防府天満宮(山口県防府市)前編

 

神社を中心に栄えた町

防府市と言えば、

防府天満宮と答えてしまうほど

超有名な神社です。

中世以降、防府はその

門前町として大いに繁栄したのでしょう。

御社殿へ

ラッキーな事に駐車場は、

参道入口のすぐ横にあり

超楽ちんです。

しかも無料とは何と親切な!

いきなり御祭神の

菅原道真公に感謝しつつ

参拝開始です。

一の鳥居。

鳥居右下の案内によると

寛永六年(1629年)

長州藩初代藩主、毛利秀就(ひでなり)の

寄進で、在銘の鳥居としては、

山口県最古のものです。

鳥居のすぐ後ろには、

文化十年(1813年)寄進の

燈籠(右側)

鳥居と比べれば200歳も若いのですが、

燈籠自体の御年も200歳超え(笑)

いきなり古いものだらけで、

テンションも上がります。

こちらは左側のもの。

短いながらもお洒落に湾曲した

参道橋がさりげなくあしらわれた

石畳の参道。

このエントランスを見ただけでも

地元の方々や歴代藩主たちの

防府天満宮への崇敬が、

いかに篤いかが伺い知れますね。

二の鳥居。

萩の石工「竹林唯昌」の作品で、

萩狛犬と言われているそうで、

京都の北野天満宮、

福岡の太宰府天満宮にも

同様の萩狛犬が建立されていると

書かれています。

太宰府天満宮には数え切れないほど

行っていますが、萩狛犬には

全く気づいていませんでした(汗)

阿形。

台座には、

牛に乗った菅原道真公(多分)が

彫り込まれています。

吽形。

こちらの台座は花の彫刻。

広くて長い石段。

圧倒的なスケールですね。

石段の途中で見つけた

やたらと目立つおさいせんばこ。

ここは、境内社の、酒垂神社で、

去年(平成三十年)ここに

移設鎮座したと書かれています。

参拝。

お酒が美味しく飲めますように・・・?

「賽銭樽」と妻。

女子旅二人組が、こんな感じで

楽しんで撮影したのを真似してみました。

境内図。

明治初期まであったお寺の跡。

圓樂坊という名前で、

1587年、細川幽斎が

連歌百韻の興行を催したこと

1598年には石田三成が

宿泊したと書かれています。

こちらも

神仏習合時代のお寺の跡。

楼門の頭が見えて来ました。

注連縄柱から見る楼門と回廊。

やはり朱塗りの楼門は、

防府天満宮のシンボルです。

楼門右には巨大な牛。

妻は癒やされておりました(笑)

楼門の左側には

牛と対になるかのように

馬もいます。

拝殿へ。

楼門をくぐってから振り返り。

楼門は、1952年、昭和時代に

拝殿や本殿と共に火事で焼けてしまい、

その後再建されています。

拝殿。

この時、結婚式が行われていて、

参拝客とともに友人たちもいて、

かなり賑やかな境内でした。

ちょっと外れでツーショット。

裏に回って本殿を見学。

境内社など

防府天満宮の境内には、

多くの境内社や記念碑的なものが

あって、全部を巡るには、

相当な気力を必要とします(笑)

貞宮遥拝所。

案内には、

「明治天皇の第十皇女

貞宮多喜子内親王の遺品が、

山口県出身の楫取素彦

(かとり もとひこ)男爵によって

納められた」

と書かれています。

その遥拝所を見つめるように

建てられているのが、こちらです。

楫取素彦、美和子(文)夫妻。

Wikipediaによると

楫取素彦の最初の妻は、

なんと吉田松陰の次妹の寿という方で、

この妻に先立たれた後に結婚した

美和子(文)さんは、

禁門の変で自決した久坂玄瑞の

未亡人(こちらも吉田松陰の妹で寿の妹)

ということです。

数年前に大河ドラマ「花燃ゆ」で

井上真央が主演したのが、

この美和子(文)さんの役柄でした。

ここで大河ドラマや

幕末の志士たちの顔が

浮かんでくるとは、驚きですね。

愛宕社。

歯固め石奉納所。

古い社でしょうか・・・。

老松社、若松社。

こちらも古い祠のようです。

幸神。

須賀社。

御祭神は、素盞嗚命

(スサノオノミコト)。

「子供の夜泣き封じに霊験あり」

と書かれています。

日本神話の素盞嗚命は

お母さんに会いたいと

大声で泣いてばかりいた神様。

なので、子供の夜泣きに

関わるのかも知れません。

天満宮灯籠。

案内によると

境内にはこのような

江戸時代後期の灯籠が、

十数基建っているそうです。

ここまでで、かなり体力を消耗した僕たちですが、

散策場所は、これからが本番かも(汗)

 

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