2023/10/12

いも代官ミュージアム(石見銀山)(3)

 

「しろがねの葉」

今年、令和五年初め、

石見銀山を舞台とした小説

千早茜さんの「しろがねの葉」が

直木賞を受賞しました。

石見銀山に行くまでは、

この本や受賞のことは

全く知りませんでしたが、

実際に石見銀山に訪問した事で、

題名の「しろがねの葉」の意味だけは

理解できました(笑)

本は読んでないけれど、

こんなタイミングで

石見銀山に行けたなんて、

「ほらほら、ここに銀があるよ!」

って教えてくれる

しろがねの葉(シダの葉)が、

呼んでくれたのかも知れません・・・。

展示場

次は奉行や代官、

その配下で活躍した人々の展示へ。

このコンパクトさが、

飽きさせないんですね(笑)

「産銀量の推移」

このグラフには、

膨大に産出した

江戸時代前期はありませんが、

やはり鉱床は段々と

枯渇していったのでしょう。

「歴代奉行代官履歴一覧」

最初は奉行、

そして代官の支配へと変わっています。

銀産量の低下と関係があるのかな?

「大久保長安」

この人は初代の奉行で、

石見銀山は、

この人無くしては語れません(笑)

以下、案内です。

「戦国大名武田氏に仕える

猿楽師大蔵大夫の次男として生まれ、

租税や司法などの民政に携わりました。

武田家滅亡後は徳川家康に仕え、

八王子の陣屋を拠点に、

地方行政・交通・都市建設・鉱山開発など

多分野にわたって活躍し、

家康政権下における財政の基盤作りに、

重要な役割を担いました。

石見では、銀山支配の

基礎となる検地の実施や、

後に陣屋町となる大森町の建設、

領内の道路整備などを進めました。

銀山では、

個別の間歩経営を厳しく管理するほか、

公費を積極的に投入することで、

シルバーラッシュをもたらしました。」

家康さんは、武田氏滅亡後、

武田氏及び

その家臣の有能さなどを見出し、

いろんな場面で活躍させています。

こんな人使いに長けているところにも

天下人になる要素が

あったのでしょう。

「大久保長安寄進能面」

「大久保長安寄進能面箱」

大久保さんが

城上(きがみ)神社に寄進したものと

書かれています。

代官についての説明。

石見代官は、

それまでの実績などから抜擢され、

その後の昇進にも繋がったという

重要な役割だったことが書かれています。

上は検地帳、

下は歴代代官や手代などが

詳しく掲載された文書。

大久保間歩で採れた鉱石など。

左、安原備中の肖像画。

この人は釜屋間歩を開発し、

びっくりするほどの銀を産出し

家康さんに献上、

家康さんにお目見得し、

ご褒美まで貰った人。

僕たちは旅の初日、

清水寺のお墓に参っています。

右、吉岡出雲について。

吉岡出雲の肖像画。

毛利家の銀山担当者から

徳川家康の配下となり

大活躍し

家康さんからたんまり

ご褒美を貰った人です。

「銀山の最盛期を創出した大久保長安」

先ほど説明を詳しくした案内です。

「産銀のV字回復させた川崎右衛門」

川崎さんは農民から代官に抜擢され、

石見での実績から勘定吟味役まで

異例の昇進を果たし、

息子の市之進、孫の平左衛門定孝と

三代に渡り石見銀山代官を勤めたと

書かれています。

身分制度が厳しい江戸時代、

農民でも実力次第では、

出世できる道があったのですね!

川崎平右衛門の肖像画。

宗岡佐渡。

大久保長安の配下として

銀山経営で大活躍、

徳川家康にもお目見得し、

着物も貰っています。

佐渡金山でも功績をあげ、

お墓は佐渡にあるそうです。

「茶の湯を指導した根本善左衛門」

文化人として高い素養をもった人。

「葉っぱビジネスを企画した屋代増之助」

薬草で収入を増やしたことが

書かれていますが、

何と言ってもこの人は

「日本最初のマスク生みの親」

だということです。

医師の「宮太柱」を招き、

その宮さんが考案したのが、

「福面」と呼ばれるマスクです。

ちなみにこちらが、

いも代官ミュージアムに

展示されたマスク(福面)です。

「大久保長安位牌」

案内には、

「大安寺に安置された大久保長安の位牌。

長安は、1607(慶長12)年に

自身の菩提寺として

銀山下河原へ大安寺を建立し、

境内に死後の冥福を祈って

逆修墓を設置しました。」

このように書かれています。

十六羅漢像や書状など。

なかなか

見終わらないですが(笑)、

次が最後の部屋となります。

(続く)

 

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