2018/05/12

平泉寺白山神社(2017年福井の旅)後編

 

白山山頂を巡る争い

人間ならずとも神様でさえ、

常に自分の利権や権力維持のため、

謀議したり、争い、殺し合ってきました。

もちろん歴代天皇家でさえも

いや、天皇という権威があるからこそ

殺し合いは日常茶飯事でした。

従って争いや殺し合いの集大成こそが

「歴史」なのでしょう。

その争いはこの平泉寺白山神社にも

ありました。

その争いは霊峰、白山の山頂は

誰の土地か、祭祀権や入山料は

誰が貰えるかという

利権を巡るものです。

白山の登山口としては、

越前ルートの平泉寺白山神社、

加賀ルートの白山比咩神社、

美濃ルートの長滝白山神社、

この三つがあり、

それぞれが白山は俺の土地と

主張し合ってきたのです。

江戸幕府の裁定では

平泉寺白山神社に軍配が上がり、

平泉寺めでたしだったのですが、

明治時代には逆の裁定が下され、

加賀の白山比咩神社が権利をものにし

今に至っているのです。

こんな黒歴史なんて、

いっと日本全国津々浦々、

いくらでもあるはずです(笑)

大楠公墓塔、三之宮へ

本殿周辺の苔に

圧倒された僕たちは、

その余韻に浸りながら、

次の目的地へと向かいます。

本社から2〜300m登ると

大楠公墓塔、三之宮です。

ここからの参道は

幅が狭く、両脇の杉の木が、

さらに覆い被さって来るようで、

ますます霊験あらたかな雰囲気が

盛り上がって来ます!

苔のむした石の上に

小さな石を積み上げてあるのは、

何かの祈りかもしれません。

途中にある納経所の案内。

納経所を参道から撮影。

参道を進むと三之宮が見えてきます。

いや〜この空気感、

もうたまらんですわ(笑)

踏まれて削られた素朴な石段は、

室町時代からのものなのかも?

案内板の楠木公の部分を要約すると

「楠木正成公墓塔は、

650年前、室町時代初期の建立で、

平泉寺衆徒だった、

楠木正成の甥である恵秀律師が

三之宮に参籠していると夢に

大楠公が騎馬姿で現れ、

不思議に思っていたが、

その夢見の日が大楠公が、

湊川で戦死した日であったことから

ここに五重の石塔を建て弔った」

よく大切な方が亡くなると

夢見枕に出て来ると言いますが、

大楠公が味方した南朝から

敵方の北朝に寝返ったという

平泉寺に大楠公の石塔があるのは、

なんだか平泉寺に対して、

「変わらず後醍醐天皇に忠義を尽くし

最後を遂げた大楠公の大義を心に刻め」

みたいな皮肉にも感じたりもします。

そして、同じく後醍醐天皇に従い、

戦死した新田義貞の最後も

ここ福井県だったのは

何かの引き合わせなのかもしれません。

石の参道と石塔周囲の冊は

大楠公の石塔が建立されてから

約300年の時を経て、

江戸時代、1666年、

越前藩主松平光通公の奉納です。

戦いが不利になっても

決して初心を曲げず、

戦死した大楠公に

敬意を表して参拝。

次に三之宮へ向かいます。

明治時代に改築された三之宮。

「安産の神」と書いてありますが、

三之宮、さんのみや、産の宮

みたいな

語呂合わせなんでしょうか(笑)

ここから奥に行くと、

白山に通じる道になっています。

もちろん僕たちはここから

引き返しましたが(笑)

帰り道に少し遠方から見た拝殿。

手前の苔のフカフカ感、

本当に素晴らしいです!

開山社。

こちらにも参拝。

やはり苔だらけ(笑)

鳥居をくぐると

結界の神様側から

現世側に戻る感じです。

もちろん本当の結界の中に

人は入ってはいけませんので、

あくまでも「気持ち」ですよ(笑)

そして、少し歩くと

右側に開祖泰澄大師廟があります。

へ〜ここにお墓まであるのですね!

石垣(石積み)も古く、

本物の廟らしい感じがします。

廟の手前にあった

古い石碑。

○○供養と書かれていますので、

なんらか鎮魂の意味が

あるのでしょうか?

そして、こちらが泰澄大師廟。

石塔の古さは、

やはり本物でしょう。

そして、周囲の石冊は、

恐らく江戸時代くらいに

後から建てられたものと推定します。

先ほどの楠木公のところと

同じパターンかと(笑)

後から知ったことですが、

石段の上から二番目、

一つだけ大きな石がありますが、

これに「弁慶の足跡」があるそうです。

う〜ん知らなかった!!

今度行ったとき確認しよう(笑)

今日の注目!

菱形模様になった杉の幹。

長年の色んな条件が積み重なって

こんな模様になったのでしょうね。

人も生き様が顔に出るなんて言いますが、

僕の顔はどうなんだろう?(笑)

 

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