一夜城 Yoroizuka Farm(小田原市)

 

導き

以前、仕事の関係で

東京の恵比寿に住んでいた時、

家から歩いて5分ほどの場所にある

トシ・ヨロイヅカのケーキが美味しくて

ファンになってしまい、

何度も通っていました。

そして、今回、

石垣山城に行く計画を立てた時、

ネットを見て初めて知ったのが、

一夜城 Yoroizuka Farmの存在です。

「お~!あの鎧塚さんの店が

小田原にある~」

久方ぶりの再会(笑)に感激でした。

しかし、

旅の計画段階で分かったのは、

石垣山城や小田原城に行き、

夕方までに静岡空港に戻るには、

お店に入る時間はとれないこと。

そして、いつしか僕の頭から

一夜城 Yoroizuka Farmの存在は、

消えていました・・・

ところが、

箱根神社に参拝し、

芦ノ湖からの富士山を眺めた後、

石垣山城へ向かう車内で、

昼食をコンビニで買って

走りながら食べようと妻と話し、

店を探しながら走っていた所、

なかなか見つからず、

そうこうしているうちに、

僕の頭に、

一夜城 Yoroizuka Farmが

蘇ったのです(笑)

妻に「レストランには入れないけど

何か買って食べられるかも知れないから

とにかく行ってみようか?」

そう言うと、もちろん大賛成。

そして、妻の口から

「さっき、ローソンがあったけど

何となく言いそびれてしまった」

そう聞かされ、

「良かった~ローソン行かなくて!」

思わずこう言葉を発した僕、

言いそびれたのも何かの導きと、

一夜城 Yoroizuka Farmを

目指したのでした。

「一夜城」とは?

何故「一夜城」かと言えば、

豊臣秀吉が一夜で

石垣山城を建てたという

お話から来た言葉です。

実際は、82日間で築き、

完成後、周囲の森を伐採して、

小田原城にいる北条氏には、

たった一夜で目と鼻の先に巨大な城が

出来てしまったように演出したそうで、

それを見て戦意喪失した北条氏は

その後間もなく降伏、開城しています。

その一夜城のネーミングを冠したのが、

一夜城 Yoroizuka Farm

という訳なのです。

オープンテラスでランチ

箱根から車で約50分、

一夜城 Yoroizuka Farmに到着。

石垣山城と、

一夜城 Yoroizuka Farmの

駐車場は共用となっています。

お店の全景。

このロゴ、

なんかテンション上がる~!

右のレストランは完全予約制、

左端は、マルシェ、

そして、真ん中の店には、

ケーキとともに

パンも販売されていたので、

それをテラス席でいただくことに。

まさか、こんな爽快な青空と

石垣山城と相模湾の目の前で

ランチが出来るとは、

正直思ってもみなかった事、

贅沢感満載、

ここにいるだけで、

癒やしまくられます(笑)

僕たちが食べたのはこちら。

パンの名前、忘れたけど、

とっても美味しくいただきました。

マルシェ

食事の後、マルシェに入ってみました。

地元農家の新鮮な野菜など

いろんなものがある中、

僕たちが購入したのはこちら。

レモン!

レモン好き夫婦なので(笑)

一夜城 Yoroizuka Farm

ここからが本当の「Farm」です。

入口。

ご案内マップ。

オブジェ。

さらに奥へ。

のどかな農園風景。

ハーブ園の先には、

小田原市内や相模湾が

見えています。

そして、ここで気づいたのが、

写真右奥の石碑です・・・

慰愛碑

何のオブジェが建てられているのかと

近づいてみました。

綺麗に手入れされ、

花が飾ってあるようです。

こんな蝶の絵が、

何羽か描かれていて、

いったい何だろう?

そう思いながら、

足元のプレートを読むと・・・

「私は蝶となって咲きみだれる

お花から花へと舞い

毎年咲く桜となって花ふぶきを

お客様に散らし

たわわに実る果実となって

あなたの作品として

美味しくお皿の上にのります

美しく生き生きした

ファームガーデンは私の夢です

その夢をかなえてください

今まで ありがとう なお美より」

これで全てがわかりました・・・

しばし、ただ、ただ涙・・・

僕は、涙が止まりませんでした・・・

後からマップを見て、

これには「慰愛碑」という

名前が付けられていた事を知り、

「慰霊」ではなく「慰愛」という言葉にも

感銘を受けた次第です。

そして、

この横に建っているのが、こちらです。

ここにも花が飾られていますね。

鎧塚さんとなお美さんの

愛情を表しているのでしょう。

亡くなった鎧塚さんの妻、

川島なお美さんは、

今もここで夫と共に、

夢の続きを創造中なんですね・・・

ここに来られて良かった・・・

 

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