伊豆山神社(静岡県熱海市)後編
気持ち良いツボ
伊豆山神社といえば、
歴史ある霊験あらたかな神社です。
よって、
緊張感のある参拝になると思いきや、
実際にはいい意味での「ゆるさ」と、
多くの懇切丁寧な案内など、
歓迎感満載の
優しく包み込まれるような神社でした。
境内にいる間中、
ずっと気持ちいいツボを
押し続けられているようで、
僕たちは、ここで、
大いに癒やされたのです!
御社殿
お手水を終え、参拝開始です。
拝殿へ。
参道左側の池。
燈籠の明かりが、
雰囲気を盛り上げてくれます。
御社殿前の玉垣にある
「伊豆山神社略記」。
案内を抜粋・要約すると
以下になります。
「「御祭神」
伊豆山神 火牟須比命
天之忍穂耳命
栲幡千千姫命
邇邇芸命
「御由来」
創建は上古に遡り、
現存する木造男神像
(平安中期、日本最大の神像)は、
伊豆大神の御真影をあらわしています。
その神威の源は、
湧き出づる霊場「走り湯」です。
走湯権現とはこれを神格化した呼び名で、
伊豆の国名は湯出づる神である
当社の神徳に由来します。
平安時代後期には、
山岳修験霊場として名を馳せ、
顕密神道を学ぶ名高い道場となりました。」
「平治の乱によって伊豆国に配流された
源頼朝が、北条政子とともに
当社に深い信仰を寄せ、
当社の加護のもとで平家を打倒し、
鎌倉幕府を樹立して
征夷大将軍となるに至る、
歴史の舞台になります。」
案内が詳し過ぎる(笑)ので、
要点のみとなりました。
こちらは御社殿横側の案内。
超訳すると、
「伊豆開山の三仙人とは、
神社を勧請した仙人・・・松葉仙人
巨樹の空洞から出現した仙人
・・・蘭脱仙人(木生仙人)
大地震とともに現れた仙人
・・・金地仙人
この三人で、
現存する三仙人の石塔は、
文化十年(1813)ごろ、
般若院別当・周道によって造られた。」
「平安時代初めて富士登頂に成功し、
富士修験の祖とされる末代上人は、
走湯山出身の僧であった。」
かなり端折っていますが、
偉い仙人のお陰で、
伊豆山神社や
富士山への道が開けたというお話です。
参拝。
本殿右側面。
本殿左側面。
拝殿前にて御朱印を撮影。
本宮入口
本殿の後ろ側には、
山の上に鎮座する
本宮の入口があります。
入口右側の「伊豆山郷土資料館」。
時間がないので、入っていません。
本宮までの道は、
「伊豆山子恋の森公園」として
整備されています。
本宮登山道入口へ。
遥拝所。
まずは、本宮に遥拝。
この案内を見ると、
正直行ってみたくなりますが、
時間と体力と気力と相談し、
遥拝のみとなりました。
雷電社(若宮)
次に境内社へ。
雷電社(若宮)の参拝。
案内を抜粋すると、
「■御祭神
伊豆大神荒魂・雷電童子(瓊瓊杵尊)
■由緒
吾妻鏡に「光の宮」と別名があり、
鎌倉幕府三代将軍源実朝が再興し
そののち、暦応四年に足利氏が、
慶長十七年に徳川二代将軍秀忠が改築、
現社殿は昭和十年に内務省によって改築。」
このように書かれ、
左側には、
「若宮様の御鎮座のすがた」の
イラストまでもがあります。
やはり、百聞は一見にしかず、
絵の効能は素晴らしいと思います。
若宮を右サイドから撮影。
楽しいイベント
「イベント」なんて言ったら
神様に怒られそうですが、
伊豆大神様の広い御心は、
そんな表現も
許していただけそうなので、
使ってみました。
「走湯山縁起と吾妻鏡の
大磯高麗山(高木神社)より
道祖神(猿田彦大神 天宇受売命)とともに
来た神様の降り立つ光り石です。
神様の愛を受けて
良きことがありますように
光のパワーを沢山沢山
賜わって光り石に
さわったり座ったりして
楽しくお参りしてください。」
なんじゃこりゃ~!(笑)
勝手に座っていいとは!
結界の中に妻が(汗)
でも、
これでいいんです~!
神様が座っていいと
おっしゃってますからね。
そして、次なるイベントも「石」。
「頼朝・政子腰掛け石」
案内を書き出すと
「伊豆の蛭ヶ小島に配流されていた
源頼朝侯は、
当伊豆神社を敬愛した。
当時、頼朝と政子が恋を
語らったのがこの境内であり、
当社で二人は結ばれ、
伊豆山の神の力により
鎌倉に幕府を開き
篤い崇敬を当社に寄せました。」
こう書かれたその下には、
「どうそお座りになり
いにしえに思いを馳せ
その時代を感じてください」
何と、
ここにも座ってOKですよ!
頼朝と政子が座っている石ですが、
別の人物が座ると
こんな感じになります。
一人浮かれて?座る妻。
いにしえに思いを馳せている
表情がこれなのか?(笑)
そして、極めつけの
恋人の聖地がこちらです。
もう素晴らしいというしかありません!
恋人たちの願いが
ハート型になっています。
こんな撮影台も完備。
だったら僕たちも、
撮るしかないでしょう(笑)
指のハートは石の形に見えてます(汗)
気を感じる場所
本殿の左後方に
小さな境内社があります。
龍神湯社。
このお社の裏側の森の前に
妻が立った時です・・・
「うわ~ここ凄く良い気を感じる~!」
妻がそういったのです。
僕には「いい木」しか感じないけれど
妻が言うからには
良い気の場所なんでしょう(笑)
小泉今日子の鳥居
裏参道にあたる場所で見つけたのが、
こちらの鳥居です。
表からだと、
「伊豆山神社」の神額が掲げられた
ごく普通の鳥居ですが、
境内側に回って見ると・・・
「これ、小泉今日子って書いてあるよね?」
僕がそう言うと、妻も
「同姓同名って事はないし、
あの小泉今日子じゃないの?」
そんな会話をしながら柱に近づき、
再度確認。
「奉納 小泉今日子」
やはり間違い無いでしょう。
奉納の理由はわからずとも、
ここで、この鳥居に出会えた事、
伊豆山神社の思い出の
大きな一コマとなりました。
帰路
参拝を終え、石段の参道へ。
視界が開けた所からの景色。
石段を降りていると
太陽光が差し込んで来ました。
「アマテラス様が見送ってくれてる!」
妻の言葉に、僕も同感。
最後まで素晴らしい伊豆山神社でした。
今日の癒やし
社務所前の石畳で、
腕枕して眠っている猫ちゃんに
癒やされました~!
見るからに栄養満点(笑)
僕たちが近づいても泰然自若というか
全く気にもせずに爆睡です。