日吉大社(滋賀県大津市)其の四
西本宮と東本宮
日吉大社の西本宮と東本宮の関係は、
伊勢神宮の内宮と外宮の関係を
思い切り縮小したような気がします。
それぞれに別の神様を祭り、
それぞれに摂社がいくつもある。
そして、西本宮の地位が東本宮よりも
高い(多分)。
以上、僕の勝手な感想です(笑)
東本宮へ
西本宮から東本宮への順番に参拝するのが
正式なのかどうかは分かりませんが、
日吉大社の入口から大宮橋を渡って、
参道を歩いていくと、自然と西本宮からの
流れになっていたので、
それに乗ったまで(笑)
深く考えずに、次は東本宮です。
西本宮と同じ感じの楼門ですが、
ここには庇を支えている猿はいません。
楼門を入るとそこには神域と言うに
ふさわしい佇まいがあります。
この時の参拝客は僕たちだけ。
時が止まったような空間の静寂さが
素晴らしいな〜っと感動…
と思った時、
隣で工事の音が響いてきました〜(汗)
そして珍しい社殿の配置にビックリ!
写真左の樹下神社の本殿と
右の拝殿の間が、正面に見える
東本宮の参道になっているのです。
樹下神社の拝殿と本殿を結ぶ線と
東本宮の拝殿、本殿からの線が
十時に交差しているというのは
かなり珍しいもので、
いったい誰がどのような意図で
このような配置を考えたのでしょうか?
そんな事を思うのも
神社参拝の醍醐味ですね!
樹下(じゅげ)神社の拝殿。
今まで見た西本宮、宇佐宮、白山姫神社の
オープンタイプとは違って、
格子戸が埋め込まれていますね。
1595年の建立です。
先ほど書いた交差する
二つの神社のことが
書いてあります。
樹下神社の本殿。
正面から。
側面から。
豪華な装飾が施されています。
吹寄格子の障壁が立ててあると
書いてありますが、
これは西本宮摂社の
白山姫神社と同じ造りですね。
東本宮の神様と夫婦の神様ですね。
そして、本殿の床下に井戸があるとは
かなり珍しいものです。
東本宮拝殿。
1596年の建立というから
樹下神社より後に出来たのですね。
小組格天井(こぐみごうてんじょう)
東本宮の本殿。
東本宮の案内。
西本宮の本殿に次いで
作られたそうです。
旧称に注目!
「小比叡」(おびえ)とは
比叡山の名からくる
仏教的なものかと推測しました。
あくまでも想像です(笑)
本殿右斜めから。
この狛犬も木製で、迫力満点ですね。
やっぱりアクリルっぽく見える
目が気になります(笑)
次に東本宮の本殿左裏手にある
大物忌(おおものいみ)神社に参拝。
少し小振りですが、摂社としては
かなり立派な社殿です。
斜め前の東本宮のご祭神、
大山咋神(おおやまくいのかみ)の
お父様である大年神を祀っています。
なるほど〜
だから息子を後ろから温かく見守るように
本殿が配置されているのかも知れません。
そして、
ここにはもう一柱の神様が
仮住まいされていました。
日吉大社の入口のすぐ横に鎮座する
早尾神社の神様をここに遷していました。
ここに書いてあるように早尾神社は
ただいま修復工事中なのです。
このブログを書いていて、思い出したのが、
その修復中の社殿に参拝していなかった事。
でもそこには神様がいないとしたら
ここで参拝したからOKですよね(笑)
本殿左斜め前から。
本殿右横から。
最後に東本宮本殿前で
ツーショット。
東本宮には他にもたくさん摂社や
パワスポ的なところもあるので、
それはまた次回に書く事にします。
どんだけ続くんだよ〜日吉大社(笑)
今日の石垣
日吉大社の社殿、とくに東本宮の
周囲には特に石垣が目立ちます。
やはり地元の穴太衆(あのうしゅう)
が仕事したのでしょうか。
この石の積み方、
江戸に入る前、
戦国時代のお城に多用された、
自然石をののまま積み上げる、
野面積み(のづらづみ)です。
秀吉が日吉大社を復興した時に
石垣も整備されたとすれば、
約400年以上も前のものですよ!
こちらも社殿に並んで凄いもの。
推測で感動している僕でした(笑)