天守。

やっぱり望楼が似てるような?(笑)

「煙出の入母屋造の小屋組」をアップ。

庫裡への門から中へ。

潜ってきた高麗門と庫裡(妻側)。

いや〜見応えありますな〜!

案内に書かれていた通り、

「妻最上奥部の唐草や四段に組む

梁を受ける肘木が花肘木」ですね!

唐草をズームで撮影。

本堂(内覧)

庫裡から入って本堂内を拝観したのですが、

内部は撮影禁止ですので、

パンフレットで思い出してみます(笑)

表側。

内側。

廊下から見た臥龍梅。

裏庭から見える埋木うもれぎ書院。

瑞巌寺のサイトには、

「明治32年(1899)に

北上川から出土した

欅の埋木で作られた建物です。

仙台市南六軒丁に八木久兵衛氏の

別亭として建築されましたが、

昭和18年(1943)、

戦禍を避けるために

瑞巌寺に寄贈・移築されています」

このように書かれています。

中庭手前には

洞窟(巌窟)も見えています。

中庭。

なんだか、

残雪がまるで「波の花」のようですね!

いっそうの

侘び寂びを感じます(多分・・笑)

李登輝先生句碑

本堂の拝観を終え、

参道を戻ります。

瑞巌寺に向かって西側の円通院へ。

「李登輝先生句碑」の標柱を発見。

やっぱり見るしかないか(笑)

大きな石碑が目につきますが、

李登輝さんのはすぐ左側の

小ぶりな石碑です。

「松島や 光と影の 眩しかり」

(李登輝さんの句)

「松島や ロマン囁く 夏の海」

(奥様の句)

台湾(中華民国)総統を務めた

李登輝さんは台湾の方ですが、

昭和20年までは日本人・・

俳句まで詠まれるとは、

さすがという他ありません!

奥の洞窟に立つ供養塔などに参拝。

ここまでで瑞巌寺の参拝は完了です。

 

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