2018/03/07

日吉大社(滋賀県大津市)其の壱

 

比叡山延暦寺の守護神、日吉大社

江戸時代まではお寺と神社の関係って、

お互いを守り守られみたいなもので、

日吉大社は延暦寺を守る為の神社で、

神仏習合時代の名残が

随所に残っている神社です。

しかし、織田信長の比叡山焼き討ちでは、

延暦寺とともに日吉大社も

灰燼に帰しています…

それを復興させたのは

その比叡山焼き討ちの主役

織田信長の家来だった

豊臣秀吉というから

歴史って面白いですね。

坂本へ

初体験の近江ちゃんぽんで、

身も心も胃袋も(笑)満足した僕たちは

彦根駅を13:05発の普通列車で、

次の目的地、日吉大社に向かって出発。

日吉大社へはJRの膳所駅で降り、

2分ほど京阪膳所まで歩き、

そこから京阪電車で

終点の坂本駅に向かいます。

膳所で乗り換え

ぼくは膳所を「ぜんしょ」だと

思っていました。

だから妻にも「ぜんしょで乗り換える」

なんて話していたのですが、

何と膳所と書いて「ぜぜ」と読むのです!

まさに、じぇじぇじぇ〜(古っ!)

これで「ぜぜ」と読むとは驚きですよ。

ぜんしょ、ぜんしょと思っていた僕は、

電車で居眠りしていて、

乗り換え駅の膳所で

降り損なう寸前でした(汗)

妻から「ぜぜって所に着いたよ」

と言われ、

ふっと駅名を見ると「膳所」と

書いてあるではないですか!

慌てて電車から飛び降りた

直後の写真がこちらです。

電車を見送るの図。

京阪膳所駅までは徒歩2分ほどですが、

発車まであまり時間がなく

急ぎ足、駆け足での移動なので、

ここでも体力使いまくりの

僕たちです(笑)

あ〜間に合った!

電車の乗る事12分、

終点の坂本駅に到着です。

坂本駅で僕たちを歓迎してくれたのは

こんな素敵な方でした!

鉄道むすめ、「石山ともか」さん(笑)

この娘を見て一つだけ心配事が…

彼女が持っている大きな切符、

「石山寺←→坂本」と書いてありますが、

実はこの年3月17日から

坂本の駅名は「坂本比叡山口」に

変わるのです。

その後はこの切符どうなるのか?

気になる所です(笑)

そして石山ともかさんの名前の由来

「石山寺駅」が

名前変更になっていたら彼女の存在も

危ういところでしたね(汗)

ちなみに、この京阪大津線は

坂本含め4駅の名前が変わると

案内がありましたが、全てが、

観光客など乗客への分かり易さを考えた

改名のようですので、

ネーミングライツで、地名とは

全く関係ない企業名にして利益を上げる

今の風潮とは違った京阪電車の方針には

僕としてはとても賛同しています。

坂本駅全景。

近日、坂本比叡山口駅全景。

になります(笑)

この駅で目を引くのは右側の石垣。

このあたりは穴太衆といって

石垣作りの名手が多くいる地方で、

日本のお城の石垣も

穴太衆の手によるものが

多く見られ、この日の午前中訪問した

彦根城の石垣にも携わっています。

そして、坂本から二つ目の駅は

そのままズバリの「穴太」駅。

なので、特産品の石垣が

フューチャーされてる訳ですね!

日吉大社へ

比叡山に向かう道が

日吉大社の参道です。

両脇には石垣の上に寺院が建ち並び、

その石垣は穴太衆の作品です。

境内入り口。

この曼荼羅(まんだら)を見ただけで、

日吉大社が

いかに大規模な神社かがわかります。

鳥居をくぐると右側にお寺が見えます。

求法寺(ぐほうじ)走井元三大師堂といい

年に二回ほど開帳される仏像は

国指定の重要文化財だそうです。

そのお寺の斜め前が、

日吉大社の西受付。

入苑料(にゅうえんりょう)

大人300円、

子供150円、

乳児と書いて貼り紙で隠してありました。

以前は乳児も料金が必要だったのかな?

日本遺産の一部でもあります。

そして今日のメインコンテンツは橋!

日吉大社日吉三橋

日吉大社には本宮境内地と

参道の手前との間に

結界のように流れる大宮川があり、

川には三つの石橋が架けてあります。

まずは一番上流に架かる「大宮橋」です。

以前は豊臣秀吉が寄進した

木橋だったそうで、この橋は、

1669年に現在のものに架けかえられ、

三橋の中で最も手がこんだ作りの石橋です。

400年近くも前の作品とは思えない

素晴らしい完成度ですね。

横から撮影。

強度を保つ為の石組みの工夫が

素人の僕にもわかります…

というか妻から教えてもらいました(笑)

次はその下流にある二番目の橋。

走井橋(はしりいばし)

橋の傍らに「走井」という

清めの泉がある事が名前の由来です。

シンプルで、デザインも素敵で、

例大祭の時はこの橋を渡るそうです。

左手前の井戸、

大きな杉の木、

その根元に鎮座する走井祓殿社と

一体となって数多くある日吉大社の

パワースポットの一つでもあります。

走井祓殿社に参拝。

井戸アップ。

そして、一番下流、

東本宮の参道として架かる橋が、

「二宮橋」

大宮橋と同じ1699年に石橋として

架け替えられていますが、

規模は大宮橋と同じくらいですが、

作りは大宮橋にくらべかなり簡単です。

簡単なのでこの通り、橋の強度が不安で、

渡ると危ないから通行禁止なのです。

横から見るとその簡素さがわかります。

と言ってもこれも妻が指摘したので、

僕も納得したのですが(笑)

西本宮が一宮で、東本宮が二宮として、

やはりメインの西本宮よりも

それよりも下に見られる

東本宮の参道に架かる橋は、

わざと?ダウングレードな作りに

したのかも知れません。

それに予算も無くなったかも(笑)

大宮川に下りて

走井橋、大宮橋方面を撮影。

走井橋に降りてきて、

まるで橋を守っているかのような

杉の枝ぶりがよく分かりますね!

川下、二宮橋方面を撮影。

今現在は強度不足(恐らく)で、

通行止めになっているからといって、

400年近く存在し、

その多くの期間は実用だったのは

やはり凄いことですね!

あ〜日吉大社の話し、

まだ「橋」しか書いていません。

日吉大社は見どころが多すぎるので

嬉しい悲鳴をあげている僕なのでした。

今日の気になる看板

彦根駅のホームから見える広告看板。

リフトにロープウェイ、

単純に行ってみたい気持ちになりました(笑)

そして、この二つの場所、勝者よりも

敗者にスポットが当たる

珍しい観光名所かも知れません。

左の賤ヶ岳リフトの右下の写真、

武士がうなだれている像なのですが、

調べてみたら、

何と勝者である秀吉軍の武士が

うなだれている像なのです!

珍像と言ってもいいでしょう(笑)

ちょっと見てみたいかも?

 

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