伊都国歴史博物館(福岡県糸島市)(1)
撮影OK
博物館などに於いて、
写真撮影の可否の基準は、
正直わかりませんが、
国宝や重要文化財だから「否」では
ないようです。
銅剣・銅鐸など国宝満載の
島根県立古代出雲歴史博物館と同様、
国宝である日本最大の銅鏡を擁する、
ここ伊都国歴史博物館も、
写真撮影は「可」。
ただただ、博物館の方針に、
感謝するしかありませんね!
糸島市
福岡市の西側に位置する糸島市は、
海と山に恵まれ、
美味しいものいっぱいで、
人気の観光地という面と、
古代の国「伊都国」として、
日本有数の歴史を持つ
地域でもあります。
「糸島市観光マップ」
僕たちが行った所、行きたい所が、
いくつも紹介されています。
伊都国歴史博物館へ
息子と昼飯を食べた後、
午後の時間が空いたので、
伊都国歴史博物館へ行ってみる事に。
左端に見えるのが、
糸島富士と呼ばれる可也山です。
江戸時代初期、
黒田長政が寄進した、
日光東照宮の石鳥居が、
この可也山で採掘された石で
造られた事を思い出し、
糸島が歴史の宝庫である事を再認識(笑)
そして、
右端に見えている茶色の建物が、
目指す、伊都国歴史博物館です。
博物館に到着。
エントランスには案内や幟が立ち、
訪問者の気分を盛り上げてくれます。
僕たちが行った日に開催されていたのが、
「伊都国王誕生」という企画展です。
ロビー。
伊都国を中心とした地図。
魏志倭人伝における「伊都國」の記述。
文章の前後には、
伊都国の西に位置する
金印で有名な「奴國」、
東に位置する、
現在の「松浦」(まつうら・まつら)の
語源となったと言われる、
「末廬國」の名前も見えていて、
これを見ただけで、
古代に入り込みそうです(笑)
日本最大の銅鏡の実物大レプリカ。
受付で入場料を支払い、展示室へ。
観覧開始。
糸島の文化財地図。
「ごあいさつ」
一部を抜粋すると以下になります。
「令和4(2022)年は、
伊都国の王墓である
三雲南小路遺跡が発見されて
ちょうど200年の節目となる
記念すべき年です。
福岡藩の国学者青柳信種の著した
「柳園古器略考」によると、
王墓が発見されたのは
文政5(1822)2月2日のことでした。
三雲村清四郎宅の南、「南小路」において、
銅鏡35面はじめ銅剣、銅矛など数多くの
副葬品が出土したことが記録されています。
弥生時代に埋葬されてから
およそ1800年の時を超え、
知られることとなったこの王墓は、
その後、
正確な位置は忘れられてしまいました。
再び姿を現すのは
昭和49(1974)年の
福岡県教育委員会による
「再発見」を待つこととなります。」
「はじめに」
内容を抜粋・要約すると
以下になります。
「「魏志」倭人伝に登場する三十余国。
この中でひと際、詳しく国の様子が
紹介されているのが、「伊都国」です。
この伊都国、
糸島市と福岡市西区の
一部にまたがる糸島地域に比定されるのは
考古学上の定説となっています。
これは倭人伝の記述を裏付ける証が
あることを根拠としています。」
このように書かれ、
二つの「証」として、
王墓の発見と
地名の合致が挙げられています。
この後は、
中身が濃い〜展示へ(笑)
(続く)