羽黒神社(福岡市南区)
秋田・山形との繋がり
福岡市の南側、
柏原(かしはら)に鎮座するのが、
羽黒神社です。
福岡市で、「羽黒」という名前は、
なかなか珍しい気がして、
御由緒を読んでみると、
「出羽、羽黒山の修験者が勧請した」
このように書かれています。
江戸時代までの出羽国は、
今の秋田県と山形県を
合わせた地域ですから、
秋田、山形と福岡の繋がりが、
こんなところにあったのですね。
羽黒神社へ
阿蘇神社に参拝した次は、
羽黒神社と偶然ですが、
山の名前が続きます(笑)
広い駐車場を完備されていて、
気楽に参拝できるのは
ありがたいですね。
御社殿までの近道を通って
境内に入り、次に表参道を
下って社頭まで戻り、
そこから改めて参拝開始です。
表参道、社頭の神橋。
ここで目に入るのはこの大クス。
太さよりも高さと
枝の広がりが特徴です。
一の鳥居。
寄進された年代は風化して
確認できないものの
笠木と島木が三分割されているので、
江戸時代のものでしょう。
御神木の大クスと妻の大きさ比較。
樹齢は350年ほどかな?
石段で御社殿へ向かいます。
古い手水鉢。
「神殿跡」。
以前はここに本殿か、
それとも境内社的なものが
あったようです。
さらに上へ。
そして、
なんだか気になる灯籠を発見。
左側の灯籠には、
「寛文」の文字が確認出来ますので、
1661年~1673年と、
かなり古いものです。
階段を上りきった注連縄柱の前で撮影。
「羽黒神社由来碑」
御祭神は大巳貴命。
いわゆる大国様ですね。
案内によると荘厳な桃山造りの
神殿であったものが、
昭和20年6月19日の
福岡大空襲で消失し、
その後、再建されています。
こんな郊外までもが
空襲にあっていたとは、
少し意外でしたが、
ひとたび戦争が起きれば、
戦闘地域、非戦闘地域の区別など
無くなるのが常ですから・・・。
手水舎。
拝殿へ。
昭和55年に作られた御社殿は、
コンクリ造りです。
奥まで行って参拝。
拝殿からの景色。
御社殿の周りを散策。
左から本殿、幣殿、拝殿。
本殿左側の境内社「天神社」。
右側の境内社「綾部神社」。
いつものツーショットで参拝は完了。
今日の注目
拝殿内に掲げられた絵馬に注目。
金婚式(結婚50年)に
ご夫婦で奉納された絵馬。
(お名前は消しています)
そして、同じご夫婦が、
もう一つ絵馬を奉納されています。
なんと、ダイヤモンド婚(結婚60年)を
記念した絵馬ですよ!!
60年も一緒に生きていられる夫婦が、
いったいどのくらい存在するのでしょうか。
こんなおめでたいものを
拝見出来るなんて、
羽黒神社のご利益は
素晴らしいものでした!