姫子﨩神社(愛媛県岡村島)
愛媛県を肌で感じる
広島県からわずか
数分間、橋を渡るだけで、
そこでは、広島とは違う、
「愛媛ならでは」を肌で感じられます。
その最たるものが、
歴史ある神社でしょう。
姫子﨩(ひめこじま)神社では
境内の至る所に、
改名前の三島神社時代の名残も多く、
その、三島神社の総本宮であり、
愛媛県大三島に鎮座する
大山祗神社を感じずにはいられません。
姫子﨩神社へ
姫子﨩神社は、
街の中心、岡村港近くに
鎮座しています。
社頭の鳥居。
「姫子﨩神社」と書かれた神額。
島の漢字が「﨩」なのが
かなり珍しいですね。
どのような意味があるのでしょうか?
社号標も同じく、
「姫子﨩」となっています。
冒頭でも書来ましたが、
愛媛県神社庁のサイトによれば、
姫子﨩神社という名前になったのは、
明治四年の事で、
それまでは「三島神社」だったそうです。
その三島神社時代の名残が、
こちらです。
三島神社のシンボル、
「折敷に波三文字」の神紋が、
玉垣に刻まれています。
阿形の狛犬。
吽形。
風化度合いからして、
江戸時代末期のものでしょうか。
境内入って振り返ると
目の前は海です。
年代は不明ですが、
江戸時代っぽい灯籠。
左側の灯籠。
御社殿へ。
注連縄柱。
御社殿前の注連縄柱は、
ちょっと古そうなので、裏側を
確認してみました。
慶応元年(1865年)の
寄進ですから
三島神社時代のものですね。
願主の「伊豫屋初五郎」さん、
名前そのものが、愛媛県です(笑)
明治初期まで愛媛県の名前は
「伊豫国」でしたから。
大山祗神社遙拝所。
これを見ると、
ここは、愛媛県だという事を
さらに肌で感じますね。
拝殿。
参拝。
斜めから拝殿を眺めて見ると、
庇(しさし)部分の唐破風と
屋根の千鳥破風という
二段構えの破風が付けられ
手のこんだ造りに驚きます。
拝殿から右回りで一周。
左が幣殿、右が本殿。
本殿真後ろ。
ここにも「折敷に波三文字」の
神紋がありますから
大分県玖珠町鎮座の
末廣神社などと同じように
名前は変われど、
心は変わらず・・と言った感じで、
神紋は三島神社と同じものを
使っているのでしょう。
本殿アップ。
本殿横のただの小屋?
と思ったら、
妻が、「弓道場だよ」と一言。
あ~確かに!弓道場ですね。
このブログを書いている時に
調べてみたら、
「姫子﨩神社弓祈祷」という神事が、
毎年二月、境内前の駐車場で
行われていて、
愛媛県指定無形民俗文化財に
指定されていました。
境内社
御社殿向かって右側に
二つの境内社があります。
御祭神は不明の境内社。
こちらは集合住宅的なお社。
愛媛県神社庁のサイトによると
姫子﨩神社の境内社は、
荒神社、祇園神社、五穀神社
八幡神社、蛭子神社、龍神社
と書かれていますので、
先程の一戸建てのものを含め、
これらの神様たちが
いらっしゃるのでしょう。
最後にツーショットで、〆。
これで超短時間の、
超お手軽四国旅行は完了し、
ここから車で2時間かけ、
広島駅を目指します。